日記

私は今生きている。生まれてきた意味は分からない。いずれ滅ぶものである。心は不可思議だ。翻弄される日々。生きている今私はどうあるべきかを考える。人間がどうあるべきかはわからない。わかろうとも思わない。けれども私は生きている今どう生きるべきかを考える。魂は意志に勝る。我超えて、幾万通りの心模様のなかを生きている。ひと時は閃光の如く散ってゆく。死に時まで閃光は甦る。世の中への憤りがなければ、音楽は尊いものでない。音が連続して聞こえるものでしかない。暗がりのなかで光を探す行為である。暗がりがなければ光は見つけられない。
今を生きているほか望むものはない。
しかし、今を生きているほか望むことはないことをすでに望んでいる。
欲は見えぬ糸で繋がれている。終わりのない問は生きる限り続く。生きているから続く。私が生まれた理由はわかり得ないが、この今ある命はかけがえのないものだと認識している。この命をどう使うかは自身の自由である。

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