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小机城から横浜国際総合競技場へ

日本100名城に引き続き2017年3月に選定された「続日本100名城」。神奈川県内から石垣山城と共に選ばれたのが横浜市港北区にある小机城。9月とはいえまだまだ真夏並みの暑さの残る中、小机城と、2002年FIFAワールドカップTMやラグビーワールドカップ2019TMで決勝戦が行われた横浜国際総合競技場(日産スタジアム)を歩いて来ました。2020年9月

このnoteを書いている人:
おやちょう
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒などに興味があります。 京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。

■続100名城スタンプを忘れずに

横浜線小机駅は東海道新幹線が停車する新横浜駅の隣の駅ですが、新横浜駅と比べると随分と小ぢんまりとした駅です。改札内にある観光地お約束の顔ハメパネルは手作り感満載。地元の子どもたちが作ったのでしょうか。

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小机城に行く前に、小机駅近くにある横浜市城郷小机地区センターに立ち寄ります。玄関に入るとすぐ続100名城スタンプラリーのスタンプがあるので忘れずに押しましょう。

センターの2階には、小机城の歴史や成り立ちが紹介されたコーナーもあります。センターを出る際に玄関で小机城址マップをもらって歩き始めます。

続日本100名城スタンプラリーはこれで4か所目となりました。まだまだこれからですね。

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いったん小机駅の方に戻って雲松院(うんしょういん)に立ち寄ります。ここはもともと小机城代・笠原越前守信為が神奈川区に創建した寺院で、江戸時代に現在地に移転したもの。本堂、山門、笠原家の墓所は横浜市の有形文化財に指定されています。

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横浜線の踏切を渡り住宅街を進むと間もなく小机城の入口になります。

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■小机城址市民の森

小机城址は現在は小机城址市民の森として整備されています。最初の遺構は根古谷と呼ばれる城主の館や家臣の館跡。現在はトイレが設置されています。付近は竹藪となっており、うっそうとした竹藪の間の遊歩道を歩いて登ります。

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暫く歩くと空堀が現れます。小机城には堀の両側に土塁を巡らせた、後北条氏の「二重土塁」の遺構が残されています。

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門をくぐって本丸広場に入ります。本丸と名前は付いていますが、実際にはここと二の丸どちらが本丸だったかはわからないそうです。

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■二の丸広場・櫓跡

本丸広場から空堀に降りて歩きます。こちらの空堀も一面竹で覆われています。

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階段を上がると二の丸広場となります。ベンチなどが設置されていますが、私のほかには誰もいませんでした。

蚊がとても多いです。夏場でも長袖を着るなどしっかりと対策して出かけましょう。私は首にタオル、腕カバー、自転車用手袋を着用していましたが、ズボンが短パンだったので随分蚊に刺されてしまいました。

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二の丸広場の脇には櫓跡があります。二の丸広場の下の井楼跡(せいろうあと)や櫓跡には、遠くの敵を見つけるために造られた見張り台や武器を保管する兵器庫があったといわれています。

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■小机城から横浜国際総合競技場へ

小机城の小さな祠の前を通り、根古谷を経由して住宅街に出ます。ここからは、小机駅ではなく東に向かって歩きます。田園風景の中を歩き土手に上がると、横浜国際競技場(日産スタジアム)が見えてきます。

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横浜国際総合競技場は、小机城から歩いてきた側が正面となっていますが、スタジアムの周りをぐるりと半周歩いてみます。この日はイベントが行われているわけではありませんが、地元の人たちがジョギングや散歩など、思い思いに楽しんでいました。

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横浜国際総合競技場の写真集へは以下のリンクからどうぞ。

■最後に

小机城は、住宅地に隣接しながら木々に囲まれ、まるで山城のような雰囲気を残す小ぢんまりとした城跡です。空堀などの遺構もよく残り、比較的手軽な山城観察に向いているといえるでしょう。


横浜国際総合競技場は、来年(2021年)に延期となった東京2020オリンピック競技大会の会場ともなっています。銀色に輝く巨大な施設を間近に見ると、人類の技術と英知を感じざるを得ません。

コロナ禍で大きな催しは開催できない状況ですが、「7万人を超える歓声が横浜の空に響く日が早く来るといいな。」、そんなことを考えながら新横浜駅まで歩きました。


ありがとうございます!ホッピーを買おうと思います。