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しょっさん、Salesforce 5周年記念日。
FY21最終日である今日は、転職してちょうど5年となる記念日です。
なお、前回の記念すべき 3年の記念日は韓国から帰ってきた日でした。
で、翌日に 3年を振り返ったのがこちら。
3年前はまだ Wordpress の方のblogちゃんと書いてたんですね。偉いです。えらいと思います。今は note.com と、ゆかちゃんの誕生日付近の qiita ばっかりです。
そちらの振り返りにもあるように、3年経過して、十分に働いた感じがひじょーにありました。一区切りついた、という実感がありました。自分の中で、そろそろ転職なのかなって気持ちも多少はありました。結局、特に転職をすることもなくその後も2年が経過し、今日に至ります。
最初の3年間で、Salesforce Platform というか Heroku をある程度マスターした状況でした。Heroku 専任の SEがいるのに、Platform チームの中で Heroku を主に担当してたんですね。その後、この 2年間は Salesforce Platform を中心に活動してきました。全体アーキテクチャデザインや MuleSoftとの連携も多くなりました。この 2年間で、仕事の抽象度が一つ上がった感じがします。それでいて、Lightning Platform についても深く入り込んできました。その結果が、認定システムアーキテクト(FY20)、認定アプリケーションアーキテクト(FY21)の取得にもつながってます。
5年という節目で、ようやく「Salesforce Platform やったなー」って感じがあります。いや、卒業するわけじゃないけど。
にしても、この 5年間。Salesforce にとっても大きな変化がありました。たっくさんありました。
1年目 (FY17 - 2016年2月〜2017年1月)
2015年に発表された Lightning Experience という新しい UI への移行が少しずつ始まった年です。入社時のデモ面接では Classic 環境で作っていました。お客様のほとんども Classic ですから、Lightning を体験することもほとんどありません。しかし、Platfrom 担当としては新しいPlatform のキャッチアップは欠かせません。変な気分で触ってました。
Heroku Private Spaces。わたしの入社する直前に発表された Private Spaces により、金融・官公庁での提案・採用が増えました。2016年から2019年にかけて、Heroku の成長著しいころでした。Heroku の大規模商談も多く、Heroku をより理解するために多くの構成を組み、サンプルアプリケーションを開発しました。Platform のエンジニアになって、こんなにプログラムかくもんなんだと驚いたことを思い出します。
Quip/Demandwareの買収。とはいえ、この年はまだ何をどうするって感じはなかった気がします。2017年の翌年から実際の販売や社内での利用が増えてきた感じかな。当時は、Google Document 系とどうやって区別して利用するべきか考え込んでましたね。今では、うまーく切り離して使われてます。Quip は気軽にお手軽に使えるのと、Salesforce 連携が強くなってホントに便利になりました。日本語の入力問題も大分落ち着きました。
自分の関わった商談で、当時の社内としてはひじょーに大きな商談がありました。ただ、前職の大規模商談と比較すると、桁が2つくらい異なっていて、実感がわきにくかったことを覚えています。そもそもTCVとACVを比較することがまちがってます。それに、ちょー高価なハードウェアや数千人月規模の開発も含んでいるのに比較すること自体大まちがいなんですけどね。でも当時は、その感覚が分からなかったんです。会社で扱う数字に、ものすごい疎い時期でした。
2年目 (FY18 - 2017年2月〜2018年1月)
この年の一番大きな出来事は「Dreamforce」初参加です。久しぶりの海外、アメリカ。西海岸自体も初めてです。10時間以上のフライトも20年ぶり。当時のblog見ると、必死さ加減が見えてきます。
久しぶりのアメリカだったこともあって、楽しかったんです。Perfume も食べたであろうクラムチャウダーを晴れ渡った公園で食べたり、夜な夜なそこらじゅうで飲んで喰っての大騒ぎです。San Francisco 全体がお祭りみたいになっているので、どこ行っても楽しいんですよね。Salesforce Tower には入れませんでしたが、当時の本社内は見学してきました。すごかったなー。
が、実態としてはめっちゃつらかったです。これ。開催する側ですが、お客様を担当していないだけマシですけど。当時はブースを担当したり、パートナーさんと夜遊びしてるだけの記憶なんですが、とにかくしんどかった。何がツライって、朝がめっちゃ早い。8:00 だっけか、現地は開いて 8:30くらいから朝一のセッション・キーノートが始まるわけです。朝一のブース担当だったので、Fisherman's Wharf のホテルを準備してもらっていました。社員としては好待遇です。
しかし、まぁ、そこから Moscone まで歩いて1時間弱かな。車で 15分程度。距離的にはそんなに遠くはないんですが、朝の渋滞はすごい。結局、バスに乗って1時間以上かかって到着します。したがって、ホテルを出るのは 6時前後。マジすか。それでいて夕方までみっちりのキーノート&セッションです。
そして、当たり前だけど全部英語。たまに日本の社員やパートナーに会うと涙出てきそうなくらい遭遇率が低い。英語が非堪能なわいには、生きてるだけで大変です。日本のブースへ行けば日本人いるの確定ですが、セッションやってるとこからかなり離れているので、行ってる余裕なんかないです。ホント、わたしよく生きて帰ってきたなとか思うわけですよ。
夕方からはパートナーさんとお食事会。これも一つじゃないんですよ、だいたい複数のを巡り渡るパターン。いろんなパートナーさんもいますし、いろんなパーティーもやってますからね。一日だけ、同い年のメンバー 4人でTenderloinでステーキ食べたりしてました。でもここ治安の相当悪いとこで、Uber 呼んでも来てくれないんですよ。びっくりです
5泊7日くらいですが、毎日こんな生活していました。夜は 2時くらいに寝て、朝は 5時前に起きる。しねます。帰りの飛行機もほとんど寝られず、分厚い SF小説(Kindleだけど)を読み切れる程度には起きてました。疲労度MAX状態で、成田から京成スカイライナーに乗ったとき、ハンガーノックみたいになって「おれ死ぬんじゃないかな」って死を悟りました。慣れない海外ってのも合ったとは思いますが、年寄りにはしんどい旅です。
でも、ホント良い経験でした。しばらく Dreamforce はいいです。後輩に任せます。
この Dreamforce だったかな「Einstein」も発表しましたね。
2017年は他にもイロイロと手を広げていたときです。振り返ってみたら、2017年のわいの外部向けプレゼンスやばない?
まず、SWTT 2017で開発者向けセッションを担当してますね。
CodeZine で広告記事として Heroku ネタを書いてました。
Trailhead Live では、デモドライバーとしてキーノートの初めての手伝いしてます。このときは Lightning Platform じゃなくて、Force.com ですね。わたしが入った頃は App Cloud って名前で呼んでた頃かな。
実際は FY17末からですけど、FY18前期は Heroku の Webinar をたてつづけにやりました。Ruby から始まり、各言語ごとの Webinar を毎月やってたんです。
各言語の Webinar が終わって最後はこれ。CI/CD。
大阪のデブサミでも、Heroku CI/CD デモドライバーやってました。
Schoo でも外部向けに Heroku やってます。
え、なにこれ、2017年のわい、大活躍じゃん(外向けには)。大活躍した分、ちゃんと会社からも評価されてますね。えーなにこれ、すごい。
3年目 (FY19 - 2018年2月〜2019年1月)
何やってた頃か記憶が曖昧になり始めています。会社としては「Customer 360」を発表し「MuleSoft」を買収してます。関わってくる製品増えてくるの、マジしんどいんですよ。Platform って、そのまま関わってくる製品になるので。連携が大事なんです。
個人的に大きめのとこだと、冒頭に紹介した初めての韓国ですね。初めてだったので、韓国をあまり体験できなかった感じあります。
外向けの活動が急激に減ります。Webinar はこれだけかな。相変わらず Heroku ばっかりです。
あと、当時の Developer Evangelist な岡本充洋さんと一緒にデベロッパーキーノートを虎ノ門ヒルズあたりでやった記憶あるんだけれども、どこにも記事もログもないので不安です。
3年目から、社内への商談関与やEnablementが増えてきて、外部へのプレゼンスはガタッと落ち込んでますね。そして、3年目当たりから、ようやく会社や個人の数字に興味を持ち始めます。自分の商談の関わりが、どのように商談へ影響しているかどうか。すこしずつ、ようやく会社のお金に興味を抱き、レポートやダッシュボードを作り始めました。会社に入って 23年。ようやく、成績に興味を持つとかド素人か。
4年目 (FY20 - 2019年2月〜2020年1月)
こそこそとWebinarをやっているころですが、外向けよりも社内向けに力を入れた年です。過去最高の商談対応をした気がします(数えてない)。結果的に、ACVに対する貢献度も一番高く、過去最高額でした。まぁ、それを遙かに上回る人が居て目立ちはしませんでしたけど。
この年は、2度の海外です。
1度目は PKO(Platform Kick Off) で、Las Vegas です。ちょっと偉そうです。「ベガス」です。かっこいい。初めて、カジノを体験しました。一度しかやってませんけどね。華やかで、ホントに眠らない街なんだなーって感心しましたよ。すごい。お仕事とはいえ、昼間のセミナーに出るだけ。夜はほとんど遊び回ってますし、最終日は一日遊んでたみたいな感じです。ホストじゃないって、ホントに素敵。Transit で時間なくて厄介でしたけど、苦しむことなく楽しく行って帰ってこれました。
2度目は、また韓国です。パートナー向け勉強会の支援です。このときは、韓国側にも Platform Specialist (2人目)がいました。彼のおかげで、とてもスムーズにうまく事が運びました。韓国の人もだいたい英語が分かるとはいえ、やっぱり韓国語じゃないと厳しいとこは多くあります。韓国語の通訳や、現地のスペシャリストがいるのは、ホントつよい。
また、このときは前回よりももっと韓国の濃い料理を味わえました。海産物や焼き肉が美味しくて、二度目にしてようやく韓国を楽しめた感じあります。が、乗ってたタクシーが事故に遭ったときは、マジひんやりですよ。運転手が英語も通じない人なので、二人でビクビクしながら帰りましたけど。事故後の処理が手際よすぎて、韓国だとこの程度の事故は当たり前なのか...と心配になったもんです。韓国でタクシーに乗るときは「黒」。これ絶対。
そして、期末にわたしの後輩と先輩が一人ずつ、我がチームに入ってきます。
5年目 (FY21 - 2020年2月〜2021年1月)
5年目のスタートは幸先良かったですよー。いや、ホント。だって、Perfume のツアースタートですよ。
巡ったねー全箇所。FY21初日の大阪を皮切りに、福岡、名古屋、東京と、全箇所の1日目を回りました。福岡なんかは、初めて娘二人連れての旅行でしたね。次女がちょうど二十歳になった頃で、そのお祝いがてら福岡へ。
通常、わがやでは遠征禁止なんですけどね。大阪はなぜかお許しが出て。福岡は前述のようにお祝い旅行として。名古屋は、知り合いが誕生日なので行ってくるっていって出かけました。まぁあ〜ちゃんの誕生日なわけですけど。そして、東京。
最終日の 2月26日は、もちろんお休みにしていて、家で待機してました。そろそろ娘たちを連れて出かけようかって時に「開催中止」の連絡。この頃から、イロイロと本格的に規制が入り始めましたね。そうです、コロナですね。
その後も、3月の最終週までは、結構ふつーに出勤してました。しかし、緊急事態宣言が発令されてからは、弊社もオフィスクローズになりましたので、そこから一切出勤してません。用事があるのでそろそろ出勤しようかとは思っていますが、急な用事が一切ないので、なかなか行こうってことにもならず。
しかしながら。コロナ禍において、わたしのお仕事はデメリットはほとんどなく、メリットしかありませんでした。無駄な時間を使わずに暮らせる便利さ。生活リズムも改善され、規則正しい生活に近づけています。ほぼ完全に自分の思うようにスケジュールも管理できますし、体重が増えていくこと以外ではメリットしかありません。
自分視点で考えると、ホントそんな感じですが、前期末にあらたに弊社に来られた先輩と後輩はそうもいきません。わがチームは社内やパートナーさんへのプレゼンスを高め、認知してもらうことが重要です。これがなかなかうまくいかない。すでにある程度認知されているわたしは、新しい社員やパートナーさんを増えた分だけ知り合えれば良いだけです。しかし、新参者には、なかなかうまくいきません。あの手この手で、プレゼンスを高める努力はしてみましたが、わたしが思うよりもうまくいきませんでした。来期は、もっとうまく立ち回りたいとこですね。
とはいえ、お二人もとてもがんばっていただきました。新しい会社での、いきなりのリモートワーク。なかなかコミュニケーションしにくい部分にもかかわらず、特色を生かして貢献されてきたんじゃないかなと思い返しています。
その後、二人の手が離れ始めてからは、社内向けに新しいプログラムを作ったりエンジニア向けのトレーニングを増やしていきました。新しいプログラムは、鳴かず飛ばずではありますが、トレーニングは諸々好評でした。
社内向けの勉強会では、今期もAWSのみなさまにはお世話になりました。継続して毎月勉強会ができたのも、AWSパートナーアライアンスの皆様のおかげです。
パートナー向けにも開発者支援を行うなど、たくさんの非公開活動で貢献できた年じゃないかなと思い返しています。
5年間を振り返って
わたしが入社したとき、Enterprise 向けの Platform Specialist は二人でした。その前から 1人いたのですが、その彼が去って半年くらい経って後、FY16末に Platform Specialist 二人が入社します。
1年目から2年目は、二人で Platform Specialist のプレゼンスを高めていくことが主題でした。1年目は社内。2年目は社外。2年目に社外向けの活動が異常に多いのはそのためですね。業務としてのイベントはしかり、2年目からは、コミュニティイベントへの参加も意欲的に進めていました。Heroku および Developer 系のコミュニティのホストをしつつ、女子部や Japan Dreamin' にも参加しています。40も後半になってきてからは疲労があれで、なかなかイベントごとには参加していませんが、また、少しずつ顔を出していきたいなと思うとこです。
3年目からは、Platform Specialist も CBUチームと合流して増え、転職者もやってきて所帯が少しずつ増えていきました。そのあたりからは弊社のプロダクトラインナップも増えて、マルチ/クロスクラウド商談もではじめます。Platform Specialist はマルチやクロス、レガシー連携なども得意分野です。プレゼンスも高まってきていて、商談への貢献も増えてきたのがこのあたりからです。ようやく、地に足がついてきた感じでしたね。
5年が経過して、ようやく Salesforce Platform がチョットワカルようになってきたと感じています。これからは、これまでの知識を総動員して、新しいことをはじめていくんだろうなと考えてます。
次の 5年を見据えながら、これからもしばらく Platform Specialist としての余生を過ごしていきます。来期もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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