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【アメリカ大陸縦断記Day75🇵🇪】怒り狂ったペルー初日/遠回りでしか得られない幸せ

10月1日からアメリカ大陸を一人旅しています。

刺激的な日々の中で感じたこと・考えたことを一言一句逃すまいと毎日日記を書いています。

12/14(水)

朝5時にリマの空港に到着。ATMで現金を下ろしてUberでバスターミナルへ。「イカに行くバスのチケットを買いたい」と言うと「バスは無いよ」と言われたので、オンラインで別のバス会社のチケットを買った。まだSIMカードを手に入れていなかったのでターミナルのWifiに繋いで色々作業していた。

UberでClaroのショップに行こうとしたが、1台目のドライバーは乗っていないのに勝手に乗車を開始・完了して請求が来たのでめちゃくちゃ腹が立った。Uberを降りた場所はフリーマーケットのようになっていてあちこちで服や靴が売られている。道にはゴミが散らかっていて、歩行者も車も多くガヤガヤした雰囲気で治安がよくない感じがする。Claroのショップは公式の店舗をイメージしていたが、実際は携帯グッズを色々と扱っている露店で本当にちゃんとしたものを買えるか不安だったが無事買えて安心した。

SIMを買った露店

予約したバスの乗車時間が近づいていたので急いでバスターミナルに行くと、バス会社の窓口は閉まっていて客も全然いない。スタッフっぽい人に聞くと「バスは全部やっていない」と言われ、状況がわからず口をぽかんと開けているとスマホの画面を見せられて、そこで初めてストライキが起きていてペルー全土で交通機関がストップしている現状を知った。そんなことも知らず数時間前にそこそこ値段のするチケットを買ってしまったので、Uberの架空請求に続いてまたもやお金をドブに捨ててしまい激萎えした。

今日から泊まるホステルに「リマにいるんだけれどイカへのバスが無くて移動手段が無いから予約をキャンセルしたい」と電話するが「お金は払い戻しできない」と言われ、ペルーに着いてたった数時間でなんでこんなに災難続きなの??とめちゃくちゃイライラした。怒りの矛先をどこに向けていいかわからず「なんとかして今日中にイカに行きたいんだ!なんか方法ないの!」とキレ気味に地元の人に聞き回ると、相乗りの車があると言うので車で連れて行ってもらった。

リマは人が多くてガヤガヤしている

50ソル(約1750円)と聞いていたが運転手に聞くと100ソル(約3500円)と言われ「50ソルって聞いていたんだけど」と食い下がるが、「道路が封鎖されているから通常より時間がかかるし唯一の交通手段だから」と言われて納得したので乗ることにした。

問題はここからで、ここまで送ってくれたおじさんがタクシー代として20ソル(約700円)を要求してきて、「金かかるなんて言ってなかったじゃんか!後出しなんてセコい!」「百歩譲って払うとしてもこのわずかな距離でこんなに請求するのはありえない!」と文法ぐちゃぐちゃのスペイン語で怒りをぶつけた。向こうも譲る気はなく結局仕方なく払ったが、完全にイライラした状態で運転手とペルー人の乗客2人と一緒に出発した。

リマの市街地を抜けるとひたすら乾いた大地が続いた

車は順調に走り続けていてなんとか着けそうでよかったと安堵し始めたが、そんなタイミングでタイヤがパンクし修理に1時間ほどかかった。ようやく直って再び走り始めたと思ったら明らかに遠回りし始めたので、「地図も確認しないで進んでいるけど本当に道合ってるの?これでもし着けなかったらどうしてくれるんだ」と運転手に対してイライラし始めた。

今日はほんとに災難が重なるなぁ

途中からは砂漠の中に入りボコボコの道を進んでいった。窓から見えるのは広大な砂漠だけで、今まで見たことのない圧倒的な景色に感動した。

20ソルを要求されて怒った件は、「親切心で無料で案内してくれる」という自分の常識がこっちでも通じると勝手に判断したのが原因で、そもそも連れていってもらう前にお金がかかるか確認すればよかったと自分に非があることを認識した。運転手に怒りが湧いていたことに対しても、タイヤがパンクしたり遠回りしてボコボコの道を走らざるを得ないこんな状況下でも文句一つ言わない運転手に対して感謝すべきなのに、自分はなんて余裕がないのだろうと未熟さを感じて反省した。

砂漠、海、夕日 自然の偉大さを感じる

遠回りしまくってすでに通常の倍以上の時間がかかっているが、普通の道で行けていたとしたらこの雄大な砂漠の景色やこれまで見た中で最も美しい真っ赤な夕日は見れなかったわけだし、人生においても遠回りすることでしか得られないものってあるんだろうなとぼんやりと考えていた。日が沈んでからは暗闇の中をひたすら進んでいき、ずっと圏外で今どこらへんを進んでいるかも分からないので不安だった。町の光が一気に見えて4Gが繋がった時はとてもホッとした。

真っ赤な夕日 写真はうまく撮れていないがこの目に焼き付けておいた

結局到着したのは21時半ごろで、出発から約9時間が経過していた。今日食べたのはポテトチップス1袋だけでとてもお腹が減っていたので、近くの中華料理屋に駆け込みボリューミーなセットを秒で食べた。

中華はどこの国でもおいしい

モータータクシーでホステルへ行きチェックインすると「この状況でどうやって来たの?」とスタッフにびっくりされた。ドミトリーのドアを開けると5人いて寝る準備をしていたが、挨拶してどうやってリマから来たかを聞かれたので今日の出来事を話した。彼らも自分と同じくこの後アレキパに行く予定だが、バスが動いていないのでここから動けないと言う。疲れていたのでシャワーを浴びて日記を書いて秒で眠りに落ちた。

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