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2σという閾値
「へぇ~、すごいじゃん!」
といわれた時に、どれくらいすごいのかってパッと数字で表すのは無理だと思うけど、一応私の中で「すごい」の基準というのがある。
「2σ」という値で、確率的に言うと95.45%。
感覚的にいうと、「滅多に起きないけど、たまに起こる」
これが2σかなと思っている。
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上位5%は結構すごい奴。下位5%はかなりヤバい奴。
*ちなみに3σは99.73%。ほぼ奇跡的な値で、ものづくりにおける品質基準の閾値なんかに使われている。「良品率100%というのはあり得ないので、3σまで担保しておきましょう」というような考え方。
なにかを頑張ろう、人にすごいと思ってもらえる成果を出そう、と意気込んだときには、この2σを目指すようにするといいかもしれない。
とはいえ、「じゃあ具体的に何を頑張れば2σに入れるの?」という話になる。これは分野によって異なるけれど、いくつか例を挙げてみよう。
年収:日本の中央値は約396万円。上位5%に入るには1,000万円以上。
マラソン:フルマラソン完走者の平均タイムは4時間半。上位5%なら3時間切り。
YouTube登録者数:5,000人で上位5%。
ブログ収益:月1万円以上稼げるのは上位10%、月5万円で上位5%。
TOEIC:900点
Xフォロワー数:約2,000人
どれも「超一流」ではないけれど、「すごいじゃん!」と言われるレベル。つまり、2σは「頑張れば手が届くけれど、適当にやっていたら到達しない絶妙なライン」なのだ。
一方で、「下位5%」に入らない努力 も大事だ。
会社の評価、資産形成、健康管理……どれも「ヤバい領域」に踏み込むと抜け出すのが難しくなる。だからこそ、努力の方向性を見極め、「上位5%を目指しつつ、下位5%に落ちない」ことが重要。
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