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日々の読書習慣を身に付けていく
先週の中ごろから、毎朝、読書をする時間を30分作りました。
30分なんかで何が分かるんだと疑心暗鬼でしたが、試してみると色々なことが見えてきました。
きっかけはこの本です。
エンジニア業界にありがちな、数百冊の積ん読生活をわたしも営んでいます。以前から、積ん読をどうやって消化していくかは私の課題でした。技術書というものは、己の血となり肉となるものです。しっかり、きちんと学習したいという意欲が、我々エンジニアの前提にあります。
ですが、そもそも開いてもいない積ん読書に何の意味があろうか。せめて内容を把握しておいて、必要な時に参考にできるほうが良かろうとは気がついていました。ただ「読み飛ばしていく」速読法への心理的不安と葛藤がひどかったんです。
そんな時、この "遅読家のための読書術" を読んで「少なくとも、どうでも良い自己啓発書は読み飛ばしていける」という自信がついて、まず1つの安心材料となりました。
次に「技術書」です。技術書を読み飛ばすには、ためらいがありました。そのあたりの不安材料を払拭してくれたのがこの二冊です。
こちらにも記載した通り「技術書だって読み飛ばしていい」という心理的安心材料を得られました。本なんてどう読んだっていいじゃないかと言われれば、もちろんその通りです。その通りなんですが、技術者として技術書を雑に扱っていいのかという心理状態は、何十年も心のわだかまりとしてあったわけです。ただ、そもそも読んでなくて、詰んだままの状態の方が著者に対してひどすぎるとも思えるようになったんです。
そして、記載されている事を忘れないためのコツとしてのこちらの本。想起が大事だとこちらの本では書かれています。技術書の場合は、それを実際に試してみることが重要であると認識して、得られた学びをすぐに試すことにポイントを置くようにしました。
これらを踏まえて、毎朝 30分だけ読書の時間を設けるようにしました。1日1冊、厚めの技術書も読み飛ばすように読書をする工夫をしています。
わたしの読み方は上記三冊から、自分のやり方にあったものを抽出しています。
DISCOVER DIARY の今日の日付のページを開いて、今日、読む本のタイトルを記述します
DIARY の右上の枠に、この本を読む目的を記述します
本の「はじめに」と「終わりに」があれば、精読します
目次を眺めていって、読み飛ばしていい場所と、よく読んだほうがいい場所の当たりをつけます
頭から、すぱーっとページを流し見していきます。文字は文章として読むのではなく、イメージをつかんでいっている感じです
目的にマッチするようなイメージやキーワードに遭遇したら、そのページをちょっとよく読んでみます
新たな出会いや気付き、ひらめきがあれば、その文章をDIARY へまるまるっと引用していきます
見終えたら、引用文に対して感じたこと、発見したことを追記します
目的に対して必要な情報を得られたかどうか、何を学習したかを目的の下に記載します
読書メーターへ DIARY に書いた情報をまとめて記載します
こんな感じ。
30分で本当にできるのか、みたいなところはあります。今のところは30分必要としていませんが、もし読書時間が30分を超えるようであれば、そこで終了させるようにします。
この時、30分なんかで読んではいけない本だ、各章、もっと力を入れて読んだ方が良い本だ、と判断したら個別に精読する本として日々少しずつ読んでいく本として精読棚に配置します。
今、精読対象として読んでいる本は「進化的アーキテクチャ」です。
すぱーっと流して見ていったら、どこの章も学びが多すぎて感動しています。というか、この本はちょっとアカデミックで難しいので、時間をかけて理解する必要があると判断しました。血肉にするには時間がかかりすぎます。
このように「今、ちゃんと読んだ方が良い」とか「この本はこういった時に参考に出来る」という判断が済ませられます。この事によって、この本は家に置いておいたほうが良いのかどうか、という判断もできます。
いらない本だ、と思えば駿河屋へ売ればいいのですから。
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