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【24年最新版】ANA自社養成 FCAT 三次選考 パイロット適性検査について
ANA、ANAウイングス、Peach、AIRDOの自社養成パイロットの採用試験には、FCATという独自の適性テストが課されています。
しかし、FCATが導入されたのはここ最近のことであり、情報の数自体が少なく、ネットには誤った情報も多いです。
私自身、選考を受ける前にかなりLINEのオープンチャット、インターネットで情報収集をしましたが、実際に選考を受けてみると誤っている情報が多い印象でした。
その結果、情報を持っている人が有利になり、持っていない人が不利になってしまうのが現状です。
パイロット就活というのは特殊で、身体検査は努力ではどうしようもない部分もあります。
しかし、それ以前の選考は、正しい情報をもって十分に対策することで、突破できるはずです。
このnoteでは、特に事前の準備が必要なオンライン上での適性検査を解説します。
FCATの流れ(2024年春ver.)
1次:書類選考(結果:締切翌日の19時過ぎ)
2次:英語試験@テストセンター
結果連絡:予約最終日の約10日後
試験内容:GTEC Business
所要時間:約2時間
3次:適性検査+ロールシャッハ@ANA Blue Base、伊丹空港
結果連絡:試験の約1週間後
試験内容:下記に詳細
所要時間:約2時間
4次:グループディスカッション+個人面接@ANA Blue Base
結果連絡:試験の2週間後
試験内容:短めのグルディス×4、個人面接15分
所要時間:約3時間
5次:身体検査@羽田空港、SPI@テストセンター
所要時間(身体検査):半日
通過後各社にエントリー
ANA①:書類選考
ANA②:個人面接、航空適性検査(シミュレーター)
ANA③:個人面接、英語コミュニケーションテスト
*結果時期は参考です
適性検査の内容
マルチタスク能力(5分★★
計算能力(16分) ★
俊敏力(2分) ★
空間認識能力(3分) ★★★
観察力(2分) ★★
制御能力(3分) ★★★
★の数は難易度を示します。
★3つは「このテストで落ちたと思う」と言っている友人が多いもの、★2つは難しくはないが慣れが必要なもの、★1つはノーミスを狙えるものです。
1.マルチタスク能力のみ英語で実施されますが、それ以外は日本語で実施されます。以前まで全て英語で実施されていたため、2.計算能力が難しかった印象ですが、日本語であればとても簡単に解ける難易度です。
各試験の制限時間は上記のとおりですが、試験開始から1時間以内に全部を終わらせればよいので、各テストの間で休憩をとることができます。
また各セクション毎に例題で練習することができます。
机の上には、PC、マウス、イヤホン、電卓、メモ用紙が準備されています。
ゲーム感覚で楽しめるテストになっていますが、半分ほどの受験生はここで脱落します。
とはいえ、そこまで難しいテストではないので、事前に問題を把握して、対策をすることが重要です。
3日もあれば、十分対策は可能です。
では、各テストの内容について詳しく説明していきます。
1. マルチタスク能力(5分) ★★
このテストでは、PC画面が3分割され、それぞれのタスクを同時にこなさなければなりません。
下の参考動画は、
①画面左:滑走路をマウスで動かし、飛行機を滑走路上に着陸させる。
②画面右上:四則演算が正しいか。
③画面右下:アルファベットがABC順に正しく並んでいるか。
を答えるものです。
実際の試験では、
①画面左:
●、■、▶︎、★、🖤など5つのマークが表示されます。
5つのマークのうち必ず1つ含まれる三角が、左を向いてるのか(◀︎) 右を向いてるのか(▶︎)をクリックで選択します。
②画面右上:
1ケタの数字を4つ足した答えがcorrectかincorrectかを、クリックで選択します。(参考動画の四則演算よりずっと簡単です)。
③画面右下:
Alpha、Blabo、Charlie、Delta、Blaboなどと5つの英単語(フォネティックコード)が読み上げられます。
5つのうち、同じ単語が読み上げられたらDuplicate(重複)、重複がなければNon-Duplicateをクリックで選択します。
1つ1つのタスクは単純ですが、同時にやると、意外と間違えてしまうこともあります。
特に、終盤は段々集中力が落ちてくるので、ミスが増えます。
コツは、1番簡単な①は頭で考えず、目でみた形をそのまま選択して、③に意識を向けることです。
②の足し算もとっても簡単です。
②にもできるだけ意識を向けずに解くようにしましょう。
③はこの中では1番難しいです(それでも他のテストに比べたらかなり簡単ですが)。
似たような紛らわしい英単語が読み上げられるわけではありませんが、短い英単語が1度しか流れないので、聞き逃してしまいがちです。
いかに①と②を省エネで解答できるかが重要です。
2. 計算能力(16分) ★★
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