史上最強の兄弟喧嘩
11/14 MY FIRST STORY/ONE OK ROCK "VS" 東京ドーム
ライブレポ
ワンオクとマイファスの正規の一戦ともいえるこの対バンに参戦してきた
かなり長くなったがその記録を残そうと思う
自分にとってのONE OK ROCKとMY FIRST STORY
自分にとってワンオクもマイファスも10年近く聞いているバンドだ
完全感覚dreamerをYouTubeで見たあの日からロックに目覚め、全曲聞き漁った
その弟のバンドが存在すると知って、マイファスも聞き漁った
中学生の時はワンオクとマイファスばっかり聞いていた記憶だ
今年になってたくさんライブに行くようになり、自分にとってワンオクがどれくらい自分の音楽観に影響を与えてきたかを思い知る機会があった
初めてワンオクのライブに行く一週間前くらいからそわそわし出して眠れなくなり、前日に関しては朝5時くらいまで起きていた
もちろん寝れない間は曲を聴いて思い出を振り返っていたが、実際ライブに行って生で音を聞くと、全然感動するところじゃなくても、生で聞けたという嬉しさで涙が止まらない止まらない
もちろん他のアーティストのライブで泣くことはあるが、これほどまでに泣いてしまうと生で聞けたという理由だけで泣いてしまうなんて、自分の中でのワンオクの存在がどれくらい大きいかを感じる
そしてそのライブの後半、Takaは「恐れずにまっすぐ生きてください」と言ってWe areとWasted Nightsを演奏した
就活で人生の路頭に迷っていた僕にとってそのMCと2曲はとんでもないほど刺さってしまってめちゃくちゃ泣いてしまった
あそこまで音楽に救われたのは自分の人生の中でも指折りの経験だった
だからよりワンオクの影響力が自分の中で大きくなってしまって、そんな中で今度は弟と対バンするということでもう行くしかなかった
何とかチケットを手に入れて、いけることが確定した時、マイファスファンの「これは見といたほうがいいよ~」というツイートに、マイファスの最初の武道館が記載されていた
ファンが言うなら見るしかない
即効TSUTAYAに行って中古のDVDを買った
しかしそこで見た内容があまりにも衝撃的だった
22歳の若さ、インディーズで武道館に立ったという事実、その演奏と演出のレベルの高さ
そして明らかなTakaへの憎しみ
Last Callで言い放った「殺してやりたい」という言葉
HiroがTakaに対してそこまでの憎しみを覚えていたなんて思いもしなかった
5年後に東京ドームでワンオクを超えるという宣言
最後には「僕は、家族、愛を知らない」「あの苦しさを二度と忘れないように」と言って演奏したHome
落ちサビで「お父さん、お母さん聞こえてますか?僕はもう一度5人で集まって話せることを心から願ってる」と言って泣き崩れるHiro
Hiroという人間はこんなに壮絶な人生を過ごしていたのか、、
あまりの衝撃に見終わった後しばらく何も言葉が出てこなかった
結局宣言した東京ドームはコロナと重なり実現とは行かなかったが、本当に成し遂げそうな勢いを感じた
その代わりに行われた2度目の武道館公演
これはWOWOWの配信で見たのだが、それについて調べていると、配信ではカットされていたHiroがTakaに「来年東京ドームで一緒にやりましょう」という誘い、それにOKを出すTaka、そして最初の武道館以来のHomeの演奏がどうやらあったらしい
これをすべて知った上で今回の公演を考えると見方がガラッと変わる
最初はワンオクファンとして死ぬほど暴れてやろうと思っていたのに、Hiroの物語のような人生を見届けにいこう、というモチベになってしまった笑
前置きが長くなってしまったが、ワンオクもマイファスもどちらも自分にとって好きなバンドなんてレベルじゃないくらい大好きで、今回の公演を心から楽しみにしていたのだ
会場外
15時過ぎに到着した時はすでに入場を待っている人であふれていて、東京ドーム正面には満員電車並みに人がいた、進むのが一苦労だった
物販も長蛇の列ができており事前に買っておいてよかったと強く思わされた
思う存分写真を撮り、入場しようと思ったらペットボトル持ちこみ制限に引っかかりコンビニで買い直した余計な手間をかけてしまった
気持ちを改めて入場した
会場内
ステージセットは至ってシンプルだった
東京ドーム規模らしいバカデカスクリーン、真ん中のセットは幕がかかって見えない
装飾らしい装飾は一切ない
バンド、音楽だけでのぶつかり合いが始まることを予感させられる
観客たちは開演を今か今かと待ち侘びていて、聞こえてくる会話からみんながどれほど楽しみにしてきたかが伝わってくる
今回のONE OK ROCKとMY FIRST STORYの対バンがどれほどすごいことなのかそれだけで十分伝わってくる
開演
18時を10分前後過ぎてドーム全体が暗転する
観客の悲鳴が飛び交う
ボルテージは一気に最高潮へ
スクリーンが灯る
満月が映し出されると画面が引いていき、2匹の鷹が夜空を舞う
赤い炎を纏った鷹が画面に向かってくると片目がアップされる
その瞳にはTakaが映し出される
途端に沸く会場
ワンオクの武道館以降のライブ映像が鷹の瞳の奥で流れ続ける
ざわめき続ける会場
先攻はマイファスの見方が大半であったが、ここでワンオク先攻を予感した人も多いのではないだろうか
一通りワンオクのライブ映像が流れると今度は青い炎を纏った鷹の目がアップされる
そうこちらはマイファスだ
初めての武道館からのライブ映像が流れ始める
いや先攻はやっぱりマイファスかもしれない
そんなドキドキを抱えながらじっと映像を見つめる
マイファスの映像が終わりそのままオープニング映像も終わる
真っ暗になった東京ドーム
いよいよ始まる史上最強の兄弟喧嘩…
どちらが先にやるのか全く想像がつかず心臓の鼓動が全身を打ち続ける
どんなステージになるのか、どちらに決着がつくのか、この勝負の行方は…
スクリーンいっぱいに映し出されたのは、左手を突き出しマイクを構えるTaka
ぐああああああああああああああああああああ!!!!!!
地鳴りのような歓声が東京ドームに響き、静まり返る
Just give me a reason
to keep my heart beating
Don't worry it's safe
right here in my arms
As the world falls apart around us
All we can do is hold on hold on
ONE OK ROCK
The Beginning
演奏がかき消されるほどの歓声が上がる
5万5千人を前に堂々と立ち歌い上げるその姿
ひとフレーズ歌うだけで観客全員が悲鳴を上げ、
そして”The Beginning”にてこの世紀の一戦の火蓋を落とすパフォーマンス
まさに王者ONE OK ROCK以外の何者でもない
The Beginning
とスクリーンにてかでかと映し出される
Take my hand
and bring me back
すぐさま大合唱が巻き起こる
オープニング映像そして開幕から叫びすぎて既に喉が痛い
圧倒的な演奏に、ワンオクファン、マイファスファン関係なく一体となる東京ドーム
もう一度言うが、間違いなくこのバンドは王者ONE OK ROCKだ
「申し訳ないがMY FIRST STORY、お前らは俺らに勝てないよ」
一曲目から音がそう言っている
明らかに強すぎる
自分自身も鳴り響く音に狂乱しながらそう思わざるを得なかった
Never Let This Go
嘘だろこれやるのかよ、、、、
Takaがシャウトすると会場から悲鳴が次々に聞こえてくる
実に10年以上ぶりの演奏
Nicheシンドロームが好きな僕にとって発狂ものであった
そして会場にいるみんなもまた同じ反応であった
サビで四方八方に上がる炎にボルテージが限界突破の連続
あまりにもバチバチすぎる
このライブを告知した際、Takaはインスタにて
やるからには本気でいきます。
ぶっ殺します。
マイファスかかってこい。
と投稿していた
SNSにぶっ殺すなんて書いちゃうあたりTakaらしくていいなあ、それぐらい本気なんだなと思っていたが、改めて演奏を聞いて実感する
これほどまでとは全く思っていなかった
弟だからって慈悲なしで本気も本気でマイファスを潰しにかかっている
今日はあいつらに格の違いを見せつけてやります
演奏が終わりそう言い放つ
Nothing Helps
またもや悲鳴が上がる
こちらも久しくライブで演奏していない曲だ
No nothing helps
We won't stop right now
We did it on our own
Nobody else
It's because of you we finally came this far
And on and on another song
To write the wrongs that I
Tell me who else?
It thanks to all of you
That I could find my own way
スクリーンには日本語訳が映し出されている
今まで抱えててきた苦悩、何度も折れそうになりながらもステージの上でファンと共に乗り越えてきた
その20年近い経験がある
お前らとは格が違うんだとそう言っている
あのワンオクがわざわざご丁寧に日本語訳を付けているのは間違いなくそういうことだろう
演奏だけじゃなくその演出にも圧倒されていた
Make It Out Alive
さぁ間髪入れず、新曲のお出ましだ
なんだこの殺人セトリは、、、、
この曲が聴けるのを心底楽しみにしていたが、この流れで持ってくるとは…
限界まで上げまくったボルテージをまた限界突破させてくる
イントロ、サビのコール、サビ終わりの歓声がそれを物語っている
2サビ終わりの間奏、連番と肩を組み頭を振りまくる
ふと頭を上げると5万5千人が一斉に頭を振っている
なんと言う光景だ
ヘドバンパートが終わりTakaが言い放つ
気持ちいいだろ!!!!!!
ぐっちゃぐちゃになりふわふわと何も考えられなくなった脳みそが言っている
あぁ、最高に気持ちがいい
そして
やっぱりこいつらは王者ONE OK ROCKだ
足りない脳みそでもはっきりわかる
もはやマイファスがかわいそうになってくる
The Beginningから始まり、Never Let This Go、Nothing Helps、仕舞いにはMake It Out Alive
挨拶代わりには史上最強すぎるセットリストだ
(イントロNeonだと勘違いしてしまいました、懺悔)
曲が終わりTakaが口を開く
今日はONE OK ROCKとしてもそうですが、その前に、あいつの兄として、伝えたいことを曲に込めました
C.h.a.o.s.m.y.t.h
会場の雰囲気が一気に変わる
「泣いちゃう」と言う声がいろんなところから聞こえてくる
これは卒業ソングのはずだ
Takaの仲良いメンバーの頭文字を取って名付けたタイトルのはずだ
ただ、ただ
「兄として伝えたいことを曲に込めました」
なんてこと言われたら、歌詞をHiroに重ねざるを得ない
2つのhのうちの1つは寛樹なのかなって想像してしまう
あなたたちマイファスを叩き潰すんじゃなかったのか?
ぶっ殺しますって言ってたじゃん、、
その手のひら返しはずるすぎる
込み上げる涙を抑えてステージを見つめることしかできなかった
Wherever You Are
間髪を入れずイントロが鳴る
驚きの声なのか泣いてる声なのかぐちゃぐちゃになった歓声が上がる
ウェディングソングのはずなのに
「兄として伝えたいことを曲に込めました」
その一言で全て変わる
愛してるよ
兄貴からの愛が5万5千人を包み込む
C.h.a.o.s.m.y.t.hもWherever You AreもHiroに向けてると捉えるだけで死ぬほど歌詞が沁みる
この先長いことずっと
どうかこんな僕とずっと
死ぬまで
Stay with me
We carry on
こんな展開誰が想像しただろうか
心から愛せる人
心から愛しい人
この僕の愛の真ん中には
いつもきみがいるから
Wherever you are
I always make you smile
Wherever you are
I'm always by your side
Whatever you say
君を思う気持ち
I promise you forever right now
こんなはずじゃなかった、もちろんいい意味で
最強の音のぶつかり合いに最強に暴れて叫んで、伝説を見届けるはずだったのに、前が見えない
5万5千のスマホライトが兄弟の愛を包み込んでいた
Renegades
空気が変わり、Luxury Diseaseツアーの時と同じような映像が流れる
ここからまたワンオクの火力が上がっていくことを予感して、再び狂乱する覚悟を固める
Takaのがなり声が会場を引き裂く
先ほどの空気と全く別物で緊張感すら感じる
やっぱりこの曲えぐい、、かっけえ、、、
Luxury Diseaseツアーで2回参戦したうち、1回目でこの曲のやばさを知り、2回目で当分は聴けないだろうからしっかり聞こうと焼き付けた
と思っていたのにまさかまた聴けるとは思わず、しかもこんな決戦で聴けるなんてと、喜びを全て叫び散らした
このコールレスポンスと大合唱の一体感
これを感じるとワンオクのライブに来たと実感させられる
自分の声がこのうちの一つとなっていることがたまらなく気持ちがいい
曲が終わるとギターソロが始まり、ベース、ドラムスがそれに乗っかっていく
このベースの感じ…
Deeper Deeper
地鳴りのようなベースのイントロにえげつない歓声が湧き起こる
衣装を変えたTakaがシャウトする
再びワンオクがマイファスを殺しにきた
えぐい、えぐすぎる
割れんばかりのクラップ、歓声、コール、ヘドバン
全てがライブとして完成されている
演奏や演出、ステージだけじゃない
観客の熱狂ぶりまで完璧である
20年近くかけて数々のライブをこなしてきたことが容易に伺える
圧倒的すぎる、こんなライブ見たことがない
MC
嵐のような演奏が終わり、Takaが喋り始める
実はあいつに向けて作った曲が一個だけある
今までやったことないけど、今日を逃したら二度とやらないんじゃないかな
お前ら撮りたきゃ好きに撮っていいよ
Right by your side
Right by your side
そう言って始まったのはサブスクに入っていないRight by your sideと言う曲
2017年に行われたAmbitionsツアーの会場限定シングル「Skyfall」のB面として収録されている、マイナー曲中のマイナー曲だ
ただTakaが言った通りこれはHiroに向けて書いた曲と言われていて、Hiroが最初の武道館にて「人生かけてでも倒すべき存在はONE OK ROCKだ」と叫んだことに対するアンサーソングといえる
この曲でもスクリーンには日本語訳が映し出される
How did you know?
There’s a place that you could call home
But just addicted to the memory of
And now I know what you didn’t know then
Right by your side
Hiroが小学生の時にバラバラになってしまった森家
初めての武道館で曝け出したその感情は家族に対する憧れ、そしてTakaへの憎しみであった
それに対してTakaは
just addicted to the memory
now I am what you couldn’t be then
Right by your side
と諭している
そんな優しい言葉あるかよ
ライブ中はめちゃくちゃ盛り上がっていたが、終わってみて歌詞を振り返るとなかなか込み上げてくるものがある
そして「How did you know?」と歌詞であるところ、全て「How do you know?」と歌い上げていた
はぁ、Hiroに向けて歌っているのか、とこの言い回しで痛いほど感じる
悔しさまじり言葉を吐いた
つなぐ言葉は若すぎて
越えるべきは そう いつだって
自分自身以外にいない Oh
そしてラスサビのTakaの歌い上げは圧巻であった
「人生かけてでも倒すべき存在はONE OK ROCKだ」
そう叫んだHiroに対して、Takaは彼がよく言うように、「越えるべきなのは自分自身」と返している
「自分自身以外ない」と歌いながら天井を力強く指差すTaka
君が抱えたその絶望も
燃え尽きるまで叫べば良い
この後の歌詞、原曲通りなら
「帰る場所ならいつだって Right by your side」
なのだが、最初で最後の演奏でTakaは
越えるべきは そう いつだって
そう歌うと
お前以外いねぇからなぁ!!
と叫んだ
あの日、憎しみを込めてHiroが叫んだ
「ONE OK ROCKだ!」
に対して、本人たちはこれ以上ないくらい熱く、ロックなエールで返したのだ
「You(原曲ではI) gonna realize」と歌い上げ曲を終える
きっと「自分自身以外ない」「お前以外いねえからなぁ!」で指を指していたのはセンターのカメラだろう
このライブが映像化されるかどうかはわからないけども、この先Hiroが困難や苦悩を抱えて道に迷った時に、Hiroへの激励になるようにあれだけ力強く歌って、他の歌詞も変えたんだろう
なんて弟思いの最高の兄なんだ
どこまでもHiroに向けてアレンジされた最高の一曲であった
まだまだ行けますか?
とTakaが煽る
別にお前らカメラ向けたまんま騒げんだったらいいよ????
でもカメラ向けて騒げないんだったらそのカメラとっととしまえ!!!!!!!
未完成交響曲
このイントロがかかった時の驚きと喜びに満ち溢れた連番の顔、きっと一生忘れないだろう
お互いずっと聴きたいと言っていたが、まさかこのVSで、そしてカメラしまって騒げ‼️と言われてこの曲にくるなんてそんな神がかったタイミングあるか??
自分の記憶が正しければ、イントロでお互い顔を見合わせてそのまま連番に抱きつきに行っていた
ほとんどの人が煽られてスマホを置いて騒ぎ出す
この曲が嫌いなんて人、世の中に1人もいないだろう
イントロでのコールの大きさがそれを物語っている
するとTakaが客席に降りてアリーナを一周する
ただでさええぐい盛り上がりがもう意味わからないところまでいってしまう
歌詞がスクリーンに流れる
アツい
ボルテージ同様に、いやそれ以上に歌詞がアツい
暴れながらも一言一句が突き刺さりまくりすぎる
100点じゃないこの僕に100点つけるのは
他でもない僕自身だ
それ以外どうだっていいんだ
人は人の姿に涙こぼしたり
So 勇気だってもらって生きてるんだ
大切なのは自分が自分である事
この歌詞に背中を押されてきた人がどれだけいることか(もちろん自分もその1人)
The BeginningやNothing Helpsでマイファスを圧倒し、C.h.a.o.s.m.y.t.hやWherever you areで弟への愛を伝えた後は、Right by your sideや未完成交響曲できっと先輩としてマイファスへの熱いエールを送っているのだろう
なんだよそのセトリ、、、すげえよ、、、
間違ったっていいじゃん
一回しかないじゃん
東京ドームおまえらの人生だろぁ!!!
そう叫んだTaka
めちゃくちゃ観客に投げたメッセージだと思って自分ごとで受け取ったが、ワンオクを超えることをずっと目標にしてきたマイファスへのメッセージ、と言うツイートを見てその通りとしか言えない
こんな熱いメッセージを受けて、今後マイファスがどう成長していくのかが楽しみで仕方ない
カメラに向かって歌うTaka
顔面ドアップに歌詞が重なりスクリーンに映し出される
かっこいい、かっこよすぎる、、、
未完成交響曲
曲が終わるとTakaを背景にどでかくスクリーンにタイトルが映し出された
MC
マイファスファンのみんな、ワンオク格好良いでしょ?
今日実は、複雑な気持ちでステージに立っていて、兄としての立場とONE OK ROCKとしての立場があるんだけども
後者として言うなら、
申し訳ないけど俺らにはまだまだ勝てない
あいつらにとってここは国立公園だとしても、俺らにとっちゃ地元の公園みたいなもんだからなぁ!!!
ってのは冗談で笑
兄としては、俺ら家族は早い段階でバラバラになって、俺も辛いこととかあったけど、あいつはもっと辛かったかもしれない
そんな中でよく此処まで来たなと思う
もうあいつらの敵は俺らじゃないってことを証明してほしい
一番超えないといけないのは自分自身だからさ
あいつらは飛び級でここに来ちゃったから笑
また成長して戻って来なきゃいけないんだよ
少なくとも俺たちはそうやってきた
甘い考えでそう易々とこの東京ドームのステージに立てるなんて思われたらたまったもんじゃない
でも可愛い弟です!!!
まあクソ生意気でまだまだ未熟ですけど、また自分たちの力でこのステージに立てるように応援してやってください!
もうあいつらと一緒にやることもしばらくはないでしょう
だから兄として、ONE OK ROCKとして、見せられる姿を、今日はここに置いて帰ります!
あと2曲!今日はありがとうございました!
We are
Taka、お前は世界一かっこいい兄貴だよ
正直、このMC入る前にToruが鳴らしたいくつかのコードでWe areが来ることはわかってた、わかっていた、けれども…
こんなこと言われてしまったら涙が止まらなくなってしまう
イントロの大合唱を目の前にして崩れることしかできなかった
Luxury Diseaseツアーで自分のことを救ってくれたこの曲
その時と同様、MCからの入りであったが、聞いている感覚が全然違う
歌詞を重ねる対象が自分か、Hiroかで聞こえ方が全然違うし、どちらも感情が溢れて止まらない
5万5千人が、Hiroに、マイファスに向けて歌う
またこの曲に対してクソデカ感情を持たなきゃいけないのか、、、
So never tell yourself
You should be someone else
Stand up tall and say
I'm not afraid
いつも通り1オクターブ上げて歌うTaka
未完成交響曲に続いてマイファスへのエールが熱すぎるよ、、、
あまりこう言うことを言うのは好きではないのだが、今日だけは言う
11月14日、弟のために東京ドームに立った
ONE OK ROCKは、このステージは、せめてこの曲の演奏中は、
世界一かっこいいバンド
だった、そう言わせてほしい
普段からあまり曲やライブに優劣はつけないように気をつけているのだが、この瞬間だけは、僕の目にそう写った
完全感覚Dreamer
ついに、ついに、この曲と相対することができた。
やっと、やっと、ONE OK ROCKの必殺技を喰らうことができた。
いくら封印してたからとは言え、流石に今日やることはわかっていたし、「残り2曲」と言った時点で、We areとこれなんだろうなとわかってはいた
けれども、この、特徴的なドラムと、湧き上がってくるようなギターを聴いた瞬間、We areで覚えたクソデカ感情を突き破ってくる喜びが爆発して、脊髄反射で叫びまくっていた
爆音で鳴り響くイントロ、全身を駆け巡る喜びを叫ぼうとしても、なんでか知らんけどもうすでに叫んでいる身体、抱きついてくる連番
もうぐっちゃぐちゃだ、、、最高や、、、
正直演出も何も覚えてないです
でも、YouTubeでこの曲を見つけて、ロックンロールに目覚めた石川少年
お前はやっと報われたぞ
俺はずっと、この曲を生で聴いて、ワンオクと一緒に感情を叫び散らかして、何も覚えてないほどぐっちゃぐちゃになる日を待ち侘びていた
正直マイファスに対してどうとか見てる余裕なんて全然なかった
自分もしても、そしてライブとしても最高の形で完全感覚Dreamerを迎えられた
I can't get enough!!!
Can't get enough!!!
そう叫び終わると、メンバー全員ドラムスの前に集まり、ブレイクへと向かう
そのブレイクをもってワンオクのステージは終わる
あぁ、最高のライブだったな、、、、
やっぱりワンオクが最強だ、、、、
お前らがNo. 1だよ、、、
史上最強とも言えるセトリを喰らって呆然としていた時だった
ドラムスを前にしたTakaがアップされる
目をバキバキにしたTakaは、Tomoyaに向けて人差し指を立てている
嘘だろ、、、、
人差し指にカメラが近寄る
先ほどまで完全感覚Dreamerに向けられていた歓声は、その人差し指に対して上がっている
ブレイクが終わって、スティックをぶん投げていたTomoyaは、
「もうできねえよ出し切ったよ」
と言わんばかりに笑っている
Takaが客席の方に体を回し、花道へと歩きだす
俺ら普段2時間ちょっとやってるからさあ
こんなんじゃ物足りないんだわ!!
もう一曲だけやっていいですか東京ドーム!!!!
そう叫ぶと今日1番の歓声が返ってくる
キミシダイ列車
もう叫びすぎて喉が痛い
なんだよそのサプライズに、その選曲
そんなんされてマイファスが勝てるわけないだろ
サプライズ大好きTakaらしい演出に会場は大盛り上がりも大盛り上がり
イントロのコールがもう楽しい楽しい
もう一回言うぜ、やっぱりお前らが最強だよ
今回はジャンプ禁止が言い渡されていたのに、フロア全体が跳ねていた
Taka1ミリも煽ってないのに、もうそうなっちゃうくらいボルテージが半端じゃなかった
今日は寛樹にも言うか
本当に人生これっぽっちしかねえからなぁ!!!
悔いのないよう生きろよ!!!!
いつものフレーズが今日はHiroに向けても叫ばれていた
金輪際俺は誰にも言わせねえからな
あれがダメだのこれがダメだの知るかボケ!!!!
俺らロックバンドとして生きるって決めたんだよ
やらなきゃいけないことが時にはあんだよ!!!
今日もそれのうちの一つかも知んねぇ
でも、まずは、みなさん今日はお集まりいただき誠にありがとうございます
そう言って深々とお辞儀をするとラスサビを歌い出す
Just hold on tight, It can be all right
We take it back 取り戻すのさ
過去の自分が今僕の土台となる wow
So 現実逃避を繰り返す
It's a wasting time for your blaming yourself
Are you ready now? We are ready now for tonight
やっぱりワンオクが最強だ
こいつらには誰も勝てない
封印曲解禁しまくりの愛もあり熱いエールありの殺人セトリ
今じゃ世界を股にかけるワンオクが史上最強と言っていいほどの最強セトリを組んで本気でマイファスを叩き潰している
終わって改めて思う
王者ONE OK ROCKすぎる
マイファスこんなん見せつけられてどうすんだよって内心ずっと思ってた
割れんばかりの歓声と拍手を後にステージを去るONE OK ROCK
すぐさま映像がついてマイファスのライブ映像が流れ始める
すぐにマイファスくるのか!?もうワンオクで動けないのに!?と焦った人は僕だけではないだろう
さすがにステージ転換があったので5〜10分ほどマイファスの映像が流れていた
照明が落ちる
青色の炎を纏った鷹が夜空を舞う
ワンオクとは違いダークな雰囲気のSEが流れる
本日の主役と言っても間違いない、Hiro率いるMY FIRST STORYの登場だ
マイクを構えたHiroが映し出される
同時にイントロが流れ始める
MY FIRST STORY
最終回STORY
やっぱりこの曲から始めるか、、、
マイファスファンからの歓喜の声が聞こえてくる
こちらもライブで演奏するのはかなり久しいはずだ
Hiroのシャウトが会場を切り裂く
こちらもすごいプレッシャーである
遠くかけ離れた 今、この距離と
僕を照らし合わせて…嗚呼
Now stop again, the way how I use to be
もともとははじめての武道館を見据えて作ったのだろうけど、今日のために作られたんじゃないかと錯覚してしまうほど当てはまる
しかし、集中して音やパフォーマンスを聞けば聴くほど嫌でも感じてしまうことがある
音も、パフォーマンスも、客の盛り上がりも、ワンオクの方が圧倒的だった
ワンオクの演奏を聴いた直後だからなおさら感じてしまう
だが、
Today we bring you down!!
そんなムードとはお構いなしに挑戦状を叩きつけるHiro
この歌詞でVSを始めて欲しいと思っていたのでマイファスの一曲目に予想していた
Hiroとしてもこの曲は容易にライブでやれる曲ではないだろう
一曲目からマイファスがどれだけこのステージに賭けているかが伺える
あの日交わした約束を 果たす為、今…
追いかけてる!!
Chase my dream!!
間違いなく今日のことであろう
Hiroが執着し続けてきた兄との頂上決戦を迎えて歌詞の一つ一つが昇華されていく
Hiroにとって焦がれ続けてきた今日、どんなステージを見せてくれるのだろうか
期待を高めながらステージを見つめていた
ALONE
イントロで沸くフロア
MY FIRST STORYです!
今日は人生最大の下剋上見せてやるよ!!!
そう言い放つと大熱狂に包まれる東京ドーム
もっとお前らの声を聞かしてくれ東京ドーム!!!
コールでの沸き具合は半端じゃない
叫び散らかしながら思う
待てよ、この盛り上がり、ワンオクに食らいついてる、?
最終回STORYで感じたワンオクとの差があまり感じない
これがマイファスの意地か
そもそも王者ワンオクの後にステージに立つなんてむちゃくちゃな話だ
自分がバンドマンだったら絶対そんな度胸なんてない
それも本気中の本気セトリの後に
確かにマイファスの一曲目から劣っているのは明らかだった
ただそれでも食い下がらない、むしろ真っ向から勝負を挑んでいる
きっと今までワンオクと比べられてきた、悔しさや鬱憤を晴らす時だということは、Hiroが1番わかっているのだろう、マイファスの意地やプライドを死ぬほど感じる
なんてかっこいいんだこいつらは
炎が上がるステージでシャウトするHiro
頭を振りながら叫ぶ観客たち
こちらも負けじと圧巻のステージである
メリーゴーランド
ALONEの余韻のままダークな雰囲気へ間髪入れない
2023年のマイファスは12ヶ月連続リリースを行なっているが、その7月にリリースされたメリーゴーランド
この7月というのはVSを行うことが発表された月でもある
そういかにもVSに向けて書いた曲である
歌詞をどこからどう解釈してもVSに向けているとしか取れない
未だに忘れた事ない
サマソニで叫んだ「勝ちたい」を
ダークな雰囲気の中力強く歌い上げるHiro
サビになると雰囲気は一点、会場中が腕を回し飛び跳ねている
やはりすごい、こちらも覚悟がバッチバチに伝わってくる
楽しい、ここまですごい対バン経験した事ない
両者賭ける思いが半端じゃない
これ以上バッチバチな対バンなんてあるのだろうか
頭を振る、Hiroがシャウトする
気持ちいい、気持ち良すぎる
正直舐めていた
ここまですごいとは思っていなかった
「頂上決戦」
その言葉が相応しすぎる
君のいない夜を超えて
かと思えば急にエモーショナルな雰囲気に変えてくる
HiroがTakaへ向けて作った歌はたくさんあるが、その中でも別格の歌だ
武道館で「越えるべきはONE OK ROCK」と叫び、TakaはRight by your sideを書いた
そのRight by your sideへのアンサーソングだと言われているしそう捉えるのが妥当だ
それまでダークで憎しみをねじ込んだような作風だったマイファスが急にこのような曲を出したことから、武道館の後にTakaと話し合ってRight by your sideで何かを気付かされたことが伺える
二人の絆が元に戻ると信じて
気持ちを込めるHiro
それに応える観客
何度も言うがこんなライブ経験したことない
手を挙げながら込み上げてくる思いを必死に我慢する
今まで散々啀み合って
憎み合って妬み合ってきたけど
いつか必ず同じ場所で一緒に歌を歌おう
っていった約束だけは
今までどんな時も一度だって
忘れたことなんてないから
僕がずっとずっと言いたかった言葉は
“本当にありがとう”
丁寧に、大切にHiroが歌っている
歌詞が昇華されていく
きっと僕はすごい瞬間を見ている
MC
凄い景色ですね
こんなにもたくさんの人が集まってくれて心から感謝しています
今日という日はずっと目標であり夢でした
バンドを始めて12年かかりました
兄弟が東京ドームで歌うなんて
僕らにしかできないことなんじゃないかと思います
これまでは兄のことを妬んで僻んで
同時に憧れ続けていました
そして何度も遠ざけようとしてきたこの日をようやく迎えられました
7年前...みんなとした約束はまだ果たせてないけど、そんな中で去年の武道館、バカな弟の願いを受け入れてくれた兄、そしてONE OK ROCKに心から感謝しています
何が勝ち負けなのかはもうよく分かりませんが、
自分だけには負けたくない
この兄弟喧嘩、気を遣うつもりも手を抜くつもりも一切ないので今日は全力で勝ちに行きたいと思います
このステージに立った以上は兄と弟じゃなくバンドマンとして、
真っ向からONE OK ROCKに向かってやろうと思います
アンダーグラウンド
イントロで大沸きになる会場
ずっと焦がれていた夢の舞台に立ち、吐き出した思い
初めてHiroの口から「憧れていた」と聞いて込み上げてくる感情が止まらない
そしてTakaに対する闘志むき出しだった武道館とは違い、「自分にだけは負けたくない」という思い
Takaのメッセージが、Right by your sideがしっかりと届いていることに対してまたもや揺さぶられる
しまいには、改めてワンオクに戦線布告し、アンダーグラウンドを演る姿
かっこよすぎる
観客もその姿に魅力されているのが手に取るようにわかる
ワンオクと違いマイファスはサビが終わったら歓声が入る文化がないのだろう、ワンオクファンがそのタイミングで叫びたがっているのがすごいわかる
感覚、会場の6〜7割はワンオクファンで、マイファスが完全にアウェーなことは間違いないのだが、その状況で会場を完全に虜にしている
しかも初めて立つ東京ドームで
プライドだけじゃなく実力も半端じゃ無い
東京ミッドナイト
ワンオクのLuxury Diseaseツアーのneonのような映像が流れる
この東京ミッドナイトと次のPARADOXは個人的にマイファスのハイライトであった
アンダーグラウンドから有名曲をぶつけるのではなく、マイファスらしいミドルテンポで自分たちの世界観に持っていった度胸がすごい
PARADOX
イントロの重たい音が鳴り響く
東京ミッドナイトとPARADOXはそこまで有名曲では無いと思う
そのためかイントロで歓声はあまり感じることができなかった
しかしどちらも演ってみたらどうだ?
フロア沸きまくりである
5万5千のうち半分以上アウェーなはずなのにこの盛り上がり
これなら全然ワンマンで東京ドームできるくね?
本来なら2021年にワンマンで立つはずだったマイファスの東京ドーム
叶わぬ願いとなってしまったが、それが実現していたら今夜と同じように大熱狂だったのだろう
ワンマンで東京ドームに立てるポテンシャルをバッチバチに感じる
そういう意味で個人的に東京ミッドナイトとPARADOXがハイライトであった
虚言NEUROSE
PARADOXが終わり図太いベースが怪しい雰囲気で入ってくる
ドラムとギターも入って、これは…戯言NEUROSEがくる!!!!と思った瞬間だった
俺にとって今日は、この日のために生まれてきたと言っても過言ではないくらいの日だ!!!!
俺にとっては、歴史に名を残すロックスターになるよりも遥かに意味のある1日だ!!!
お前らせっかく苦労してプレミアチケット取ったんだろ!!!!もっとかかってこい東京ドーム!!!!
煽り散らかすHiroに戯言NEUROSE
もうボルテージが半端じゃない
観客として「せっかく苦労してチケット取ったんだろ」と挑発されたら叫び散らかすしかない
(苦労してチケット取ったの俺なのに連番が俺の3倍叫んでて???ってなった、おもしろかった笑)
もっと全力でかかってこい東京ドーム!!!!!
もう内臓が破裂しそうなくらい内側からエネルギーが込み上げてた
席が狭かったのが本当に煩わしかった
ACCIDENT
イントロ入って確信する
あぁ、ワンオクぶっ殺しセトリに入ったな
初めて聞いた時からかっこよくてACCIDENTめちゃくちゃ好きなのだけれども、ライブ化けがすごい
ひたすら歌って飛んでをしてたせいで正直全然記憶に残っていない
ただひたすら楽しかった
I’m a mess
好きなだけ飛べ!!
そう言って始まったI’m a mess
「好きなだけ撮れ」と聞こえたのかカメラを構える人が続々と出てきて最初は撮らないつもりだったけれども結局撮影した
じゃあ取った動画を見返してみたらどうだ?もはやステージなんてもんは映してない、東京ドームの天井がくっそぶれっぶれになっているだけである
きっと他の人もそうだったであろう
みんなカメラを構えていたが、みんな飛んでいた
カメラの光と共にフロアが揺れているのだ
こんな光景見たことない、、、
こりゃワンマンでも東京ドームできるだろ、、
東京ミッドナイトとPARADOXがそうだったように、マイファスの得意なミドルテンポのダンス曲が、虚言NEUROSEのバカ煽りを受けた後にACCIDENT ,I’m a messと来たのだ
そもそも今回はジャンプ禁止である
まぁそんなこと言われたって僕にとっては当たり前のように無理な話ではあるが、最初は割とみんな守っていた
だけれどもこんなステージをやられちゃ東京ドームも揺れる揺れる
この曲は初めての武道館で宣言した2021年の東京ドーム公演がコロナによって叶わぬ夢となってしまい、書かれた曲と解釈して相違ないだろう
だから感傷に浸りながら見ようと思ったが、そんなこと全然できなかった
撮った映像を見返してやっと記憶が戻ってきたってくらいはしゃぎまくっていた
MONSTER
もうワンオクぶっ殺しセトリは止まらない
重たいドラムス、ベース、ギターの音と共に炎が吹き上がる
畳み掛けるラップに半端じゃない一体感のコールレスポンス
上がる炎の熱をもろに感じながら、歌い叫ぶ、飛びまくる、頭を振る
やばい、気持ち良すぎる
ワンオクから狂乱しまくって足も喉もとっくにしんどいがそんなの全然関係なかった
普段ライブハウスやフェスでライブをやるマイファスらしいスタイルで東京ドームを沸かせていた
モノクロエフェクター
そのままモノクロエフェクターへ
正直全くやると思っていなかったのでめちゃくちゃびっくりしたが、MONSTERからのモノクロエフェクターがすごいよくてかっこよかった
サビのコールレスポンスも半端じゃない
定番曲とはいえアウェーな状態でここまでの一体感作り上げられるのはさすがである
ここでも頭振ってもう脳みそぐっちゃぐちゃもいいところ
(ただ映像のタランチュラとそれに似た表現してきたのがちょっと鳥肌たって気持ち悪かった笑)
REVIVER
間髪入れずにREVIVERへ
イントロに入るとHiroが会場を煽る
どでかい火薬が鳴る
初めての武道館を終えて、作った新たな決意曲、不可逆リプレイスに続くマイファスの代表曲
Hiroの、マイファスのこの曲にかける思いは計り知れない
火薬の火花と煙が上がったステージで演奏する彼らの姿ほどかっこいいものはない
乾いた火薬の爆発音、チリチリと立ち上がる火花、その裏で鳴るREVIVERのイントロ、今でも鮮明に思い出せる
そして何度この曲を演奏してきたのだろうか
圧巻すぎる
この曲を後半の大事なところに持ってくることくらい容易に想像できたがプレッシャーが半端じゃない
自由自在なベースにハイトーン連発のボーカル、それを支えるギターに攻撃的なドラムス
ただこれだけでは終わらなかった
不可逆リプレイス
Wake in Loneliness!! Loneliness!!
Falling inside your story
Walking after you!! after you!!
I will share my time
「あと2曲!」と言って歌い出すと会場のボルテージはマックスに
マイファスの原点であり頂点
この曲に全て詰まっている
I will save myself
And the time is now!!
そしてその曲は、この日のためにある
REVIVERと同じでこの曲も、最後にやることはわかっていたし、REVIVERと繋げてくることも想像できた
だがいざ喰らってみたらとんでもない
マイファスの覚悟が、意地が、全てが目の前のステージで繰り広げられている
半端じゃない
上がってくる炎がなんだか全てを物語っている気がする、熱すぎる
もはや自分がどんな状態だったかも覚えてない
喉も足も体力も限界を悠に超えていたがそれでも暴れ続けていたと思う
本当に圧巻のステージであった
Home
そのまま最後の曲のイントロが鳴りだす
わかっていた
「あと2曲」って言われて不可逆リプレイスとHomeが来るなんてわかりきっていた
でも、イントロが鳴り出した瞬間、涙が溢れ出て止まらなかった
きっと他の人もそうだったであろう
手も上げられないほどに泣いてしまった
初めての武道館、2022年の2度目の武道館でしかやったことのないこの曲
この曲なしでVSは語れない、主題歌と言っても過言じゃない
小さかった日々の思い出はなくて
僕一人だけが余り続けてた
生まれ変われたら幸せになると
試してみたのに楽になれず
僕の目にHiro大事に歌いながらも、どこか楽しそうに見えた
ただ何度でも ただ何度でも
この夢が叶うまでは迷わずに
進んで行くと決めたから
あの人に あの人達に
この声が届くまでは抱えずに呼び続けるの
この曲だけはしっかりこの目で焼き付けようと思っていたのに、涙で前が見えない
生歌を聴いていると、武道館で涙ながらに歌っていたシーンを思い出してしまって、それを目の前のステージに重ねて余計に泣いてしまう
“この曲をHiroが泣かずに歌えている”
その事実だけで涙したファンはきっと僕だけではないはずだ
ワンオクメインで追いかけてた僕でさえこんなクソデカ感情を抱いてるんだから、マイファスファン、ましてやマイファスのメンバー、そしてHiroはどれだけのものをこの曲に抱えているんだろうか
必ず、また戻ってきます
次は僕らだけの力で
だからその日まで応援よろしくお願いします
本日は本当にありがとうございました
ありがとうなんてこっちのセリフすぎる
勝手にあなたの生い立ちを追って、勝手に感動して、こんなすごいステージ、こんなすごい物語を見せてくれてありがとう
だからラスサビは歌った
声を振り絞って、少しでもこの思いがステージに届くように
なんだか届けなきゃいけない気がして
ラスサビが終わり曲が終わる
このHomeを持って、MY “FIRST” STORYは終わりだろう
念願であった、東京ドームのステージ、ワンオクとの対バン
ワンオクを倒すという宣言は正直その通りにいったとはいえないが、そこはもはやマイファスにとっても観客にとっても関係ない
この東京ドームでHomeを演奏することが彼らの全てであった
それが達成された
僕が初めて見たマイファスは集大成を迎え、次なる東京ドームでのワンマン公演へと向かっていく
パンッ!!とどでかい音と共に銀テープがアリーナへ飛ばされる
何度「ありがとう」と叫んだかわからない
メンバーがステージ袖へと消えていくまで、感謝の意を叫び続けていた
このステージでどれだけのワンオクファンがマイファスのことを好きになっただろう
僕はずっと曲を聴いてきただけだったが、こんなステージを見せられたら大好きなんてどころではない
ワンオクの無慈悲なほどの殺人セトリの後にも関わらず、食い下がらない度胸とプライド、アウェーな状態でフロアを熱狂させた実力、最後のHome
このVSのマイファスを見た者として絶対ワンマンの東京ドームを見にいかなければならない
このステージを経てマイファスがどう変わっていくのか、次の新曲、次のステージがどうなっていくのか、楽しみで仕方がない
会場が暗転し、エンディング映像が流れる
これにてこのライブも終わりか
そう思いながら眺める
電光掲示板に堂々とVSのキービジュアルが映し出されている東京ドームに賑わう人々
物販や入場の瞬間、場内での写真撮影している様子、観客が席につく様子、撮りたての当日の様子が流れる
シーンが変わり、ONE OK ROCK, MY FIRST STORYのそれぞれのリハーサルが流れる
またシーンが変わる
そこに映し出されていたのはTomoyaとKid’zが交流するシーンであった
観客も思わず声を上げる
談笑するシーンやドラムを前にし話し合うシーン
次はRyotaとNob、ToruとTeruと続く
ということは、、、
そう、TakaとHiroが映し出されたのだ
途端に上がる歓声
楽しそうに談笑する2人
これまで公の場で兄弟での交流は、ジャニーズ時代を除くと、ワンチャンフェスとインスタライブでの2回しかない(はず)
だからファンもこのシーンがどれだけ貴重なものか熟知している
2人が握手してハグを交わし、映像が終わる
場内が暗転する
このタイミングで両バンドの交流の映像を流すということは…
明転したステージにはドラムセットが2つある
全てを理解した観客
TomoyaとKid’zが登場する
RyotaとNob、ToruとTeruもそれに続く
そして本日の主役、TakaとHiroが揃って出てくる
この日1番の歓声が沸く
こうなったらやる曲は1つしかない
ONE OK ROCK
×
MY FIRST STORY
Nobody’s Home
イントロと共に周りの観客の泣く声が聞こえてくる
マイファスがHomeをやった時、そういえばワンオクNobody’s Homeをやってないなと思っていたが、それはこのためであった
なんて演出なんだ、、、
両バンドが出していたお互いに対する殺気はもうない
先ほどまでのそれが嘘のように今は暖かい空間となっている
How are you doing?
そんなふうに言えるのにも時間がかかったね
Hiroが歌い出すと歓声があがる
最初の武道館で兄に対して殺意むき出しだったHiroが今は兄の目の前でこのフレーズを歌ってることにもう耐えられない
いつだってここだけは温もりややさしさが
僕を包んでくれてた場所で
Takaが歌い出すとこれまた歓声が上がる
けど僕は何度も裏切ってきたね…
I just say心からI'm sorry
今やっと気づいたよ
ここはHiroが歌う
だからそのHiroが歌うと涙腺直撃してくる歌詞をHiroに歌わせるのやめてくれ😭
Nobody's home
Nobody's home
何もかもを捨てて飛び出したあの日
サビ頭は本家Takaが歌い、合いの手をHiroが歌っていた
Takaの歌い方に合わせてHiroもがなり入れたりしててリスペクトしてるんだなあと余計に涙腺にくる
思い出せば僕の背中を
あの時も強く押してくれてたんだね
Hiroにバトンタッチするがまさかの歌詞を飛ばし、うやむやにして歌うHiro
観客みんなおいーって言ってた笑
けれどもサビ終わって「ごめんね」ってジェスチャーをしていてそれでみんな笑って許してた感じだった
なんか普通にかわいかった笑
Nobody's home
Nobody's home
たとえカタチが崩れて無くなっても
次のサビはHiroから入る
目には見えないもので必ず
僕ら生きる限りつながっているから
TakaがHiroの胸を叩きながら歌う
照れるHiro
おいいいいいいなんだよそれえええええええ😭
涙ちょちょぎれそうだぜもう
それはずるすぎる
みんなの前でちゃんと愛してるよって言ってるようなもんじゃん!なぁ!
Everybod’s home yeah
フェイクまで2人で歌い上げる
こうなったら僕ら観客の番だ
ほぼ嗚咽してる声でシンガロングを歌う
Nobody's home yeah
Nobody's home yeah
本当に迷惑ばかりかけてきたから
ラスサビは2人で歌う
ここまで余計な照明演出は一切ない
ただ演者をスクリーンで映しているだけ
バンドメンバーたちも兄弟を引き立てようと、ひたすらサポートに徹する
こんな形で会場が1つになることがあるのか
観客が、バンドメンバーが、全員が目の前で繰り広げられている兄弟の愛を見守っている
もはや2人がユニゾンで歌ってるだけで泣ける限界っぷり
いつか必ず越えて必ず
僕の見せたい景色を見せるから
Nobody's home yeah
Nobody's home yeah
お互い向かい合って歌う
Takaは、Hiroは、この歌詞に、その歌声に、何を見てどんな気持ちをのせたのだろう
そして、
心から愛してるよありがとう
それまで2人のユニゾンだったものが、このフレーズだけHiro1人に変わる
HiroはTakaをしっかりと見て、Takaはその気持ちをしっかり受け止めるようにどっしりHiroを見て、歌い上げる
2人は熱く抱擁を交わし、兄が弟の頭を撫でる
歓声が上がる
「殺してやりたいよ」とまで言い放った相手に対して、7年後の今、目の前で、「心から愛してるよ」「ありがとう」と言っている
もう涙などとっくに枯れてしまって、暖かい気持ちだけが心に残っている
なんてステージを見ているのだろうか
長いドラムロールを経てブレイクへと入る
紙吹雪が宙に打ち上げられる
キラキラ光る紙吹雪の奥でやり切った表情のワンオクとマイファスのメンバー
この景色をきっと一生忘れない
音が鳴り止む
鳴り止まない拍手喝采
両バンドが笑いながら言葉を交わしている
するとTomoyaがHiroを抱き寄せ会場中が湧き立つ
今度は、ToruがHiroを腕を上げさせ、歓声が上がる
Hiro、Takaだけじゃなくてワンオクのメンバーからもめちゃくちゃ可愛がられてるじゃん、、、なんだよそれ、、、
それだけじゃない、TomoyaがHiroを抱き寄せ、Toruが腕を掲げさせたことは、ワンオクがマイファスを認めたと解釈していいだろう
あれだけ因縁があった両バンドが時を経てここまで大きくなり、互いを認め合っている
そんな事実を目の当たりにして涙がまた出てくる
両バンドが分かれて、ステージ端へと手を振りにいく
Toruはピックを死ぬほど投げまくり、Tomoyaは両端のスタンドにスティックを飛ばしていた
両バンドがそれぞれ両端に行き、真ん中で合流する
楽しそうに談笑しながら花道へと向かう
拍手喝采の東京ドーム
ステージへ戻り写真を撮る
TakaとHiroを中心に輪ができる
写真を撮り終えてカメラが兄弟をアップする
Takaが変顔をしHiroがその真似をする
かわいい、かわいすぎる
Takaがマイクを持つ
本当に贅沢なやつです。
うちの家族は小さい頃からバラバラで、音楽を通してしか通じ合えない部分があって。
今日は寛樹に頼まれて渋々OKして一緒にやったんだけど、楽しかったです。
マイファスファンの皆さんの熱量伝わりました。
こんな弟ですけど、マイファスファンの皆さん、ワンオクのファンの皆さん、バカな弟を何卒よろしくお願いします!!!
そう言うと余韻を噛み締めながら、両バンドが袖へと散っていった
あぁ、終わったのか
あっという間だったな
退場して拍手が起こる
と言うか曲が終わってからはずっと拍手喝采が鳴り止まなかった
照明がつき、公演が終わったアナウンスが流れる
あまりの余韻に何も喋れずぽかんとする連番と僕
「言うまでもないけど、今まで見たライブの中でぶっちぎりのナンバーワンや」
しばらくして連番がそう話しかけてきたが、どんな反応をしたのかも覚えてない
たぶん余韻と終わってしまった虚無感に襲われて間抜けな反応をしてただろう
会場を出てしまうと終わった現実を突きつけられてしまいそうでずっと座ってぽかんとしていた
たぶん規制退場も呼ばれてただろうけどそんなの関係ないというか邪魔だ
ずっとここにいさせてくれ、そう思っていた
結局は写真を撮って会場を後にした
連番と喋っていたおかげで虚無感に苛まれることはなかった
ありがとう連番
おまえと一緒にあのステージを見れて良かったよ
その後
その後はさっきまでぼーっとしてたのが嘘のようにビールを流し込んで感想を弾丸のように飛ばしあっていた
もちろん一軒目だけで足りるわけがなく路上で凍えながら終電間際まで語り合った
僕はまだ終電に余裕があったため、ライブ後の東京ドームに寄ってから帰ることにした
ただ、その選択が間違っていたかもしれない
いざ行ってみると片付けられている物販ブース
満員電車と錯覚してしまうくらい人がごった返していた正面入り口はひと1人おらず、「VS」のキービジュを映していた電光掲示板は真っ暗に
それを見た瞬間、このVSが終わってしまった虚無感に一気に飲み込まれた
さっきまで高揚していた気分が嘘のように真っ暗な気分へと変わってしまった
その気分は家に帰っても寝ても変わることはなく、3日ほど”ライブ後鬱”になっていた
そりゃ、どっちも中学の時から聞いていて、ワンオクはロックに目覚めさせてくれたアーティスト、4月のライブで僕を救ってくれたアーティスト
それに対してマイファスはとんでもないほどのクソデカ感情を抱いてそれをぶつける
そんなすごいライブだったから、ずっとずっと楽しみにしていた
それをみることを生きがいにしているまであった
だから終わってしまった途端に期待していた分の喪失感が跳ね返ってきて、とんでもなく沈んでしまった(虚無感と余韻に耐えきれず死ぬかもしれないと本気で思っていた笑 もちろんそんなこと初めてでびっくりしてしまった)
まぁ何回も言ってるけどそれだけとんでもないものを見たってことです
心の底から、本当に心の底から行けてよかったと思っています
まとめ
気を取り直して全体の感想を。
両者演奏中は本当にバチバチでプライドとプライドのぶつかり合いで、自分もそれに乗っていたが、終わってみたら暖かい気持ちしかなかった
ただ兄弟がイチャイチャしてるのを見せつけてるだけじゃん笑
と思ってしまうほど
ほんとにTakaと一緒にいる時のHiro、まじで弟の顔してて、兄貴もかわいがってて、このブラコン同士がよぉ‼️ってずっと思っていた
でもTakaはもちろんHiroはずっとこうなることを望んでいたんだろうな
森進一と森昌子はこれを見てどう思ったのだろうか、そこが少し気になってしまう
しかし振り返ってみればワンオクのセトリでマイファスぶっ潰しだったところも全部マイファスを思ってやっていたとも取れる
近所の公園と言い放てるほど知り尽くしているワンオクとそれをずっと目標にしているマイファス
東京ドームだとこういう風にやれば観客は沸くんだぜと20年重ねてきた経験の手の内を見せてあげているようだった
そもそもTakaはHiroの対バンの申し出に渋々付き合ってあげたみたいなスカしたスタンスだったが、そう言っている顔はどこか嬉しそうに見えた
ワンオクという絶対的人気を誇るバンドとしての立ち位置と、かわいい弟の兄という立ち位置で相当葛藤したのだろう
基本的にはバンドとしての役回りを果たしていたが時々愛情も見せて、それに本気でデレデレしちゃうHiro
あなたたち兄弟ほんとに好きです
史上最強の兄弟喧嘩の行方は、兄弟”喧嘩”ではなく、兄弟”愛”でした
これからもずっと両バンド応援し続けます。
特にマイファス、東京ドームワンマン心待ちにしてます。
改めて本当に最高のステージをありがとうございました。
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