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【題未定】iPadmini5を今さら購入した理由──スマホ+αの最適解を求めて【エッセイ】
先日、iPadminiを購入した。といっても新型の第7世代ではなく、数年前に大幅モデルチェンジした第6世代でもない。私が買ったのは第5世代(以下iPadmini5)、ホームボタンが画面下部についている、今となっては懐かしさすら感じるモデルのものだ。
購入に至った理由はシンプルで、持ち歩きの端末をスマホ+αという体制で組みたかったからだ。現在所有しているスマホがiPhone12mini、小さく取り回しがよく、便利ではあるが画面が小さく、また充電があまりもたないという欠点を持っている。この欠点をカバーし、なおかつサコッシュに入れて持ち歩きをできる端末がiPadmini5だったということになる。
実はiPadを購入するのはこれで3台目になる。最初はコロナ禍におけるオンライン授業や教材の手書き作成のために無印の第7世代の最も安価なiPadを購入した。それを2年ほど使っていて手書きとの組み合わせで活用できていたのだが、問題が生じるようになった。それは32GBというストレージの少なさだ。OSのアップデートまで行うようになると、余分なデータを扱うのが難しくなったのだ。そこで買い替えたのが第9世代の同じく無印iPadである。
こちらもローエンドモデルを購入したが、ストレージ容量が64GBになっているため余裕があり、安心して使えるようになった。またCPUもA13と当時の中ではそこそこの性能であったためつい先日まで不満無く使えていた。一点を除いて。
それは大きさ(重さ)の問題である。コロナ禍で購入したiPadであったが、幸いなことに災禍は収束していき、元の生活に戻っていった。そうなると家で据え置きでメインに使っていたiPadを外での作業でも使いたくなるというのは自然な流れだろう。ところがこの無印iPad、とにかく大きいのだ。画面サイズは第7世代からの10.2インチと大きめで見やすいのだが、それなりのカバンでなければ持ち運びに苦労するサイズ感なのだ。そしてこのサイズであればノートPCを持ち歩く方が自由度が高い。必然、iPadを持ち出す、利用する機会が激減していった。
そこでiPadを様々な中古サイトで見回っていたところ、価格との釣り合いがとれていたのがこのiPadmini5ということになる。このサイズ感、とにかく使いやすいのだ。出先でネットや動画を視聴する場合も片手でぎりぎり持てるサイズで、椅子の無い場所でも手軽に利用することができる。かといってスマホほど画面が小さくないため老眼の恐怖に震える中年には助かる仕様だ。加えてiPhoneとの連携で見ている途中の動画、サイト、音楽、オーディブルなどをiPadと共有することが可能で、端末を状況によって切り替えながら使用することもできる。
もちろん不満点がないかとえ言えばそうではない。FaceIDには未対応で指紋認証のみのため(これはこれで便利なのだが)、手がぬれていたりクリームを塗った後は使いにくい。また端末のデザインは古く、解像度も新型と比べるとやはり一世代前を感じさせる出来となっている。ホームボタン式であるため、iPhoneのUIと異なり使用感が若干ずれるのも欠点だろう。
このように欠点もあるが、セルラーモデル、しかも256GBのストレージを備えたこの小さな私の相棒は現在、デビューすぐにも関わらず八面六臂の大活躍を見せている。家の中でも、外出先でもだ。
おそらく多くの人はスマホを一台しかもっていない、というケースがほとんどだろう。確かにそれで十分に成立するほどにスマホには機能が備わっているのも事実だ。しかし複数の端末を利用して使い分けることは、情報収集などのインプット、資料作成などのアウトプットの双方の効率化に寄与することは間違いない。もし、現在そうした端末を利用していない人がいるならばサブスマホ、サブ端末をの利用を強くお勧めしたい。QOLが爆上がりすることは間違いないだろう。
そしてその候補としてiPadminiは最有力となることは間違いない。iPhoneユーザーはその連携性からもちろんのこと、連携性は低くともサイズ的な意味で目下小さめのタブレットが少ないAndroidユーザーの方にも是非とお勧めできる選択肢ではないだろうか。