茅ケ崎輪行ポタ ウメと海鮮丼とサザンビーチ茅ヶ崎
2月の声を聞きウメの名所を訪ねて輪行ポタリングをしたいと思い、ネットで検索すると、茅ヶ崎市の公園である高砂緑地に松籟庵という施設があることを知りました。
今回は茅ヶ崎市内をポタリングした時の様子を掲載します。2022年2月
■かつての別荘跡 高砂緑地
◆日本庭園のある松籟庵
茅ヶ崎駅南口から自転車を進めて10分ほどで、高砂緑地(たかすなりょくち)の入り口に到着します。高砂緑地は、かつてオッペケペー節で一世を風靡した俳優の川上音二郎と妻の川上貞奴の住まいだったところです。
また、高砂緑地の一角にある松籟庵は、大手スーパー長崎屋の創業者の寄付をもとに造られた施設で、書院や茶室のほかに梅林があります。
この日はこの梅林を目当てにここに来たのですが、この冬は寒さのせいかウメの花の開花が遅れており、残念ながらウメの花はほとんど咲いておらず、わずかに咲いていた花を撮影しました。
■茅ヶ崎と言えば海鮮料理
◆鉄砲道を西へ
高砂緑地を出て早速お昼にします。茅ヶ崎市は相模湾に面しており良好な漁場があることから網元料理が多くあり、新鮮な海産物を楽しむことが出来ます。
鉄砲道と呼ばれる、茅ヶ崎の南側、海岸線と並行にまっすぐ伸びる道を、西に向かって自転車を走らせます。自家用車を所有していたころは毎週土曜日の夜にこの道を車で走っていたことを懐かしく思い出しました(現在は自家用車は持っていません)。
今回はそんな海鮮料理のお店のひとつである「網元料理あさまる」にお邪魔しました。
◆あさまるで「おすすめ5点丼」
メニューが大変豊富で選ぶのに少々困ってしまうところですが、この日は海鮮丼を食べようと決めていたので、「おすすめ5点丼」を注文しました。
どんぶりの上には、アジ、ブリ、ヒラメ、キンメダイ、タチウオの刺身が並び、期待通りの見栄えと味でした。
ちなみに、湘南名物とされるシラスは、1月から3月にかけては禁漁となるため、この日は生シラスの提供はなく、茶碗蒸しと味噌汁の中にシラスが隠れていました。
■サザンビーチ茅ヶ崎と烏帽子岩
あさまるを出て鉄砲道を東に進み、途中右に曲がって海岸線に出ます。海岸に出ると、茅ヶ崎の象徴といわれる烏帽子岩が見えていました。
茅ヶ崎市の海岸沿いには、柳島海岸から藤沢市の鵠沼海岸に続く湘南海岸サイクリングロードがあります。海岸に出てからは、このサイクリングロードを走って、サザンビーチ茅ヶ崎に到着です。
「Chigasaki」の「C」の文字をかたどった海岸のモニュメントは、撮影場所として大人気。この日も自転車で来た若い女性の二人組が写真を撮ろうとしていたので、二人そろったところを撮影して差し上げました。
サイクリングロードを東に向けて自転車を進めます。ところどころに木製の広場があり、いろいろな人が海を眺めながらのんびりした時間を過ごしていました。
■開高健記念館と茅ヶ崎ゆかりの人物館
◆開高健記念館
サイクリングロードを離れて国道を渡り、ラチエン通りを北に向かいます。暫く進むと左手に開高健記念館の入り口があります。
開高健は、ベトナム取材などで知られる作家で、茅ヶ崎市東海岸のこの地に転居し、この地を活動の拠点としました。
館内には、開高健の愛用の品の展示のほか、企画展示などが行われおり、書斎は当時のまま残されています。
◆茅ヶ崎ゆかりの人物館
開高健記念館の隣りに、茅ヶ崎ゆかりの人物館という施設があります。こちらは、もと一般の住宅だったものを改修したもので、緩やかな丘の上にあり豊かな植栽がその特徴のひとつとなっています。
玄関を入ると、展示ホールの掲示板に茅ケ崎ゆかりの人物110名の一覧が掲示されています。中部の展示ホールにはそのうち数名の人物の詳しい紹介があります。
この日の展示の中で一番の有名人は、茅ヶ崎市内に墓所のある大岡越前ではないでしょうか。
茅ヶ崎ゆかりの人物館を出たら、茅ヶ崎駅に向けて自転車進めようと思っていたものの、今更電車に乗るのも面倒な気がしたので、自宅まで自転車で帰りました。
■最後に
茅ヶ崎市内南側の見どころを自転車で巡りました。茅ヶ崎市の海岸側は、道路の起伏も少なく適度に見どころがあり、サイクリングをするには楽しいところであると思います。
ところで、この日は茅ヶ崎駅前でdahonk3を組み立てましたが、組み立て作業中に、年のほどは恐らく70代と思われる「先輩」が近づいてきて、私の自転車についてあれこれと質問してきました。
駅前でdahonk3を組み立てていると、必ずと言っていいほど声をかけられ、自転車について質問を受けます。この日に質問をしてきた先輩は随分と熱心な方で、最後には自転車の名前をメモ用紙に書いていきました(実際には私が代わりに書いてあげました)。
こんな風に質問をされると、何となく心の中に「くすぐったいような感情」がこみ上げてきます。
私は、駅前で自転車を組み立てている人に質問をすることと、質問された人が心の中にくすぐったいような感情が浮かび上がってくる、この2つの現象を「折り畳み自転車あるある」と密かに呼んでいます。