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地方移住は、いつするべきか!?-福いい移住論-

こんにちは!ふくい移住サポーターの中谷です。
福井に移住して、そろそろ丸8年。普段は地域をまるごと体感できる宿の運営など複数の生業で生きています。

今回は「地方移住って、どのタイミングでするべきか」について考えていきたいと思います。

大きくは3つのタイミングで移住を考える

今まで幅広い方々の移住相談をお受けする中でわかったのが、移住を考えるタイミングは3つあるということです。

  • 独り身もしくは結婚して子どもがいない若い世代

  • 子どもが小さい(幼稚園年代)

  • 定年退職が見え始めた50代

それぞれのタイミングを詳しくみていきましょう!

独り身もしくは結婚して子どもがいない若い世代

この世代の移住目的は「自己実現」という想いが強いのが特徴。特に、社会人経験を数年した頃って「このままの仕事で良いのかな?」と思いがち。そんな私も新卒で就職した会社を2年で退職しました。やはり、入社して1年が過ぎると一通りのことがわかるようになり、少し先まで見えるようになってしまい今後の暮らしに疑問を持つタイミングがくるようです。

子どもが小さい(幼児)

続いては、小さなお子さまがいる世代の方。年齢的にも20代後半から30代のご夫婦に幼児年代のお子さまがいらっしゃるパターン。この方々の特徴は「子育ての環境を見直したい」という動機が多いです。それは生活環境や学校などの教育環境も然り。自然豊かなところで子育てをしつつ、子どもをしっかり見てくれるような公教育がある学校に行かせたいと思われるようです。

定年退職が見え始めた50代

最後は定年が見え始めた50代の方々。この年齢は子育てをしていたとしても、子どもが大学に入ったり社会人になったりと、ひと段落する年齢層。今までは子どものことを考えてきたけれど、子どもが巣立ち、自分のことを振り返った時に「人生100年時代ということは、定年してもまだまだ時間がある」と感じ、考え出すようです。

もちろん、これ以外のタイミングで移住を考える方々もいらっしゃいますが、このタイミングで考える方が多いのも事実。きっと、この記事をご覧のあなたは、移住に少し関心があることでしょう。あなたの移住のタイミングはいつですか?

人にはそれぞれ紅くなるタイミングが

移住は手段であり、目的やゴールではない。

 もちろん、移住を考える年代は様々ですが、共通して言えるのは「何かしらの目的を実現したい」という理由です。つまり、移住は目的を実現するための手段であり、目的やゴールではないということ。

 移住を考え始めると、様々な「選択」が迫られます。それはタイミングだったり、移住先だったり、そして移住先での仕事だったりと本当に多いことでしょう。それほどの選択をしなければ「移住」というのはできません。だからこそ、ハードルを高く感じてしまい実現できない方も多いです。正確な数は分かりませんが、ご相談をお受けした方の中で考えると、おそらく7割くらいは動き出すことができないでしょう。しかし、それは当たり前のこと。だから、移住を実現できなくても自分を責めないでください。

 今の環境でも目的が達成できれば、そもそも移住する必要はないかもしれません。むしろ、大変な思いをして移住しても得られる結果が同じなのであれば、今の環境での暮らしを続ける方が良いです。

 そして、移住が実現したとしても、それはゴールではなく、新しいステージの始まり。移住はゴールではなく、スタート地点に立つということです。つまり、ここから自分の目的に向けて暮らしを作っていかないといけない。

 移住を実現したとしても、実現するまでの道だとしても、時間や労力がかかり、心が折れそうになる時があると思います。そういう時は「なぜ移住したいのか」を思い出してみてください。その「なぜ」が強ければ強いほど、もう一歩を踏み出すエネルギーになります。その理由をはっきりするためにも、自分自身と向き合うことは大切です。

誰かと一緒に「なぜ」を考える

 とは言え、自分自身のことって意外と自分が一番よくわからないものです。そして頭の中では考えていても、それが漠然とし過ぎていると、何から始めていいかわからず、一歩目を踏み出すことができません。

おすすめの方法は2つあります。

  • 紙に書き出す。

  • 誰かに話す。質問してもらう。

 まずは、紙に書き出すという方法。これは自分一人でできるので、いつでも気軽にすることができます。その反面、自分で認識できていることしか書けない。いつでもできるから、いつまででもやらない。というデメリットがあります。

 その一方、誰かに話すというのは、客観的に自分では気づかなかったところを認識することができます。しかし、その人が移住を経験していないと「移住なんて難しいよ」という話になり、適切な方向に進むことができないかもしれません。

 そこでおすすめなのが「移住経験者」に相談するということ。移住の良いところも悪いところも知っていて、実践したからこそ「ここはどうなってる?」という新しい視点を与えてくれます。そして、実践したからこそ「簡単ではないかもしれないけど、移住は実現できる」という想いをもとに実現できる方法を一緒になって考えてくれるでしょう。

 しかし「知り合いに移住者なんていない」という方が大半ではないでしょうか。そこで、頼りになるのが全国各地の自治体が行なっている移住支援制度。移住者にきてほしい、全国の自治体が様々な相談・支援制度を準備してくれています。

 例えば、僕が登録されている「ふくい移住サポーター」もその一つ。これは、福井県内に住む移住実践者や移住支援者に、無料で相談できるという制度。こういった制度を活用しながら、自分自身の移住への想いを固めていってもらうと、移住への一歩を踏み出すことができます。

移住は、手段。

 地方移住をしたいと考え、動き始めるといつの間にか「移住すること」が目的となり、迷走してしまい方もいるでしょう。やはり、移住は理想の暮らしを実現するための手段に過ぎません。だからこそ、まずは「なぜ、移住したいのか」「移住したらどういう暮らしを送りたいのか」を考える必要があるでしょう。そういったことが固まってくると、自ずと「自分にとって移住はいつのタイミングが良いのか」ということも固まってきて、実践に向けて動きやすくなるでしょう。

ふくい移住サポーター

ふくい移住サポーターは、福井県に移住した人や移住者をサポートしている人々が登録されています。大きな特徴は「福井が移住先じゃなくても相談できる」ということ。移住を考えだした当初に、どの県に住みたいかなんて分かりませんよね。むしろ、そこを相談したい。このサポーターは、移住先が福井県であるかどうかに関わらず、オンライン相談や現地案内などで利用いただける福井県庁の制度です。

あなたの相談をお待ちしています!

 様々なバックグラウンドを持つ方々がサポーターとして登録されています!自分が気になる暮らし方をしている方や、気になる地域に住んでいる方などに相談してみてください。
 僕も移住サポーターに登録されていますので、ご相談をお受けしております。

相談方法①
下記のSNSから直接メッセージください。
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相談方法②
ふくい移住サポーター(福井暮らすはたらくサポートセンター)のフォームからご相談ください。

【 ライタープロフィール 】

1988年京都市生まれ。大学を休学し、自転車で日本一周をしたことをきっかけに「地域」に関心を持つようになった。地域活性化に貢献するため、東京の旅行会社、岐阜県の宿泊施設に勤務するものの「既存の観光」で地域を元気にすることの限界を感じ、それぞれの地域が自分サイズでの活性化に取り組むお手伝いをしたいと考え、2016年福井県南越前町に地域おこし協力隊として移住。
任期終了後は、旅人と地域住民の交点となる「地域まるっと体感宿 玉村屋」を開業。さらに長期で滞在したい人向けの「農家シェアハウス はなさか荘」を運営。そのほか、農家さんのお手伝いなどをして生きる「複業家」としての生き方を実験中!

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