銀行から会計事務所への転職
税理士試験トライ中のアラフォー銀行員です。
この記事では私の転職活動(銀行⇒会計事務所)について紹介させて頂きます。
はじめに
令和4年度の税理士試験も終了したため、税理士を目指すため会計事務所への転職活動を開始しました。
そして3週間ほどで無事、転職先が決定しました。
銀行の上司にも退職意思を伝え、2022年10月末退職を予定しています。
しかし、無事決まったものの、15年以上慣れ親しんだ(?)職場を離れることと、未経験職種に転職するということで、期待よりも不安が大きいのが正直となところです。。
筆者スペック
はじめに筆者スペックを紹介します。
転職活動の序盤戦
まずはindeedと会計求人plusを使って、「未経験可」の、めぼしい条件の先に片っ端から履歴書を送りました。片っ端からというものの「自宅から近い」という条件に適う先はそれほど多くなかったですが。。
indeedと会計求人plusの特徴は、転職エージェントを介さずサイトに掲載されている先に、サイトを通じて自ら応募先に履歴書等の情報を送るという点です。
エージェントを間に介さないということで、おそらく掲載側(会計事務所側)も手数料が安いのでしょう。掲載されている求人数は転職エージェントのサイトに比べると相当多かったです。
しかし、、面接にたどり着けない・・・
本当にたどり着けない・・・
10社弱履歴書を送って、全て書類選考で落ちました。。
やはりアラフォーという年齢と、実務未経験という点が大きなネックだったのだと思います。
ちなみに年収の希望などは書かずに、「御社規定に従います」とテンプレ回答を記載していました。
転職エージェントへの登録
もうちょっと粘ることも考えましたがindeedと会計求人プラスでの応募はあきらめ、会計系の某転職エージェントサービスに登録することとしました。
まずはエージェントと電話面談となり、転職理由や希望勤務地・年収等について聞かれ、一通り自分の希望を伝えました。
話の流れで、「indeedとかで申し込んだものの面接までたどり着けないので登録した」旨を伝えると、
「こう言ってはあれですが、割としっかりしたご経歴をお待ちなので、○○(自分)さんのようなご経歴の方が申し込んできたら「なぜ?」と、逆に怪しまれるかもしれません。」と言われました。
そういうものなのか?という気がしましたが、銀行のお客さんでも飛び込みで支店に来たお客さんというのはかなり慎重に見ます。誰かの紹介とでは雲泥の差があります。(例えがちょっと違う??)
※ちなみに、上記のやり取りをしたエージェントとは別のエージェントにも1社登録して電話面談をしましたが、「年齢と実務未経験は相当厳しい、良い案件があれば紹介する」ということで、その後、エージェントとのやり取りはほぼありませんでした(メールで2~3、求人案内が来た程度です)。
希望条件
前後しますが、私からエージェントにお願いした条件は、
①自宅の近場であること
②試験勉強がしたいので残業少な目
③年収300万円以上
自宅の近場にしたかったのは、子供の保育園の送り迎えをしたかったからです。保育園についてはずっと妻に負担をかけていましたので。
通勤時間が減れば朝に余裕ができますし、朝の送りはマストで、夕方の迎えもできれば行ける距離にしたいと思っていました。
残業少な目については、やはり試験勉強の時間を確保したいので、確定申告時期などの繁忙期はやむを得ないにしろ、普段は早く帰れるところが有難いですと伝えました。
年収については「本当に年収300万円で大丈夫ですか??」と何度か聞かれました。正直、銀行に40歳くらいまでいると年収はそれなりの額になっていますので、大幅なダウンということを気にしたようで、念押し確認されました。
そもそも実務未経験であれば新卒並みの給与(20万円/月くらいでしょうか)でもやむを得ないと思いますし、300万円でも高望みかなと思っていましたので、それでお願いしました。
エージェントからの反応としては「年齢と実務未経験は確かにネックですが、お話しした感じ人柄も問題ないですし、年収が大きく下がることに覚悟があるのなら、すぐに決まると思いますよ」と。
面接
有り難いことにエージェントがすぐに3社と面接を組んでくれました。いずれも自宅から3駅範囲内で希望に適った距離でした。
indeedとかではあれだけ苦戦したのに、、と、ちょっとびっくりしました。そもそもが初めての転職ということもあり、エージェント有難い、と素直に感じ入りました。
また、1社はindeedでも見ていた先で、自宅から近場だったものの経験者募集をしていた先だったので応募は見送っていた会計事務所が入っていました。エージェントが「こんな人いるんですが」と先方に打診してくれたようで面接に至ったとのことです。これもエージェントの有難さを感じた点です。
面接で3社とも聞かれたのが、当たり前ですが、なぜうちに応募したのですか?ということ。
ここはバカ正直に伝えました、転職活動をする中、どこも書類選考で落ちてしまい、エージェントに登録し面接に呼んで頂けたのが御社だったのでと。
この点は特に突っ込みは受けませんでしたが、今考えるとちょっと正直過ぎたかなと‥‥笑
あと他に聞かれたのは税理士試験のことで、
・今何の科目を勉強しているか?
・その次の科目は?
・予備校はどこ?
・大学院の予定は?
など、少し雑談めいた話が多かったです。
ただ、予備校についてはTACのWeb通信ですと伝えたところ、「じゃあ夜とかに自宅で勉強しているんですね。」とやり取りがあり、察するに、通学だと早めに帰らなければならない日も出てくるので、その辺を気にしての質問だったと思います。
ちなみに大学院についても今のところは入る予定はありませんと答えました(今のところですが・・・)。
また、独立志向や田舎(私は地方に実家があります)に帰る予定はあるかとかも聞かれました。独立志向については今の所は本当に無いのでありませんと答え、田舎についても、既に現在の地域にマンションを購入してしまっているので帰る予定はありませんと回答しました。
私としては、これまでの銀行での経歴や実績、自己PRなどを話せる準備してきていましたが、この辺のことはほぼ聞かれませんでした。この点はちょっと拍子抜けでしたね(笑)。
その後は事務所側の紹介を受けました。顧客の業種や年商、個人・法人の比率、相続案件の件数などを話してくれ、「うちならこんな仕事ができるよ」といった先方のPRみたいな話となりました。
全体感としては正直、はじめから採用ありきで面接してくれたのかな?と感じるところもあり、やはりそれだけ人手不足の業界なんでしょうか?
内定
有難いことに3社とも内定を頂きました。
給与は25〜30万円/月のオファーで、だいぶ有難いオファーでした。
所長の感じや、電車で2駅(自転車でも十分行ける範囲)、という利便性でサクッと1社に決めました。職員数はパートの方も含めて10名強というところです。
また、その事務所は夕方18:30くらいに面接に行ったのですが、その時間帯にはほぼ職員が帰っていました。残業は少ないと聞いていましたが、これは本当そうだなと感じたのも一つの理由です。夏の閑散期だったからかもしれませんが。
ちなみに、確定申告時期は土日はほぼフル出社と言われましたので、そこはちょっと覚悟しなければなりません。。
退職交渉
まずは直属の上司に退職意思を伝えました。「残念なのは残念だが、○○(自分)の人生だから、まあしょうがないな」と特に留意されませんでした。さすがにびっくりはされましたが。
そして部長に伝えたところ、その会計事務所の規模や年収についてちょっと聞かれ「△△(直属の上司)からも聞いたが、よく決心したなぁ」という反応でした。特に年収の面で。正確な年収は伝えませんでしたが、聞かれたので、今の半分以下にはなる旨は答えました。
転職のセオリーとして、転職先は伝えないとも聞きましたが、私の場合、強い引き留めもなく職場での人間関係は悪くなかったこともあり、正直に伝えました。
また、税理士試験に少し知識があったのか、簿・財に合格していることを伝えると、「なんだよ、じゃあずっと前から決めてたってことか」とちょっと苦笑いされましたね。。
今後については、2022年10月末の退職で調整することとなりました。初の転職でしたが、うまくまとまりました。
しかし、退職を切り出すのってかなり勇気がいりますね。。心臓バクバクでした。
あとがき
高校も大学も教育熱心な祖母に薦められた学校をなんとなく選び、就活もリクルーターに呼ばれてなんとなく銀行に入ったというのが本当のところで、自分の意思で進路を決断したというのは今回が初めてかもしれません。
この転職が正解だったか否かは、少なくとも5年は経たないとわからないと思いますが、税理士試験に何年も合格できず泥沼に嵌ることが一番怖いですね・・・
とは言え賽は投げられたということで、立鳥跡を濁さないよう銀行での引継ぎをしっかりやっていきたいと思います。