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【会見全文】名古屋オーシャンズ vs ペスカドーラ町田/Fリーグ2024-2025 ディビジョン1 ファイナルシーズン

名古屋オーシャンズ 7-3 ペスカドーラ町田
得点者:清水5、金澤、アンドレシート(名古屋)、伊藤、毛利、ヴィニシウス(町田)

<名古屋オーシャンズ 試合後会見>

ーー試合の総括をお願いします。

吉川智貴選手「先制して2-0となりいい試合の入り方はできましたが、そこから失点をしてちょっと難しい試合になってしまいました。ただ、最後ああやって勝ち切れたことは本当にすごく大きいことですし、乗っていけるような勝ち方をできたと思います。勝点3がすべてですが、ゲーム内容についても自分たちがやりたいことをたくさんできたと思います。しっかり回復し、明日に向けていい準備をするだけです」

イマノル監督「前半いいスタートが切れ2-0になりましたが、そこから自分たちがファウルを重ねてしまい、自分たち自身で苦しい状況を作ってしまったと思います。後半、同点になるところまでに自分たちが2、3回は確実に決められるチャンスがありました。相手のGKがすごくいいプレーをして止めたので、自分たちが点を決められなかった理由でもあり難しいところだったと思います。相手のGKが攻撃に出ていい守備ができず失点して同点になり、そこから自分たちがパワープレーでいいゴールを決められました。そこからはパワープレーの守備をして点を重ねました。自分たちにとっては、この勝利とこの点差で勝ったことはすごくプラスになったと思います」

ーー3対3の同点でのパワープレーは勝ちにいくという明確なメッセージだったと思います。そこですぐに点を取り、パワープレーの守備からも得点を重ねた選手たちにどのような思いを持っていますか?

イマノル監督「試合前に選手たちにも話しましたが、自分たちは出ていない選手も含めてすごくいい状態です。内容的には少し難しい試合になったかもしれないですが、この点差で勝ったということは自分たちがそれにふさわしい仕事をしたのだと思います。リーグの前半戦はなかなか難しい部分はありましたが、後半戦はいい試合ができています。本当にいい状態にあるので、このままやり続けるだけだと伝えています」

ーー年末のバルドラール浦安戦からレギュラーシーズン3連勝でファイナルを迎え、今日も点差をつけて勝ちました。なかなか結果が出ない時期もありましたが、この終盤に上がってきているきっかけや手ごたえを実感していることがあれば教えてください。

イマノル監督「スコアの部分も非常に大事ですが、シーズンを通して徐々によくなってきている実感はあります。アウェイの立川アスレティックFC戦のように3点差から最後の最後で追いつかれた試合もありました。いいプレーをしている中でも、自分たちが落とした勝点はありますが、いいトレーニングは積めてきていますし、いいラインでやれているというのは実感していました。今、練習でもみんなが何をやるかをはっきりと理解していますし、いい状態であるのはそういう積み重ねがあったからこそだと思います」

吉川選手「個人的には浦安戦の勝ち方がひとつ大きなきっかけだと思います。今までになかったような勝ち方ができた。本来あるべき姿、戦うというところで、今までになかったレベルでできた試合だったと思いますし、それが勝利につながったことがひとつ乗れている要因かな、と思います。もう遅いかもしれませんが、自分たちはこれを続けなくてはいけないので。

他力かもしれませんが、自分たちが勝ち続けたら何かが起こると信じていますし、みんなもそういう思いを浦安戦の勝利をきっかけに持っているんじゃないかと思います。チームは今、いい状態だと思いますが、明日はまた違う試合になると思うので、油断する選手はいませんが少しの気のゆるみが今、一番危ないのかなと思っています」

ーー現在、去年の追い上げ、去年ギリギリで優勝をつかんだところを思いださせるような状況です。監督も変わり、チームのやり方も変わって去年の経験が生きているところはありますか?

吉川選手「経験が生きているかどうかは分かりませんが、本来であれば去年経験をシーズン前半から生かさなきゃいけなかったというところです。それが足りていなかった。だけど、浦安戦がきっかけになったことはあると思います」

ーー追う立場になるのは避けたいと思いますが、経験したことでチームの雰囲気として「大丈夫」というものがあるのでしょうか?

吉川選手「そういった意味では去年の経験が生きているのかもしれませんが、決して余裕があるわけでもないですし、この状況に慣れているわけでもないですし、本来この状況を作り出してはいけないチームだと思っているので。ただ、今はいい状態が作れているので生かせていると言えば生かせているのかもしれないですね」

<ペスカドーラ町田 試合後会見>

ーー試合の総括をお願いします。
甲斐修侍監督「ファイナルシーズンに入っての一戦目で、相手が名古屋ということもあって、順位以前に貴重な機会でした。応援してくださっているたくさんの方もいらっしゃいますし、とにかく僕らは勝負にこだわって、勝ちにいく姿勢で今週準備をしてきました。名古屋に対して戦えるよう、内容を含め選手たちがしっかり共有した中で戦ったんですが、結果負けてしまいました。現状の我々の順位は本当に望む順位ではなく、負けたという結果に関しては本当に悔しい思いはありますけど、今日のゲームに関してだけで言うと、内容のところでは本当に選手たちがよくやってくれたなという思いです。

結果につながらなかった局面はたくさんありました。昨年は1点、2点と上回るゲームもありましたが、1年目から課題になっている決める精度、引き分けや勝ち切れない試合の要因である決定機を沈められないというところが今日は顕著でした。名古屋を相手にそんなにたくさんチャンスを作れるわけじゃないとは思っていましたが、僕が思っていた以上に選手がハードワークをして、内容的にも素晴らしく、決定機まで作った。それが入らなかったというところは練習するしかないので、それだけのものを見せられる選手たちを見て、負けはしましたけど試合中は正直誇らしいと思いで選手たちのたくましさを感じていました。

ただ、ひとつ言えるのは僕らはいい試合を見せるためにフットサルをやっているわけじゃないし、いい試合をしたからよかったという解釈はないので、勝負に徹してこだわってという意味合いで言ったら、まだまだ目指すところには遠いです。しっかり結果に結びつく戦いを、また残りの試合で全員で示していきたいなと思います」

伊藤圭汰選手「決めるチャンスがたくさんあったので、そこを決めきれないとこういう試合になってしまいます。相手はこういう最後の場面で決めてくるので、この差を僕らは埋めていかないといけないと思います」

ーー監督にお伺いします。今の総括にもあった通り、フィニッシュにいくまでのチャンスは作りながら結果に結びつきませんでしたが、例えば礒貝選手や三宅選手には決めてやるという気持ちがすごく見えていたと思います。彼らの練習からの取り組みや評価を教えてください。

甲斐監督「2人とももちろん、100%でやってくれていますし、誰がというより我々のチームは全員が、シーズンがスタートしてから緩むことなく朝早い時間からの練習の中でも強度をしっかり示してくれています。今日強度が高かった、今日とりわけ推進したというよりは、日々の練習からそういう意識でやってくれている賜物なのかな、と思います」

ーーレギュラーシーズンで名古屋と2回対戦しました。やはり相手は地力があり、こういった終盤の勝負どころに強いチームですが、これまでの対戦と比べて感じたことはありますか?

甲斐監督「そうですね、例えば1年目であれば攻撃のオプションもできることも限りなく少なく、ただひたすら我慢強くディフェンスをして耐え抜いて勝てるかどうか、というゲームからスタートしました。強力な選手もいましたし、我々も若い選手も多いですし、名古屋と対戦するとフィジカルコンディションの強度に並ぶところで何とか食らいつくというゲームをしていました。

去年も勝つ試合もありましたけど、決して我々が上回っているとか、いい局面が多かったという印象を持って戦ってはいませんでした。そういう意味で言うと、今シーズンはあらゆる局面、ディフェンス面もオフェンス面もですね。選手が対等もしくは対等以上のスピードを持ってフィニッシュまでいけるというところは、1年目、2年目にはなかった。そういうゲームができるようになっていることについては、身体的にも戦術的にもメンタル的にも成長してるんじゃないかな、と。

ただ、以前もお話したと思いますが、できる局面が増えたとか保持率が上がったとか、だから勝てるというゲームではありません。若い選手が多いので、勝ち負けを手繰り寄せるだけの駆け引きや経験値に目を向けることも必要になってくると思います」

伊藤選手「対等、もしくは対等以上に僕らは名古屋と戦えていると思いますし、アウェーで勝ちました。ホームでは負けてしまいましたけど、これまでの名古屋戦と比べると、勝つ可能性がすごくある試合を最近はできていると思います。まだまだ最後に決めきるところの差はあると思うので、そこはがんばっていきたいな、と思います」

ーー立ち上がりは失点を重ねて、タイムアウトを取り、そこから大崩れせず戦えたことが「いい試合だった」というところにつながっていると思います。タイムアウトとハーフタイムにどういった話をしましたか?

甲斐監督「結構早い時間での失点だったのと、内容的に正直2失点したのは不運でしかないといいますか。同じ局面が千回あっても入らないようなシュートが偶発的に入った1点目と、2点目は伊藤キャプテンが下がスリッピーな状況で置いてかれたことで、相手の精度を上げてしまった。そういった不運が重なった時間帯で失点したので、それまでの時間帯は逆に我々が攻めている機会も多かったですし、ディフェンスも対応できていた中でいい時間を過ごしているときのワンチャンスを決められるってよくありますけど、それが2回も続いてしまったということに対して気持ちを揺さぶられるようなことがもしあったとしたらこういう素晴らしいゲームが台無しになるので「そこをまずしっかりみんなでコントロールしよう」ということをタイムアウトでは話しました。

取ってつけた励ますことをしたのではなく、本当にしっかり戦えて、たくさんいい局面を生めている中でのあの2失点だったので、まったくネガティブじゃないというところ。当然人間なので2失点もしたら「やばい」と思うかもしれないけど、なんなら僕は2点ぐらい与えても「追いついて追い越すだろう」と思えるぐらいの内容を感じたので、そこをみんなに伝えました。

ハーフタイムは前半の出来についてすごくいい局面、たくさんチャンスを作りましたが、決めきれないといけない、そこまで難易度が高くない中で外すということがいくつもあったので。ただそこを「なんでだよ」「なんでお前外してんだ」と人に思うことも、自分が思うことももうやめようという話をしました。決まるときは必ずどこかで決まるし、試合中に決められないものに神経を置くことにプラスが1ミリもない。後半も外すかもしれないし、外した後に死ぬほど反省するのもいい。ただ、ゲームの中であと5回やって5回とも外したとしても、4回目も5回目もそういう心境にならずにゲームを過ごさなかったら、せっかくのいいゲームも台無しになるので、そういうメンタリティの整理を話しました」

ーーファイナルシーズンのレギュレーションは、連日試合がつづいたり、選手としては難しいところもあると思いますが、初戦を落としたことで明日以降の試合でどういうところを気をつけていきたいですか? メンタルか、フィジカルか、工夫していきたいところを教えてください。

伊藤選手「試合が終わってから24時間ない状況で試合があるので、フィジカル的な要素はちょっと難しい部分はありますけど、メンタルのところはしっかり切り替えてやるしかないです。今日負けましたけど、明日の試合はまた僕らとって本当に大事な試合だと思います。

それに加えて、応援してくれている人もたくさん来ていますし、ここに来られない方で応援してくれている人もいるので、そういう人たちに向けていい試合をして勝ちたいなと思います」

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