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いつだって今日が人生のピーク

2023年は最高の年だった。人生で一番音楽に触れて、それを分かち合える仲間がいて、そいつらと思い出をたくさん作って。22年間生きていた中で圧倒的に一番楽しかった1年間だった。

だからこそ、2023年が終わってしまうことが怖かった。人生で一番楽しかった1年間だったから、あとは人生の下り坂を下るだけ。2024年の4月からは社会人になり、きっと働き詰めになる。仕事や人間関係で苦しむだろう。楽しすぎたからこそ、終わってしまうことの怖さを考えてしまって、無常を感じていた。

来たる年末。年納めライブとしてCDJに参加していた。様々なアーティストが年末の挨拶や、ライブ納めとしてそれぞれの演奏をしていた。もちろん楽しかったが、いよいよ終わってしまうと実感が湧いてきて、悲しくなっていた。


 SUPER BEAVERを見るまでは。


初日のトリ。ど真ん中7列目の前方抽選に当選していた。ずっと音源は聞いていたが、今回が初めてだったので楽しみにしていた。

1,2曲目はグラデーションと正攻法だった。ただでさえ近いのに、正攻法では炎を上げていて迫力がすごかった。その2曲が終わってMCに入る。



今日、色んなステージで言われてきたと思う。「今年あった嫌なこととか、苦しかったこと、全部ここに置いてってください。」って。俺そんなこと全然思ってないからね?(笑)今年あった嫌なことも苦しかったことも、あなたにしか経験できなかったことだから。2023年になんか置いてくなよ。2024年に全部持ってけよ。ただ、これをやるのは、骨が折れることだってわかってる。だから、この場所で“楽しい”と思ってもらって、その力を音楽で共有したいと思ってるんで、今日は最後までよろしくお願いします。
 

愛すべきあなたのお手を拝借。



そうして美しい日へ。ズタボロに泣いた。嗚咽に近かった。
続いて決心。悲観していた僕をSUPER BEAVERが鼓舞してくれているように思えた。
そして、ひたむき。この3曲の間、ずっと涙が止まらなかった。


だが、サビのシンガロングで気づかされた。

 

いつだって今日が人生のピーク!


そうか。もうこれほどの楽しかった期間は来ない、と悲観していたが、違った。
今こうして叫んでいるこの瞬間が、人生で一番楽しいんだ。


そう気づいた瞬間、また涙が止まらなくなってしまった。
長い期間思い悩んでいたことがこんな短い1フレーズに吹き飛ばされてしまった。

ラスサビでは何度も噛みしめながらシンガロングをしていた。


きっとひたむきだけでは、ここまで心は動かなかった。
渋谷龍太のMC、美しい日、決心があったからこそだろう。このMCと3曲は一生忘れない。このシーンだけでもCDJ4日間の中でベストアクトだった。
そこから2023年が終わることを憂いたことは一度もないし、2023年に戻りたいとマイナスな感情で振り返ったこともない。SUPER BEAVERの好きは、特別なものになった。


時は流れて先週の土曜日、5/11に大阪のメトロックに行ってきた。今度はいつもの仲間たちと一緒だ。焼けるような日差しに雲一つない青空、しまいには花火。とても夏だった。
JAPAN JAMに一人で行ってきて、夏フェスはみんなと見たいな、と思っていたのがその2週間後に回収できてしまった。

その中で見たSUPER BEAVERは本当に格別だった。
2023年を最高の年にしてくれて、もはや特別な関係だと思っている仲間たちと一緒に美しい日や切望を聞いて、アイラヴユーを何度も言って、一人で見ていたCDJやワンマンとは違った特別な感情を抱いた。

もちろんひたむきも一緒に聞いた。肩を組んで


「いつだって今日が人生のピーク!」


何度も叫んだ。お前たちと一緒にSUPER BEAVERを見れて心の底から嬉しい。

「いつだって今日が人生のピーク」
その言葉が最高にふさわしい1日だった。

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