時間の濃さを追い求める時代
本日はこんな記事を見つけました
ではなぜ、今の若者たちはタイパ重視なのでしょうか。稲田さんは「外的要因と内的要因がある」と指摘します。
「外的要因のひとつは、供給作品数が多すぎること。もうひとつはセリフで全てを説明する映像作品が増えたことです。内的要因は、タイパを求める人が増えたこと。これらが相まってタイパ重視が加速したのです」(稲田氏)
供給作品数が多く、観るべきコンテンツが激増しているというのはみなさんも実感していることでしょう。
1980年代はコンテンツを楽しむといえば、映画館、テレビ(特に地上波)、ラジオ、CD、レンタルビデオと本ぐらいしかありませんでした。
現在では、レンタルビデオやCDショップは減少したものの、映画館、テレビ(地上波、BS、CSなど)、各種定額制動画配信サービスや無料メディア(YouTube、ABEMA、アマゾンプライム、TVerなど)が出てきました。さらにネット、SNSなど、コンテンツに触れる手段と供給作品数が激増しました。
全てに目を通すことは不可能なほどの量です。しかし、ある程度、内容を知っておかないと仲間から取り残される(?)気がする。だから、倍速視聴やまとめサイトを活用するようになっているのです。
これに加えて、学生は大学の授業に出て、バイトに行って、友人と遊びながらも就活の準備や資格取得などに励んでいます。今の若者たちは「時間がない」のです。80年代を大学生として過ごしていた私たちとは比べものにならないほど、今の若者たちは忙しいのだそうです。
この傾向は、コロナ禍を経て、全世代的に広まっているのではないかと私は感じています。コンテンツ視聴だけでなく、日々の生活やさまざまな消費の場面、あるいは購入する商品や使用するサービスについても、タイパを求める傾向がみられるようになってきています。
私はこれを「タイパ消費」あるいは「倍速消費」と呼びたいと思います。そして、タイパ消費がビジネスにどんな影響をもたらすのかに注目し、これからの消費トレンドを考えています。
タイムパフォーマンスという考え方は、決して若者に限ったものでは無いと思います。
やりたいこと、やるべきこと、やれることが増えた、消費可能なモノで溢れる世の中で必ず生じる考え方ですよね。
時間を浪費するのは勿体無い、圧縮できるものは圧縮したい、という気持ちが表れていると思います。
※僕は映画が大好きなので、倍速再生で観るくらいなら観なければいい(他のことに使った方がタイパが良さそう)んでは、、と思いますが。
本日は以上でーす。
しょーじん