(年収・税金等)ビビッとくる会社を選ぶ〜会社員処世術①vol.4〜
ビビッとくる会社を選ぶ会社の4つのポイントのうち、
③大企業にこだわらない
について。
かく言う私も、大学卒業後、新卒で入社した会社は業界最大手の金融機関。
転職先は、20名程度のベンチャー企業。
対象的な2社を経験し、必ずしも大企業にこだわる必要はない、むしろ大企業でない方がメリットが大きいと感じている。
大企業にこだわらないと私が考える理由は下記。
①上司リスク
②転勤リスク
③税金リスク
④小回り・融通リスク
⑤世間の目リスク
⑥スキルリスク
各項目について解説していきたい。
①上司リスクについて
大企業は人数が多いため、異動も頻繁に起こる。働くにあたって「上司」はつきもの。運よく、コミュニケーションをしやすい上司に恵まれればいいが、確率的に難しい上司に出会う可能性ももちろんある。毎年毎年上司が誰になるか、と考えることも悩ましい問題だ。
数十人規模のベンチャーや中小企業の場合は、上司は社長と考えればいい。入社するときに社長とのフィーリングが合えば、その中間にいる人と馬が合わなくても、何とかなることが多い。
②転勤リスクについて
大企業で働く場合、日本中・世界中に転勤する可能性がある。一人であれば楽しいかもしれないが、家族を持った場合、単身赴任をすることも少なくなく、人生で多くの時間を共にする家族との関係性が思うように築けない、というリスクがある。
私が働いていた大企業でも年1回人事異動の指令があり、その付近では社内で連絡を密に取り合って誰がどこに行った、誰に挨拶をしにいこう、、、など若手からすると少し滑稽に見えてしまうシーンも少なくない。
一方中小・ベンチャー企業は、転勤することはほぼなく、本来の仕事に集中できる。
③税金リスク
大企業は年収にこだわって入社する人が多いように思う。日本の深刻な問題として少子高齢化がある。少子高齢化になると今後も多額な税金が必要になり、そこでターゲットとなっているのは高年収の会社員だ。
会社員は源泉徴収であらかじめ多めに税金を引かれ、事業者に比べ税金のとりっぱぐれがないように仕組化されている。※年末調整でその源泉徴収分が多少戻ってはくるが。
日本の財政としては、なるべくスムーズに税金を徴収する必要があり、そこで高年収の会社員がいいカモになるということだ。
例えば、年収1000万円の会社員家庭(妻、子ども二人)の手取り額は、
2000年では約800万円だったものが、2020年には約720万円となっている。
この20年間で80万円もの増税になっているという計算だ。
この流れは今後も収まることはなく加速することが予測される。
会社員である以上、我武者羅に年収(給与)を追い求めても効率が悪いということがわかる。
④小回り・融通リスク⑤世間の目リスク⑥スキルリスク
の3点については、次回に解説していく。