3月のJICA海外協力隊活動―3月の振り返り編#6―
前回までは、3月のイベントについて記載していきました。
今回は、3月に実施した協力隊としての活動を振り返っていきます。
―3月の振り返り編― 目次
1.1カ月ぶりのラパス、JICA全員集合!
2.帰国前にスクレ案内
3.いざウユニ!<前編>
4.いざウユニ!<後編>
5.タラブコ村のおまつり
6.3月のJICA海外協力隊活動 ←今回はココ
安全対策協議会
3月は初っ端からこの会議参加のため、ラパスへ。
こちらの話題については、すでにまとめておりますので下記を参照くださいませ~。
あまり会議には詳しく触れていないので、感想を述べていくと、
安全対策協議会の午後に行われた「日本の開発経験」に関する講座とディスカッションが面白かったです。
1.講座
日本の高度経済成長期は、途上国から先進国に駆け上がるものでした。
環境や文化が違うとしても、途上国の発展に対して活動する私たちとしては、日本が経てきた経験を改めて知り、それを応用することもできるのです。
今のJICA全体として、過去の日本の経験やJICA事業の過去の失敗から学んで還元していく流れになっているようで、確かに日本で研修をした帰国研修員のいる配属先で高度経済成長などの話題を出すことは、きっと学びになるだろうと思います。
2.ディスカッション
ディスカッションは、隊員とJICA事務所職員、専門家を交えて、日本の開発経験をどのようにJICA事業へ落とし込んでいくか、というものでした。
普段絡みの無いサンタクルスの隊員や専門家の皆さん、事務所次長などと意見交換しました。
印象に残っているのは、「立派な法整備がなされている分野もあるのに、実務が追い付いていない」という点です。ある種の慣習法的なものも多く、法治国家として歩んでいくのであれば、法令に基づいて行政府が動いていく、そしてそれに対する支援をしていく必要があるということです。もちろん、その法令が実生活とあまりに乖離していれば反発が起きるでしょうが、市民にとって法令は守るべきもの、という意識が根付かないと、立法や司法の意味がなくなってしまうと考えます。
ボランティアとして活動する私たちが、上記のような議論を色んな立場の皆さんと出来るのは嬉しかったです。
ボランティア調整員が職場に訪問
配属先に赴任して約1か月後、JICAボリビア事務所でスクレ担当の職員さんがいらっしゃいました。
他に募集がかかっている&今年度隊員が来る各所との会議に併せて、私の配属先にも来てくれました。
配属先に行く前に、お昼をご一緒。再赴任してからは初訪問となるDoña Nattyで、私はチョリソー。調整員さんはモンドンゴを食べました。
ここのも美味しい…!ごちそうさまでした。
お昼を食べながら、今後来る隊員さんや募集している場所についてお聞きしたり、4月にある国際アースデイに向けた取り組みなどについて相談しました。
お昼を食べ、そのまま職場へ。
ちょうど職場で環境教育、コンポスト、再生可能エネルギーの3プロジェクトを検討中でしたので、それらを通じた農村開発を説明。ほぼ同僚が説明してしまったので、私は漠然と「農村開発に貢献します~」的なスペイン語の発言だけ。
あとは、日本での研修やJICA地球環境部とコラボした動きなどについても説明して頂きました。
30分ほどで終了して、お見送り。同僚たちの方が身構えていたので、終わってほっとした様子でした。
先輩隊員の活動見学
3月は、3件先輩の活動見学(?)が出来ました。
1つは、安全対策協議会前夜に行われた元同期隊員Aさんが行った、障害を持つ子供たちのアート作品展覧会こけら落とし。
Aさんのスピーチには間に合いませんでしたが、たくさんの来場者と私が行く前のイベントの雰囲気を聞いて、素晴らしい活動になったんだなと思いました。
ボリビアでは、助け合いの優しい文化ももちろんありますが、基本的には障害を持った方々は家の中に閉じ込めて、外部にさらさないようにするとのこと。
それを考えると、施設と交渉して、このように展覧会を実施、そして後日ですが施設の子たちが展示を見ることもできたとのこと!これが継続するかどうかはわかりませんが、ボリビアの環境を考えると、とても大きな1歩だったのだろうと考えます。
2つ目の活動見学は、ウユニから道路封鎖で帰れなくなった後、同行していた先輩隊員Rさんの職場にお邪魔したことです。
こちらも別途別隊員の活動先訪問系で個別にまとめたいと思っていますが、Rさんはドイツ資本の財団が運営している孤児院のような施設で活動されています。
隊員は住居がありますが、寝食、遊び、宿題、校外活動などを通じて、子どもたちの健全育成に尽力されています。
訪れた日は半日だけ滞在させてもらいましたが、子どもたちの勉強を見たり一緒に食事をしたり、校庭で走り回って遊んだり、更には登下校に同行したりと、普段のRさんの活動を見ることが出来ました。
親代わりというよりも友達のような関係で子供たちと関わっているRさんの人柄が出ていて、方や普段私は職場で会話することも少ないので、純粋にいいな、と思いました。
3つ目は、スクレ在住の元協力隊員Tさんのところへ。
協力隊活動終了後から約6年、スクレで水泳コーチとして活動されています。有望な選手を南米大会や世界大会に連れていくことを目標に取り組まれており、いまは小さい子たちの指導を通じて、イチから選手の指導もしています。普段から色々相談にも乗っていただいているので、何か力になりたいと思い、まずはTさんの仕事場見学と子ども・選手たちとの交流から。
Tさんがみんなから愛されているのがひしひしと伝わってきました。
これからも定期的に通いたいと思います!
Raveloへの出張
3年前とは関わる自治体や相手先が変わったこともあり、スクレから1時間半前後で行くことのできるポトシ県のラベロという町に定期的に通うことになりました。
この日は、
・レタス栽培の品種ごとの比較検証
・ラベロの農業学校でコンポスト作成の交渉
の2つを行いました。
レタス栽培の件については、農業分野のため、私は畝づくりやレタス苗の植え方などでお手伝いのみ。ビニールハウス的な小屋で作業していたので、蒸し風呂状態でした~
農業学校への訪問は、挨拶とこちらの要望を伝えるというのがミッション。農業学校の先生たちに挨拶し、施設を案内してもらう。そのあと、コンポスト作成について協力を仰ぐという流れでした。基本的にはOKだったので、この後こちらの都合と擦り合わせて何度か伺うことになると思います。
ここの生徒さんたちは寝食を共にして農業を勉強しているようで、ハンモックのような寝床なども垣間見えました。
なかなか遠いので頻繁には行けませんが、月1回以上は行くようなので、ドライブを楽しみながら訪問したいと思います。
世界水の日イベントに出展
3月22日は世界水の日。ということで、関連イベントに職場が出展したのでお手伝い。(ちなみに聞いたのは前日。)
色んな団体が出展して、ゲームを通じて水の大切さを説明していたり、会場までいろんな団体が行進(なぜ…?)していたり、屋台街があったりとおまつり状態でした。
私たちの職場では、過去の出版物から水に関するものをピックアップし説明・即売していました。私は説明ができないので、いろんなコーナーや出し物の見学、写真撮影、準備撤収要員として居ました。
アースアワー
ボーイスカウトの活動として、3月25日夜にアースアワーのお手伝いに行ってきました。
アースアワーとは、WWFが主催するもので、20:30から60分間電気を消して環境について考えようというイベントです。
日本でも実施されていますが、ボリビアではボーイスカウトがWWFボリビアと連携して大々的に活動しているみたいです。
高校生?の子たちと協力して60の文字を下書きし、そこにろうそくを並べる下準備をひたすら行いました。
出し物などもあり、かなり多くの人たちでにぎわいました。中心広場で実施したので、かなり集客効果?あったのではと思います。
しかし、終了間際から雨が降って来て、片付けはずぶぬれになりながら手早く終わらせました。。
スクレ日本文化協会
スクレには日系人の方はほとんどいませんが、ボリビア人の若者たちが所属して日本文化を伝える団体があります。
代表は日本人の女性なのですが、他メンバーは全員ボリビア人です。
折り紙教室や年に1度の日本文化フェスティバルがメインの事業(すべてボランティア)です。
3月に私の歓迎会?兼今年の日本文化フェスティバルに向けた会議を行い、参加しました。今後も定期的に活動の一環だと思って取り組んでいきたいです。
ちなみに、この日終わった後初めてディスコに連れていかれ、深夜2時まで飲んで踊ってました…。翌日日曜には、前出のタラブコ村訪問というタイトスケジュールでした…笑
その他
細かいのは写真で紹介していきます!(雑)
なんだかんだウユニ旅行も行ったのでバタバタの3月でした。
↓次は…いよいよ4月に!(遅)