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自由は気づくものなのか
自分の目で見るものを信じて
まだ実感が湧かない。
そう思っていたのも1週間前。
アメリカの大地を踏みしめて8日目を迎えた。
この1週間で感じたことを、現時点で思っていることを綴る。
今までにないほどの濃密な時間を過ごしているが感じていることはひとつ。
ひとつだけだ。
僕たちはちっぽけだ
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片手に収まる小さい画面では分からないもの。
映画のスクリーンのような大きな画面でも分からないもの。
肉眼で見て初めて感じるもの。
それが目の前にあった。
「僕たちはちっぽけだ」
このアメリカ横断旅で目の前の雄大な大地を目の当たりする度に思うこと。
幾度となく思うこと。
絶え間なく思うこと。
言葉を失う。
言葉が必要でなくなる。
大自然を感じる。
地球と共鳴する。
僕たちは生きていて大自然を前に生かされている。
大自然を前に僕は今までないほどの無力さを痛感した。
悲観的なものではなく僕の中での揺るぎない事実として。
思わず両手で大地に触れて手を合わせる。
感謝が溢れて心から満たされる。
今までにない僕の感覚であり今までの僕が情けなく惨めになる。
生かされている中で
何千年、何万年、何億年。
この地球に生きる仲間。
その中で僕らの命は脆く儚いものなのかもしれない。
何十年、何数年、1ヶ月、1週間、1日。
あっという間の日々。
いつ終わるか分からない旅。
僕らは何を全うしてこの命を燃やし地球に還るのか。
"愛"という言葉が浮かんだ。
宇宙なのか。
地球なのか。
"愛"に包まれている。
当たり前。
どこまでも当たり前になっている僕ら。
その当たり前を肌で感じたとき何かが変わり動くのかな。
肌で感じ心が動いた今、僕は変わる。
この地球のどこかで
ひとつの輪であり球体である地球。
どこで何を叫ぼうと僕らの自由だ。
全身で、全心で全うしないか!?
自分の目で見て肌で感じないか!?
本当に今のままでいいのか!?
1歩踏み出してみないか!?
光を浴び、空気に触れ、大地を踏みしめる。
僕らは何にも縛られていない。
自由なんだ。
僕らは気づいていないだけなんだ。
旅する先に何が待っているのか。
楽しみで仕方がない。
まだまだ浅い。
それでも肌で感じたこと。
心の声を残していこうと思います。
浅倉翔和