見出し画像

【東京観光②】千束通りと吉原を歩く【べらぼうの街】


待乳山聖天から歩いて

先日の東京観光、その続きになります。待乳山聖天を訪れた後、今度は北西に歩いて千束通りを目的地に歩いていくことにしました。

千束通りは東京という大都市のイメージとは似つかわしくない商店街で、今も昭和の匂いを感じる街となっています。

千束通り

浅草、浅草寺の裏側に位置するのが千束通りです。

創業100年を超える老舗、デンキヤホールをまずは探すことに。あずき系のメニューが有名な老舗喫茶店。当時は「デンキ」という響きがハイカラだったという話です。残念ながら今回は時間の関係でパスしました。

甘味処山口家本店
懐かしい食品サンプルの数々

なかなかになつかしい雰囲気が漂う素晴らしい商店街でした。今度は時間をかけてゆっくり回りたいところです。

旧吉原界隈

さて、では今回の目的地、旧吉原界隈です。かつては日本一の色街として知られ、数多の悲劇の舞台としても有名な街です。最近は大河ドラマ「べらぼう」の影響で注目が集まっているとも言います。

まずは吉原大門。「だいもん」とは言わず、上方風に「おおもん」と呼ぶそうです。

吉原大門跡

ここから北側に少し歩くと有名な「見返り柳」が今も残っています。

大門を北側から
見返り柳
ここで名残惜しく多くの男たちが吉原を振り返ったということです

旧吉原の街並みについては詳しく書くことは省きますが、いわゆる風俗街が今も残っています。訪問時は午前中で、出勤の女性がタクシーで乗りつける姿を何度も目にしました。

吉原神社と吉原弁天

吉原の南端には吉原神社と吉原弁天が鎮座しています。
北側にあるのが吉原神社です。

参拝客が絶えない

境内には「逢初桜(あいぞめざくら)」なる桜の木が。ここで良い出会いを祈願して当時の男性たちは吉原に入ったという。

逢初桜

その南側に数十メートル歩くと吉原弁天があります。

弁天像
複数の地蔵
感動大震災慰霊碑

関東大震災の際に、遊女たちがこの池で多数亡くなったと言われている。

弁天池

華やかな印象の強い吉原ですが、こうした寺社を訪れると自由を奪われて閉じ込められた遊女たちの悲哀を感じ、複雑な気持ちとなりました。

浅草は浅草寺の周辺こそが面白い

東京観光と言えば真っ先に思いつくのが浅草寺、浅草界隈です。寅さん世代の高齢者から、パワースポット好きの若者まで魅了してやまない観光地です。

雷門、仲見世通り、花やしきなど見るべき場所があまりにも多い地域です。しかしそのために観光客が国内外を問わず大挙して訪れるため、自由に見て回れないのも確かです。

ところがこの「千束通り」や「旧吉原」界隈はそれと比べると人も少なく、悠々と見回ることができました。

賑やかな観光地を回るのも旅行の醍醐味ではありますが、こうした隠れたスポットを訪ねるのもまた楽しみなのではないでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!