【旅日記】パリ一人旅 Day1
2022/9/5(月)
シャルル・ド・ゴール空港に着いたのは朝の8時半頃。空港からは電車で市内へ向かった。以前パリに旅行したとき空港からの電車内でスラれそうになったことを今でも鮮明に覚えているのでめちゃくちゃ警戒していた。
Gare du Nord駅で5番メトロに乗り換えてOberkampf駅へ。ここで降りたのはGoogleマップでよさげなベーカリーカフェを見つけたから。テラス席がとってもいい雰囲気で、評判通り多くのお客さんで賑わっていた。パン、ジュース、コーヒーの朝食セットを注文。
窓側のいい席が空いていたのでそこに座ったが、膝でテーブルをガクンとしてしまいコーヒーをこぼしてしまった。周りはとにかくMacの人が多く、というより7~8割がPCを開いていてその全員がMacを使っていた。打ち合わせをしたり黙々と作業をしていて、とてもオシャレな働き方でさすがパリだなぁと思った。1時間くらいゆっくりした後、ちょうど来たお客さんに席を譲ってホステルに向かった。知らない人でも「Bonne journée (良い1日を)」って言ってお別れするの、まじでいいよね。とても清々しい気持ちになる。
カフェからホステルまでは歩いて10分くらいだが、素敵な街並みを堪能しながら歩いた。テラス席でコーヒーを飲みながら新聞を読む、なんて優雅な光景なんだろう。ホテルの近くに行くとマグレブ系の人がやっているケバブ屋や肉屋が多くなっていった。
ホステルに着いてからは特にやることもないのですぐに出かけられたが、少し疲れたのでパソコンを取り出して作業をしていた。左にはアメリカ人っぽい女の子が朝ごはんを食べながらスマホをいじっていて、右にはスペイン人かイタリア人っぽい女の子がパソコンで作業をしていた。声をかけようと思ったがチキって結局13時に荷物をロッカーに預けて街へ出た。
Belleville駅で11番メトロに乗りArts et Métiers駅で下車。街を歩きながらお昼を食べるところを探していたが、やっぱり1人だと入りづらいなと感じた。南へ歩いてパリ市庁舎を過ぎた先はセーヌ川。橋を渡ってノートルダム大聖堂へ。2019年の火事の影響でまだ入れなかったが、多くの人が写真を撮っていた。
再び橋を渡って今度はセーヌ川の南へ。路地に入ると何気ない風景がとてもおしゃれで写真をたくさん撮った。歩いたのは5区、6区だったがとても良い雰囲気で気に入った。Pont Neufを通ってセーヌ川の北側に戻りルーヴル美術館の辺りを歩いてQuatre-Septembre駅で3番メトロに乗ってホステルに戻った。
Belleville駅で降りてさすがにお腹がすいたのでケバブ屋を探す。何個かスルーした後、ここにしようと小さなお店に入った。客がいなかったので店員さんに「C'est ouvert? (やってる?)」と聞いたが、発音が悪いのか聞き取ってもらえずショックだった。ケバブサンドのメニューが4つあったが、無難にチキンを注文。500mlの水も一緒に買って7.5ユーロ。コスパ最強。食べているときに別の店員さんが入ってきて(おそらく)アラビア語で楽しそうに話していた。平日の真昼間からカフェのテラス席でたばこを吸いながらエスプレッソをお供にひたすら語り合っているアラブ系の人をよく見るが、どうやって生活できているのかがシンプルに疑問に思った。1つ言えることは彼らがとても楽しそうだということ。
その後ホステルに戻りルームキーをもらって部屋へ。2段ベットが3つある6人用ドミトリー。部屋には1人いて「I'm Thomas from the US, nice to meet you」と寝ている体を起こして声をかけてくれた。歩き疲れていたので荷物を整理して少し横になった。17時にペルピニャン時代の友達のフセインと待ち合わせをしていたので16時半にホステルを出発。11番メトロで終点のChâtelet駅に向かった。
目の前に現れたフセインは4年前に比べてガタイがめちゃくちゃ良くなっていた。お腹減ってないしとりあえず散歩しようと歩き始めたが、話したいことが多過ぎてビールでも飲みながらゆっくり話したいと思い集合場所のカフェに戻った。
留学時代、フセインは自分の1つ下のクラスだったがフランス語がめちゃくちゃうまくなっていた。かたや自分は聞き取れなかったり単語が出てこなかったりして悔しかった。こういう感情こそが言語を学ぶ1番のモチベーションだよなぁ。お互いの近況、ペルピニャン時代の思い出話、仕事・恋愛・家族の話etc。久々だったが話題は尽きなかった。
彼と出会ったのは2018年にペルピニャンに留学していたときで、当時彼は18歳だった。その後モンペリエの大学で情報数学を2年学び、去年パリに引っ越した。今は1ヶ月のうち3週間は仕事、1週間は学校という生活をしていて、モンペリエにいたときにティンダーで出会ったフランス人の彼女とパリ郊外のアパートで一緒に暮らしていると楽しそうに話してくれた。気づけば2時間以上経っていて最初は空いていた客席もほぼ満席になっていた。ご飯を食べようとしたが急に土砂降りの雨になったこともあり明日会う約束をして別れた。
ホステルに戻ると同じ部屋の人が帰ってきていた。オーストリア出身で23歳のニックとドイツ出身で26歳のヤンで、2人はミュンヘンの大学に通うルームメイトだと言っていた。1ヶ月くらいヨーロッパを旅していて、アムステルダムから来て次はおそらくバルセロナに行くと言っていた。会話が弾んだので1階のロビーで飲むことにした。
ロビーではカラオケ大会が行われていてとても賑やかだった。アメリカ人のハンナも加わって4人でビールを飲みながらいろいろな話をした。ハンナは生まれも育ちもボストンで、パリ旅行の後はコンサルとして働くと言っていた。彼女の両親はフィンランド人でフィンランド語を話せるという話題から始まり、学校で何語を学んだのかとか、オーストリア人はドイツ人のドイツ語を理解できるがドイツ人はオーストリア人のドイツ語を完璧には理解できないとかで盛り上がっていた。こうしてその場で出会った人とビールを飲みながら語ることこそが自分がホステルが大好きな理由であり、月曜日の夜だったが金曜日の夜のように素晴らしかった。日付が越えたくらいに部屋に戻ってシャワーを浴びた後、ビールを5,6杯飲んでいたこともありすぐに眠りに落ちた。