
【会見全文】バルドラール浦安 vs 立川アスレティックFC/Fリーグ2024-2025 ディビジョン1 ファイナルシーズン
バルドラール浦安 6-1 立川アスレティックFC
得点者:本石2、吉田、長坂2、染野(浦安)、上村(立川)
<立川アスレティックFC 試合後会見>
ーー試合の総括をお願いします。
饗場健監督「難しい試合だったと思います。1年を通して浦安にこれだけ点差をつけられて負けるというのは、やはり偶然じゃない何かだと思います。当然、力の差もありますがそれだけじゃない部分もあると思います。ただ、今シーズン、リーグ戦で対戦するのは最後ですけど、全日本で対戦する可能性も当然あると思うので、検証はしていかないといけないですし、1年間自分たちが何を積み上げてきたか、どれだけ積み上げられたか反省をしなきゃいけない試合だったと思います。
ただ、その反省しなきゃいけない部分と、切り替えて次の試合に向かわなくてはいけないところ、両面あると思うので、一週空いて次のしながわ戦。当然、高いモチベーションの相手に対して、自分たちの戦い方をトレーニングする、その両方かなと思います」
上村充哉選手「3試合対戦して、全部ボロ負けして、多分内容や戦い方ではないと僕も思います。本当に一人ひとりの力の差が完全に出てると思うので、受け止めて改善していくしかないと思うし・・・なんて言うんだろう。「次がんばろうね、次がんばろうね」って言っていたらシーズンは終わるし、現役生活も終わるし、本当に優勝したいという気持ちがあるんだったら、選手もチームももっと本気で取り組まないといけないと思います」
ーーリーグ戦2戦でも点差がつき、キャプテンからも「力の差」という話がありました。この試合では、2戦で出た課題や警戒していた部分でやられてしまったのか、対策はしていたものの個での差が出たのか、どういった印象ですか?
上村選手「前回、GKのイゴール選手が出てくる形で決められて、浦安戦だけならじゃなくて他の試合でも(GK攻撃で)決められることが結構多かったので、そこは取り組んでいたんですが、1失点目はイゴールからの浮き玉のパスを折り返されて決められて、練習していた部分での失点は痛いな、と感じています。セットプレーも含め、他の失点もGK攻撃で決められて、練習したことができなくて負けているから、僕は本当に実力でしかないと思います。「あれを決められちゃったらしょうがないよね」というシュートではなくて、練習した形で決められたから、受け止めるしかないと思っています」
饗場監督「浦安にいい選手がいるという難しさはある中で、サバス(コーチ)も含めてチームとして準備してきたことをやった結果、失点したというのは、選手がもう少しこうしなきゃいけなかったという部分だけでなく、セットプレーも含めて僕らが考えなきゃいけなかったところだったと思います。考えた部分に対して、浦安が上回ってきたと思うので、この結果に関しては多分、正しい準備ではなかった。そういった反省は絶対にあると思っています。これだけ同じ負け方をしているので、選手がもう少しやればいいという話だけではなく、テクニカルの問題もあると思っています。
ーー浦安にはこの結果でも、上位チームである名古屋と引き分けたり、町田に勝利したりしています。ですが、浦安にはこういう負け方をしてしまうのは、苦手意識があるのか、リーグ戦2戦で差をつけられたメンタル面の影響か、思い当たる部分はありますか?
饗場監督「オーシャンカップでは浦安に3-2で勝っていますし、苦手意識があるのかどうかは分かりませんが、カップ戦でも圧力は感じていました。リーグ戦の1戦目はパワープレー返しでポンポンと入って0-6まで開き、2戦目も耐えていたけど後半の途中でポンポンと決められて、今日も初めの10分ぐらいは耐えていたけど同じようにポンポン決められて。圧力のあるチームに対して、耐える戦い方になっているのかな、と。結局はゴール前で決めるか、決められるかというスポーツなので、ゴール前の部分が浦安よりも上回っていなかったと思います」
<バルドラール浦安 試合後会見>
ーー試合の総括をお願いします。
小宮山友祐監督「昨日、負けてしまったので(昨日の会見で)キャプテンの石田も言っていましたけど、連敗は絶対したくないという状況と、自分たちがタイトルを取るというところに向けて、是が非でも勝たなければいけない試合でした。選手たちには「決して内容が悪かったわけではない。自分たちのフットサルをできていたし、それができれば必ず勝つことができるから自信を持って切り替えていこう」とミーティングで話しました。
今日は入りからよかったですし、立川も強度が高かったですが、それを上回るぐらいに前半からプレス、ショートカウンター、GK攻撃と、非常にいい形で点を取ることができたと思っています。パワープレーを受ける時間も長かったですが、ベンチも含めて全員がピッチ内外でしっかり声をかけ合って、最後までチームとして戦うことができたので、非常に大きな勝利だったと感じています」
石田健太郎選手「本当に勝たなければいけない試合だったので、まず勝つことができて本当によかったと思います。今シーズン、連敗していませんが、昨日負けて普段のリーグ戦なら1週間空くところをで次の日の試合だったので、メンタル的にも難しいところはあったと思いますが、逆に次の日だからこそ割り切ってプレーできたと思います。たぶん昨日の負けで、優勝への強い思いがさらに一人ひとり上がったと思うので、今のこのチームならずっと一緒にできると今日の試合を戦って改めて思いました」
ーーキックオフ直後からGKのイゴール選手が上がり、全員がボールにタッチして菅谷選手がフィニッシュというシーンがありました。全員が絡むことにより緊張を解くなどはあるのでしょうか?
小宮山監督「緊張が解けるかは私はもう選手じゃないので分からないですが、立川がGKプレーに対してディフェンスが若干甘いなという部分があったので、まずキックオフからイゴールを使ってアタックすることで先制点を取りたい、本当にこの試合に勝つという強い意気込みが私もありましたし、選手たちも石田が申し上げたとおり強く思っていたと思うので、それを相手に見せつけるには最初からゴールを狙いにいく。デザインした形で惜しかったですよね。あれが決まってれいば、相手にもっと精神的なダメージを与えることができたと思います。それぐらい強い気持ちでこの試合を迎えたという我々の意思表示、最初から点を取りに行くっていう強い気持ち。昨日、フィウーザ選手にたくさん止められたので、止められるならその倍、打てばいい。入るまで打ち続ければいいという強い思いを持って臨んだワンプレーだったと感じています」
ーーGK攻撃はリーグ戦のときも相手の守り方を見て「自分たちの意図が結構当たっている」というお話をされていました。メッセージ性にプラスして、対立川にはGK攻撃が有効という意図もあったのでしょうか?
小宮山監督「他のチームに対してもそうですが、相手の守り方は常に分析していますし、練習でも落とし込んでいます。それを選手たちがピッチで表現してくれる。質が高ければゴールになりますし、ちょっとパスがズレてしまったり、相手のディフェンスが我々の予想を上回れば入らない。ただ、自分たちが自信を持っているひとつのデザインされたプレーなので、そこに対しては自信を持っています。その他のにも自信を持っている部分はたくさんあるので、そういう自信を持っているものをどんどんぶつけていくというところですよね。もうこのファイナルステージあと3つ、出し惜しみしている場合ではないと思っていますので、自信のあるものをどんどん使っていくことが一番大事だと感じています」
ーー石田選手は昨日の会見で「今シーズン連敗をしていない」と話をされていて、そこは自信を持っている部分だと思います。連戦で1日で切り替えなくてはいけない難しさもあったと思いますが、それでも切り替えて連敗をしなかった。そのチームの結束や、改めてチームのまとまり、強みはどういったところにありますか?
石田選手「結構みんなコミュニケーションを取っているな、というのがひとつあります。ピッチ外でもみんなでコミュニケーションを取ることが多くなってきていると思います。セットの話で言うと多分、僕らのセットは正直プレーのコミュニケーションはあまり多くはないんですが、もうひとつの方は結構マメに話しています。セットによってGKを使うか使わないか、ロドリゴがいたり(本石)タケがいたり、スタイルやプレーが違うので、逆にそれが相手にとっては嫌なのかな、というのはずっと感じています。ピッチ外でのコミュニケーションは本当に多く取っていると思います」
ーー石田選手はラインナップの後、集合写真の前にいつも祈るような仕草をしていますが、どんなことを考えていますか?
石田選手「勝てるように、集中を高めるみたいな感じです」
ーー染野選手や吉田選手がこのファイナルシーズンで活躍しています。全員でカバーし合っている感覚はありますか?
小宮山監督「もちろん、今シーズンが始まったときから今年は全員が変わっているとすごく感じています。ファイナルシーズンだけでなくてこの22試合、そしてここまでの試合を全部全員で戦ってきたと強く思っていますし、出場時間のバラつきはもちろんありますが、出たときの自分の役割だったり、苦しいときのベンチの振る舞いだったり。今、(石田)健太郎も言ったとおり、ピッチ内外でのコミュニケーションが非常に多く、人間性が素晴らしい選手たちが集まったと感じています。
昨日は大きな痛い敗戦だったと思うんですが、私が名古屋としながわの試合を見てホテルに帰ったときに選手だけでミーティングをしていました。朝の散歩や食事の様子も見ていて、すごくポジティブな要素が大きいと思っています。経験のある選手、代表クラスの選手もたくさんいますし、若い選手もいますし、アサノ竜也や外林、成田や福重、出せなかった選手たちに対して本当に心苦しいところはあります。ただ、我々が求めていることはタイトルです。そのためには1点でも多く点を取りたいですし、1点でも失点を減らしたいですし、そうなったときに出す選手出さない選手を選ぶのは監督の決断であって。全員を使ってあげたいという思いはありますけど、チームが勝つことが最優先で、その中で本当にいいコミュニケーションを取っていて、人間的にも素晴らしい選手たちに囲まれたな、と。
下手をしたら昨日で崩壊してしまうこともあったと思うんですよね。それぐらい、自分たちのペースを作れなくて、でも、同じような展開で今日はしっかり自分たちのペースの中でゴールを奪うことができて、守りきることができて。この中1日の試合は私も苦しかったですが、選手も本当に苦しかったと思いますし、そういった意味では非常に大きな勝利だったと思います。全員が本当に私にとって必要な選手であって、このクラブにとっても必要な選手であって、タイトルを取るためには全員の力が必要で、誰1人欠かせないと感じています。もちろん選手だけじゃなくてスタッフも、チームがタイトルを取れるかどうかには全員の存在が必要になってくると感じています」
ーー昨日の会見ではあまり苦しさや焦りは見受けられなかったですが、実際会場を出てホテルに戻ったときにどのようなことを考えて、どんな気持ちでいたのでしょうか。
小宮山監督「そうですね。やはりプレッシャーはありますよ、当然のことながら。昨日も3時まで眠れなかったですし、湘南戦を見返して、自分ができたことは何だったのかな、とか。例えばタイムアウトを取るタイミングがちょっと違ったかな、もっとこういうセットプレーを提案してあげればよかったかな、とか。突き詰めるとね。自分はピッチには入れないので、ピッチに出ていく選手たちに何を授けられるか、どういったことを提案できるか。勝つためにより現実的なことを伝えてあげることができたかどうか。
いつも言いますけど、負けたときに誰に責任があるかと言ったら私に責任があります。昨日も今日も、選手たちは毎試合ハードワークをしてくれて、チームの勝利のために戦ってくれていますので、負けたときの責任は全部監督の私にあると常に思っています。その中で何ができたかな、というところ。そして、追われるプレッシャーは当然のことながらありますし、誰もが多分、楽な決断をこれまでも、きっとこれからもしていくんだと思うんですよね。勝点が10ぐらい離れて北九州ラウンドで優勝が決まればどんなに楽かと思うことはこれまでもありました。でも、やっぱりうまくいかないからこそチームや人は成長できるわけで、自分の至らなさが昨日の負けを作ったのであれば、自分も成長しなければいけない。変化しなければいけない。
私は今シーズンで退任しますけど、退任したら人生が終わるわけではないので、そのためには今いる選手たちを最高の形で一番いい舞台に立たせてあげたい。タイトルというものを彼らにつかみ取らせたい。その思いのためには、自分が一番ハードワークしなければいけないと思っています。彼らはメンタルもフィジカルもピッチに立ったらストレスも、いろいろ抱えながらプレーをするわけで、それに比べたら自分の苦しさなんて大したことないと思っています。Fリーグタイトルは我々にとって本当に特別なものなので、しっかりつかみたいと思っています」
ーー監督が戻ったとき、選手だけでミーティングをしていたとのことですが、どんなお話をされましたか?
小宮山監督「全員で、というのは語弊がありました(笑)。2つ目のセットが、ですね」
石田選手「でも、僕らも一緒にいたので(笑)。悪くはなかったけど、よくもなかったと思っていたみたいで。でも、不満をぶつけ合うとかの話ではなかったみたいで、細かいセットプレーの立ち位置などを話していたので、そこは非常にいいなと思いました。僕らの方のセットは一緒にいたんですけど、それぞれが自分のプレーのこと、自分がダメだったなって思うタイプの選手がそろっていると思います。「俺、あのときああしておけばよかった」という話が出るのが僕たちのセットなので。
だから、本当にいい話し合いになったんじゃないかな、って。今日、いい形でゴールも決めていましたし、セットプレーもよかったと思うので、こういう強い相手、上位リーグであと3試合ありますが、チームとして優勝を目指しますけど、選手としてももうひとつレベルアップして、優勝できたら一番いいな、と思います」
小宮山監督「僕が食事をしながら聞いていた感じでは、セットプレーの立ち位置や誰がどうするかみたいなすごく建設的な話でした。殴り合ったら止めようかな、と思いましたが(笑)。いつまで話しているのかな、と思いながらも、本当にいいコミュニケーションで。ファースト、セカンド、まったくタイプが違い、選手一人ひとりの個性も違うので、矢印を自分に向ける選手、他人に向ける選手、監督に向ける選手、そういう個性が集まっているからこそ、おもしろい集団だと思いますし、素晴らしいチームになっていると感じています」
※ここから先、有料設定ですが、フットサルリボンのURLが貼ってあるだけです。記事をご購入いただいた際はすべてがん検診啓発、小児がん患者支援を行っている団体「フットサルリボン」に寄付します。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?