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初めて精神科に行った、発達障害だった。①〜症状とか向き合い方とか〜

久しぶりの投稿になります。
6月も半ば、梅雨入りし2022年も折り返し地点になりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。春と夏の間、体調を崩しやすいのでお気をつけてくださいね。

さて、今回は表題通り、初めて精神科・心療内科に行った話。結論から申し上げれば、発達障害(自閉症スペクトラム障害)でした。症状があることは1年ほど前から自覚していたため、さほど驚くことなく先生の話を聞くことが出来ました。

ただ、初めて正式な診察を受けたため自分の中でも変化はありました。例えば「やっぱりそうだったんだ」という発見、又それによる安堵、受け入れて生きていくしかないという覚悟、どういう生き方をしてやろうというワクワク感など、色んな感情や思惑が沸き上がってきました。

※以下、私が自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)であると自覚し始めたころの記事です。概要をまとめているので、気になる方は参考にしていただけるかと思います。

この通り既に一度まとめていたので、今回は人生の一つの節目として「あらためて診断を受けて、どう考えているか」現在の想いを綴ろうと思います。


1、落ち込むより、歓喜

先生から「アスペルガー」という言葉を聞いた瞬間、私は全身の力が抜け、心底ほっとしました。そして「よっしゃ!」と心の中でガッツポーズ。これまでの人生で感じてきた様々な不都合が、一気に清算された気がしたからです。

「何で自分は周りの人のように自然な立ち振る舞いができないのだろう」
「どうしてこんなに上手く話せないんだろう」
「何でこんなにも生きづらさを感じているのだろう」
「毎日笑顔で過ごす人がいるのに、自分がそう生きられないわけがない」
「ただ生きていくことが大変すぎる」

と感じながらずっと生きてきました。原因は分からぬまま「きっと自分は不器用なんだ」「生きるって多分こういうものなんだ」と、無理やり自分に言い聞かせていました。周りのせいにしてしまいたかったことも何度もありましたが、そこで相手に何か言ったりしたりしたところで、自分が自分であることは変わらないので、感情を押し込んで黙ることでやり過ごしてきました。全て許し、黙って受け容れてきた人生でした(諦めてきた、という方が的確かも知れません)。

それが今回、専門医の言葉を受け一気に気が抜けました。これまで自然と溜め込んでいた悔しさや怒り、もどかしさ、苦しさ、悲しみなど、心の底にへばりついていた澱(おり)のようなものが、剥がれていくような感覚です。閉じ込められていた狭い檻から出てきて伸びをしているような、そういう状態です。

なので、「アスペルガーって何か良くないやつじゃないの!」とギョッとしたり、「障害ってことは普通の人より劣ってるんじゃん」と落ち込んだりすることは全くなく、何かから解放された気分です。寧ろアイデンティティとして大歓迎、もっと自分のことが好きになったような気がします。

2、投げやりにならず、自分と向き合う

以来私は毎日、自閉スペクトラム症や二次障害について情報収集しています。もっと自分のことを知りたいからです。そして、今後の生き方を考えていきたいからです。自分のために。

隠すようなことだとは一切思っていないので、家族や親しい友人など身近な人たちにも報告しました。すると「実は自分もそうなんだ」という返事が返ってくることが多く、自分が普段接している魅力的な人たちは、何か生きづらさを抱えている人が多いのだと新しい発見がありました。

この記事を読んでいる皆さんは少なからず生きづらさを抱えている方々かと想定します。これは私がよく用いる思考法の一つですが、生きる人皆が障がい者(何かしらの不足を抱えているという意味)であると仮定します。健常者やマトモな人間は存在しない、ということです。一般的な考え方として「マジョリティが健常者、一部マイノリティとして障がい者がいる」という認識があるかと思いますが、その偏見を捨て去ってください。一人残らず全員が何かしらの障がいを抱えている世界です。そう考えると何が起こるでしょうか?

人間はコミュニティを形成する社会的な動物なので、虐めようと思うとコミュニティから除外する方向に向かいます。どうにかしてマジョリティとマイノリティを作り上げ、無理やり差別化します。

しかし先ほどの仮想世界のように全員障がい者であると仮定すると、健常者がいない=全員が障がい者=全員が何でもない、ということになります。コインの表という概念を無くせば裏という概念も無くなってしまうのと同じ原理です。

つまり何が言いたいか。「レッテルは本質的ではない」ということです。私は実際に、この世に生きる人は皆な変人であると捉えています。だから他人に「障害」というレッテルを貼られようが、一つの個性として受け取ります。

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ここまで読んでいただきありがとうございます。書いてると長くなったので、一旦ここで区切りたいと思います。

本記事では「今までのこと」を中心に書きましたが、次回は「これからのこと」を書こうと思います。向いている職業やキャリアの考え方なども触れていきたいと考えています。

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