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【会見全文】湘南ベルマーレ vs バルドラール浦安/Fリーグ2024-2025 ディビジョン1 ファイナルシーズン
湘南ベルマーレ 2-1 バルドラール浦安
得点者:堀内、OG(湘南)、染野(浦安)
<バルドラール浦安 試合後会見>
ーー試合の総括をお願いします。
小宮山友祐監督「点がなかなか取れない試合でした。フィウーザ選手が素晴らしいGKだと分かっていた中で、しっかりこじ開けることができなかったことがすべてだったかな、と思います。チャンスもたくさんありましたし、シュートもたくさん打ちましたし、その中で決め切ることができなかったところと、失点の分に関してはやってくることが分かっている中での失点と、最後のトランジションの部分は湘南の強みでもあるので、最後抑えきれなかったところは点を取りに行った結果なので、仕方ない部分はあります。
何度も言いますけど、さっき申し上げた通り点が取れなかったことがこの試合の結果だったかな、と。我々のシュートが下手だったっていうよりは、フィウーザ選手のプレーが素晴らしかったというところに尽きるのかな、と思います。でも、それをゴールにつなげることがやっぱり大事です。非常に痛い1敗となりましたが、何かを失ったわけでもないですし、まだタイトルは自分たちの手の中にあるので、しっかり目の前の試合に向き合っていきたいと思います」
石田健太郎選手「監督も言っていた通り、本当に自分たちのシュートが入らなかったのがすべてだと思います。最後のカズ(菅谷)のオウンゴールも本当に全力で戻った結果なので、そこは仕方ないと思います。本当に攻撃の部分で、いつも僕が練習しているピッチと違うところがあるので、少しそこにストレスを感じながらも、全チーム同じことなので言い訳はできないです。さっき監督も言っていた通り失ったものはないので、明日勝って次につなげらればいいな、と思います」
ーー1stセットがいつもと異なりましたが、意図を教えてください。
小宮山監督「二つあって、一つは自分たちとのかみ合わせのときに、相手の堀内選手に対して田中をつけたかったというところと、攻撃の部分でおそらくピヴォは優位性があると思いました。最初はちょっと入れ替えましたけど、ふたを開けてみたら(石田)健太郎もしっかり堀内選手を抑えていたので、どっちが出てもそんなに変わらないかな、というところ。あとはピヴォフィクソの部分でどっちに優位性があるかを見て、試合の中で進めていきました。
スタートに関しては、始まってみないと分からないところだったので、そういう意味ではピヴォとフィクソの関係性を考えた結果、今日はああいったスタメンになりました」
ーー総括にあったとおり5試合中1試合を敗戦しただけで何も失っていないので、これからの試合に向けて選手たちに声をかけたことがあれば教えてください。
小宮山監督「そうですね。もう本当に戻ってこないので、気にする必要はないということを伝えました。さっきも言った通り(優勝は)自分たちの手の中にあるので、あと4試合をどう戦っていくかだと思います。1秒でも早く回復して、立川もタフなチームなのでしっかりそこに向けていい準備をしていくってことが、いま自分たちができることなので。振り返ったら後悔することはたくさんありますけど、そんなものは全部終わった後に後悔すればいいので、今できることにしっかりと向き合ってやっていくことが必要だと思います。そういう意味では、選手たちには「早く飯食って寝ろ」と。次の試合に向けていい準備をしなさいということを伝えました」
ーー石田選手に。ファイナルシーズンは雰囲気が違いますか?
石田選手「上位の6チームとの5試合なので、簡単じゃないなっていうのは思います」
ーーフィウーザ選手も素晴らしいキーパーなので、そこをこじ開けるところは難しかったと思いますが、それ以外に例えば「ファイナルシーズンだから」「ここから全部勝って優勝する」のように気負ってしまった部分はあるのでしょうか?
石田選手「それはあまり選手と話していないので、みんながどう思っているかは分からないですけど、今シーズン1回も負けていないわけじゃなくて、湘南にも大阪にも名古屋にも負けたので、1回も負けないでここまで来たわけじゃありません。でも、連敗はしていないので、そんなに僕は心配していないですし、これまでも完璧なプレーをしていたわけじゃく、後悔というかあのときああしておけばよかったな、っていうのは開幕戦からずっとあったので、取り返すチャンスがありますし、勝っていけば優勝もあるので、そんなに気負いはないと思います」
ーー染野選手のゴールで追いついてからのプランを教えてください。
小宮山監督「それも二つあります。一つは、すごくいい時間に(染野)伸也が同点ゴールを決めてくれたので、そのまま押し切ろうかなともちょっとお思いました。ただ、同点になったところで攻撃的な選手を出していたので、1回ちょっと落ち着きたいというところと、自分たちが持っている一番の武器は何かというところで、石田、本石、長坂、菅谷と定位置で1点取ってきてくれるかな、という期待値を込めて出しました。チャンスも作っていたので、あと少しだったと思います。
それかパワープレーをするかというところを悩んでいて、2分を切ったときに高い位置のマイボールだったらパワープレーをしようかと思っていたんですけど、その前に失点してしまったので、もう一歩早く、高い位置のキックインがコーナーになる前、ゴールクリアランスでマイボールになったときでもよかったかなと。それは私の反省で、あのタイミングで1回切っておけばもしかしたら選手たちも回復して、最後の局面でいいパフォーマンスが出せたのかなと思うので、すごく難しいところはありました。
定位置で押し切るか、パワープレーをするかっていう二つは正直、最後まで悩んだ結果でしたけど、まさか先に点を取られるとはそこまで配慮できなかった、考えられなかったところが私の大きな反省点ではあります。もっとしっかり押し切って、最悪同点で終えられるようなものを、もっと早くタイムアウトを取るべきだったかなというところは大きな反省です」
ーーパワープレーのタイミングについて、レギュラーシーズンの中で「やっぱりしなければよかった」ということもあったと思います。それもあって悩んだということはありますか?
小宮山監督「今シーズンはパワープレーをやってひっくり返された試合の方が多いので。練習を見ている感じでは非常に質が高く悪くないんですが、分からないですけどピッチの状態だったり、緊張だったり、いろいろあると思うんですよね。例えば最後の局面で菅谷がふかしてしまうとか、ロドリゴが足に当たらないとか、試合になるとああいうことがどうしてもあるじゃないですか。本当に誰もが起きることなので仕方ない部分だと思いますし、リスクとリターンを考えたときにどうするかは常に頭の中にありました。
今日に関しては引き分けは嫌だったので、勝ちたかったんでね。最後の局面でパワープレーしようかな、と思いましたけど、結果として先に点を取られて1-2からのパワープレーで追いつけなかったので。苦しかったことはありますけど、今日に関しては迷いはなかったですね。もっと早くやればよかったというのは結果論ですがあります」
ーー監督としてはファイナルシーズンに対して気負いなどはありましたか?
小宮山監督「僕も特段、気負いというのはなかったですね。残り5試合を自分たちが首位で迎えられることのほうが大きかったですし、もし負けたとしても、勝点は失いますけど優勝できなくなるわけでもないというところは正直あったので。気負いというよりはどちらかと言うと、1戦ずつチームがタイトルに近づいていけるかなという楽しみのほうが大きかったかな、とは思います。
ただ、今日勝てなかった。どちらかと言うと今は悔しさのほうが強いですが、こればっかりは全部勝てるチームはないですし、本当にここからチーム力を問われると思うので、次の試合が大事なんだな、と思っています」
<湘南ベルマーレ 試合後会見>
ーー試合の総括をお願いします。
伊久間洋輔監督「北九州までたくさんの応援の方に来ていただき、ありがとうございます。今日のゲームは押されまくるんじゃないかと思っていたんですけど、実際にボールを保持していたのは多分浦安だったので、何とかがんばって勝ちはしたものの、やっぱりまだまだ成長しなきゃいけないというところがまず一つ、感想です。
前半、我々もチャンスは数本あって、あれを決めきれるかどうかが一つの課題である、と。ただフィウーザ中心ににしっかり守備ができたことが、一つ勝ちの要因でした。後半セットプレーで先制できたことは、この試合の鍵だったかなと思います。浦安のGK攻撃で失点しましたが、最後まで本当に諦めずに戦えたかなと思います。我々は優勝もないですし、目の前の相手にぶつかるという心情だったとは思います。浦安は本当に勝たなきゃいけないというプレッシャーの中で試合をしたんだろうと思うので、内容的にはまだまだだなと思いますし、明日も厳しい戦いがつづきますのでがんばりたいと思います」
高橋広大選手「結果的に勝てたことは、チームとしてよかったと思います。だけど、要所要所で浦安が上回っていたと実感しています。何のためにこのファイナルシーズンに自分たちが臨んでいるかを考えると、優勝はないわけで、一つでも順位を上げていく、その先の選手権を見据えて1試合、1試合、自分たちのスタイルをぶつけて良さを出して、成長し続けていくためという中で、良さはあまり出せなかった。次の試合に向けて、今日できなかったこと、良くなかったことをなぜできなかったかみんなで話して、明日の方がいい試合ができるようにやっていきたいと思います」
ーー前半入ってすぐにセットを丸ごと変えました。浦安が通常ファーストで使ってくるファーストではなくセカンドセットを使ってきたので、そこに当てるために変えたのでしょうか?
伊久間監督「そうですね。前回おそらく本石選手、石田選手、菅谷選手、空選手がスタートに来ていたと思います。そこに(牧野)謙心を本石選手に当てて、まずは得点源を削ぎたいというところだったんですけど、逆だったので最初のプラン通りに変えようと。途中からちょっとやっぱり相手もセットを変えてきましたが、うまく抑えることはできたんじゃないかな、と思います」
ーー優勝がない状態で、ファイナルシーズンは上位リーグの中では一番下からのスタートです。連戦で難しい試合になることは想定されますが、どのように臨みたいかを教えてください。
伊久間監督「疲労度も当然ありますし、今も名古屋としながわが試合をしていますが、それをまず見て。あとは今日良くなかったのは、相手の強いプレス強度に対してボールを保持することがなかなか難しかった部分があるので、どこまでどういう修正ができるのか。ただ、(堀内)迪弥に当てたり、謙心のセットもそれなりに前に進むことはできてる部分もあったので、それをよく見て話をして、というところです。あとは、コンディションをいかに整えられるかの勝負なんじゃないかなと思います」
高橋選手「今日の浦安は一番高い強度と分かっていた中で良さを出せなかったですが、また違う相手でしながわは先週も対戦してお互いに特徴も理解している上なので。前回、しながわには負けましたけど、良さは出せていたので走り勝てれば勝てると思っています」
ーーセットプレーで先制できたのが大きいという話でした。浦安に対してセットプレーは狙いどころだったのでしょうか?
伊久間監督「今、広大も言っていましたが、やはり(相手の)強度が高いというところで、定位置攻撃がうまくいくかどうかは難しいところです。となると、セットプレーか守備からのトランジション、どちらかで点を取れれば、と。セットプレーでうまく先制できたというところでは、浦安がセットプレーで失点しているかどうかはそんなにあるかどうか分からないですが、最近は多少あるので、そこは当然狙っています。どの試合も狙っているんですけど、セットプレーはあず(藤田安澄)コーチがやってくれているので、狙いをうまくみんなが理解して、精度がうまく出たのかなと思っています」
ーーキャプテンは勝ったうれしさより悔しさがあるように感じますが、いかがですか?
高橋選手「もちろん結果は大事にしていますけど、悔しいですね。内容もそうですし、悔しい気持ちが大きいです」
ーーピッチの中で、浦安から緊張や普段との違いは感じましたか?
高橋選手「あまり気にしないようにはしていましたけど、多分背負っているものが自分たちとは違うんだろうな、という風に思っていました。雰囲気もピリついている印象でしたけど、試合に入ったら硬いとかはなかったですね」
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