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【税理士試験】自己採点しない人間の話

税理士試験にトライ中のアラフォーの”元”銀行員です。R4年11月に転職し、現在は会計事務所で働いています。

既に4科目(簿財消相)に合格し、令和6年の税理士試験は法人税法を受験し、あとは結果待ちという状況です。

今回は「試験後の自己採点」について自分の考えを書きたいと思います。


はじめに

税理士試験が終わると1~2日で各予備校が解答と合格点のボーダーラインを公開してくれます。Youtubeでも講評をアップしたりしています。

それを元に自己採点をして合格可能性を予想するわけですが、自分は一度も自己採点をしたことがありません。

(自己採点をしたことがあるのって高校の時のセンター試験と宅建くらいです。どちらもマークシートでしたし。)

税理士試験の良くないところとして、試験結果が出るまで約4ヵ月間もの時間がかかるという点です。
税理士試験はミニ税法と呼ばれるボリュームの少ない科目を除けば、基本的に1年間みっちり勉強をしてギリギリ受かるかどうかという試験です。
試験結果が出るまでの4ヵ月間何もしないという選択肢は通常は取れません。

そのため税理士受験生は予備校が公開するボーダーラインを元に
・合格可能性が高ければ次の科目
・不合格の可能性が高ければ同じ科目をもう1年
という決断を迫られるわけです。

したがって受験戦略的には自己採点を実施すべきかなと思います。

ここで再度自分の話になるのですが、自分は一度も自己採点をしたことがありません。試験結果が出たあとにすることはあってもその前にすることはありません。

理由は以下3点です。

1.ダメだったときに精神的に耐えられない。解答の復元はもちろん、問題も思い出したくない。

2.とりあえず次の科目の勉強を開始しダメだった場合でも、
 9~12月 次の科目
 1~7月 落ちた科目に再チャレンジ
とすることで、翌年の次の科目に向けて貯金を作れる。

3.仮にボーダー前後など微妙なラインだった場合に次の勉強にも身が入らなくなりそう。

以下補足です。


1.精神的に耐えられない

言葉のとおりですが1年間必死で勉強してきてダメだったら落ち込み具合が半端ないからです。精神崩壊しそうです。

初年度に簿・財を受験しましたが、自己採点をするまでもなく「落ちたな・・・泣」という感触で、1週間以上落ち込み続けました。ため息をつき過ぎて妻から「いい加減にして!」と叱られたのを覚えています。
(幸い受かったのですが・・・)

簿・財のあとはどうしようか迷ったのですが、来年も簿・財を受験することを覚悟して、とはいえ同じ勉強を再度すぐにやる気も起きず、この2科目に親和性がある簿記1級の勉強を始めました。

が、やっぱり次の科目への上積みをつくっておいたほうが良いなと考えるようになり9月中旬ぐらいから消費税法の勉強に切り替えました。(簿記1級のテキスト代はドブに捨てた結果となりました・・・)

また、結果論ですが9月くらいになると簿・財のことを思い出すこともほとんどなくなり、消費税の勉強にも集中することが出来ました。


2.翌年に向けた貯金をつくる

内容が重複しますが、9~12月は次の科目を勉強して、ダメだったら翌年1月から不合格だった科目を再度勉強するという形を取れば、次の科目を勉強した際に有利に働きます。

また、TACですと途中で科目を切り替えることが出来ます。多分大原とかも同じだと思いますが

例えば消費税法の「基礎マスター+上級」というコースだと
・9月~12月は基礎マスターの勉強
・1~4月は上級の勉強
というスケジュールになりますが、1月の上級に入る前のタイミングで違う科目に切り替えられるオプションがあります。

費用は、ケースによっては追加の料金が発生します。例えばミニ税法からボリューム多い税法に切り替えるようなケースです。ただ数万円程度なので大きな負担ではないです。TACだと確か11月ぐらいに切り替えに関する案内が届いたと思います。

このように税理士試験の特徴に鑑み、予備校も柔軟なプランを用意していますので、結果はどうあれ次の科目に歩を進めるほうがベターかなと私は考えています。

というか9月から再度同じ勉強をする気がとても起きないというのも有りますね。こっちのほうが理由としては大きいかなと。


3.仮にボーダー前後の微妙なラインだった場合

自分にとってはこれが一番嫌なパターンですね。どっちに転ぶかわからないモヤモヤがずっと続きそうな気がして・・・

税理士試験は採点基準も開示されておらず、予備校の解答や配点が正しいかというと真偽は不明で、ボーダーもアテになるのかならないのかよくわからないです。

中途半端になるくらいであれば、きっぱりふたを開けてみてのお楽しみとしたほうが良いと考えています。


おわりに

(嫌味に聞こえたらすみません)
自分は既に4科目取れているので、今回合格できれば税理士試験から解放されますが、今後はずっとやりたかった所得税法を勉強予定です。
(法人税法を選択したのは所得税法よりも受験者数が相当多いので、法人税法のほうが合格可能性が高いかなと思った口です)

ただ法人税法がダメだったら来年はもう一度法人税法を受けます。というのも、また一からの理論暗記をしたくないからです。まあこれは普通の判断かと思いますが。

税理士試験勉強から解放された場合に一番嬉しいのは、理論暗記をしなくて良いという点ですね。理論暗記は毎日の積み重ねがものをいいます。
自分の場合、最後の一科目で残しているのが選択必須の法人税法・所得税法で、どちらも税理士試験最大ボリュームの科目です。理論暗記をする場合は9月からコツコツ始めないと間に合いません。

今の状況でもう1回一から新しい理論の暗記を始めるというのはちょっと苦しく・・・不合格の場合は法人税法のほうで今回つくった貯金で来年は再度勝負したいと思います。

以上となります。



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