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スタディングで臨んだ税理士試験(簿・財)の結果

スタディングで学習し、令和3年度税理士試験の簿記論・財務諸表論に臨みました。初受験です。

結果としては、2科目とも合格していました。

2021年8月のnoteで以下のように書きましたが、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という言葉を思い出しました(プロ野球の故野村克也監督の言葉?のようです)。

学習期間は2020年6月から2021年8月の15ヶ月。結果はと言うと、自己採点では(というか回答速報をパラパラと見た感じでは)、
 簿記論→不合格
 財務諸表論→黒に近いグレー(≒不合格)

という感触です。

https://note.com/sho_2018/n/n3eb949f1bfed

何はともあれ、合格を拾えたことは本当に嬉しく思います。


改めてスタディングの評価

以前のnoteでも書きましたが、財務諸表論であればスタディングのみで十分合格可能という感想は変わりません。

スタディングの講座では、簿記論と財務諸表論が基本的にセットになっており、財務諸表論の理論やりながら、簿記論で出題されるレベルの計算問題も学べるため、財務諸表論の計算問題には十分対応可能でした。

なお、TACでは簿記論と財務諸表論の「基礎マスター+上級コース」の価格はそれぞれ230,000円で、両方受講すると460,000円とかなり高額です(2021年12月時点の価格。2科目同時申込の場合は割安プランもあるようです)。

それに対し、私が2021年度に受講した「簿財2科目総合コース(合格+直前、2021年合格目標) 」は71,478円と、2科目分でTACの6分の1以下の価格で非常に割安です。なお、合格体験記を出せば、2科目で2万円の祝い金がもらえるようです。

以下、2021年度の本試験を受けてみた感想です。

簿記論について

簿記論についてはやはり練習問題が簡単過ぎると今でも感じています。TACの公開模試の結果が物語っているように(後述)、ちょっと捻った言い回しをされると手に負えなくなります。

合格体験記を見てみると、スタディングだけを繰り返し解くことで合格に達したというコメントもありますが、「一を聞いて十を知る」系の人でないと難しいかなと思っています。私はTACの市販の総合問題集を購入して何度も解いていました。

本試験の第1問で出てきた、個人事業主に関する問題はスタディングではお目にかかったことはなく、また、簿記一巡の手続きについてもかなりはじめの方の講義でさらっと触れている程度で、ほとんど記憶には残っていませんでした(なので第1問はほぼ解けませんでした)。

唯一手応えを感じたのが、第2問に出てきた資本連結の問題です。スタディングの実力テストや直前対策講義で出てきた問題を繰り返したやっていたのが奏功しました。

第3問は、時間が足りずほとんど手応えを感じず終了。本当に解けるところだけ解いたのが良かったんだと思いますが。

財務諸表論について

スタディングをやっていれば特に理論の穴埋めは相当強くなれます。本試験でも理論だけはしっかり書けました。

私はTACの参考書も買って読みましたが、文章がだらだらと続いているので、あまり頭に残りませんでした。

スタディングだと理論で学習する項目がかなり絞ってあり(それでもそれなりのボリュームですが)、他資格スクールで言うところのA問題(落としてはいけない問題)は網羅されているのだと思います。

また、計算問題については、スタディングの簿記論の学習をやっていれば、財表の計算問題は十分解けるレベルに達することができます。私は本試験では変な勘違いや問題文の見落としなどで、何度も解き直すなど時間が足りなくなり、ほとんど手応えを感じられないまま終了しましたが。

ちなみにTACの公開模試結果

ちなみに2021年6月にTACの公開模試を受験しました。結果は以下のとおりです(※かっこのアルファベットは判定)。

簿記論 
 第1問 14点(B)
 第2問 14点(B)
 第3問 15点(C)
 合計  43点(総合B)

財務諸表論 
 第1問 14点(A)
 第2問 15点(A)
 第3問 16点(C)
 合計  45点(総合C)

財務諸表論の理論についてはA判定と、スタディングの理論暗記ツールは本当に便利で覚えやすく、高得点(?)が取れていました。

ですが、総合計算問題がかなりイマイチで、簿記論の解けなさ具合には本当に泣きそうになりました。

スタディングの税法科目

話は変わりますが、2021年9月に令和4年度の試験に向けスタディングで相続税法を申し込みました。

しかし、相続税法は最後の1科目に選ぶ受験生が多いという情報をネットで目にし(猛者が多く競争率が高い)、初学者の自分が合格できる自信がなくなり、受験者数も消費税法の学習に切り替え、これもスタディングで申し込みました。

しかししかし、現在はTACの消費税法講座で学習しています。

相続税法と消費税法の2科目をスタディングでやってみて、さらにTACも受講中の私の感想としては、税法科目の合格はスタディングでは厳しい、というのが正直なところです。

時間があれば別の記事でも書いてみたいと思いますが、以下、短期間ですがスタディングの税法科目を受講してみた感想です。

  • 講師の説明がさらっとし過ぎている印象で、言っていることがすぐに理解できない、頭に残らない(TACの消費税法の二宮講師は20年の大ベテランでその人と比較するのは酷かもしれませんが…)。

  • 簿記論等と違い、様々な税法や規定が絡むため過去に遡って確認したい項目があっても、紙ベースのテキストがないため、確認したい項目を探しに行くのに時間がかかり、気になる点がすぐに見返せない。

  • 講義動画の画面が切り替わり方が微妙⇒練習問題の解説で、問題文が見れない中、解答だけが映っており理解しづらい。少なくともスマホだけでは勉強しづらい。

  • TACと比較すると練習問題が少なく、地力がついている実感が持てない。

  • 理論暗記ツールについては、財務諸表論のように穴埋めであれば非常に有用であるが、条文を丸暗記しなければならない税法科目では、少し微妙。

あとがき

今回、会計科目の2科目に合格できたことで、税理士を目指すという入り口には立てたかなと思います。

私は金融機関に勤めて15年以上となるアラフォーで、転職歴もありませんが、思い切って会計業界に飛び込んでみようかなと考えています。

私の嗜好としては、大企業よりも中小企業の方が接していて楽しいので、いわゆる「町の税理士」となれる事務所に入りたいと思っています。

実は履歴書を送ってみたところが2,3ありますが、面接にも至らず・・・という結果でした。

職歴・年齢的に非常に厳しいのは理解していますが、このチャレンジについてもいつか記事にしてみたいと思います。

以上となります。

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