PTA で銀行口座を作る場合の書類と手順まとめ
新年早々に時間がとれたので、PTA の活動で必要な銀行口座を作りにいきました。厄介かつ時間のかかる代物なので、その時の記録をここに残しておきます。
今更、あらたに PTA で新規に銀行の口座を作るようなケースは少ないかもしれません。ただ、郵便貯金ベースで作っていた場合、特定の取引では使えずに一般の銀行の口座を作らなければならないようなケースはあるでしょう。今回わたしたちはそのケースでした。特定の自動引き落としをするに、銀行の口座でなければならなかったことから、あらたに銀行口座を開設しました。
窓口の予約をしよう
今回開設したのは「三菱UFJ銀行」です。とは言え、他の銀行やゆうちょ銀行でも同様のはずです。
まずは窓口の予約をしましょう。1時間半から2時間はかかります。がばっと時間の空いているところで予約をしておきましょう。予約していないと、待たされる上、さらに時間がかかる可能性が高いです。
今時、オンラインで開設できるのでは…? と思われるかもしれませんが、NPO/NGO 以外の「団体(人格なき社団)名義の口座」を開設するにあたっては窓口でしか受け付けていません。もしオンラインでできる銀行があれば教えてほしい。
必要な書類を揃える
開設に至って一番厳しいゆうちょ銀行が参考になります。
(1) 団体の規約は、PTA会則です。会則にはPTA代表者名は載っていないでしょうから、会則とは別に、当年度の総会の議事録などでPTA会長として承認されている資料が必要です。総会資料で基本問題ないです。
(2) 団体の活動実績が分かる資料は、前年度の総会または運営委員会などの資料で、活動実績のある資料を持参すれば良いです。雰囲気的には今季の活動計画でも良さそうでしたが、前年度の総会資料があれば確実です。
(3)団体の総会議事録は、(1)とも被りますが当年度の総会議事録または総会資料を持参しましょう。
(4)団体の収支報告書は、総会に含まれていれば総会資料です。総会で収支報告しないってこともないと思いますが、会計報告が別であればその収支報告書を持参します。
(5)代表者の本人確認ですが、ふつーに運転免許やマイナンバーカードなどの「写真付き」身分証明書であれば問題ありません。
(6)は代理人の場合です。PTA会長本人が行くことが望ましいです。
ここにあるもので他に必要なものがあります。
PTA で使用している印鑑
PTA 創立日の分かるもの
印鑑は個人のものにしてしまうと、会長を引き継いだときに印鑑の変更というとんでもないイベントが待っているので、必ずPTAで使用している印鑑にしましょう。
PTA の創立日は分かったほうが良いというレベルですが、ゆうちょ銀行だと必須でした。しかも創立日が分からなくなると、後に代表者の名義変更もできなくなるので気をつけましょう。
今回、私が持参した資料や持ちものは次の通りです。
前年度末の総会資料 (活動実績を含む)
当年度の総会資料 (役員一覧と収支報告書を含む)
PTA 会則
しょっさんの身分証明書(運転免許証)
PTA の印鑑
1円以上の現金 (口座開設時に入金する必要あり)
基本的にこれらはコピーを取られますが、原本でなければそのまま渡してしまえばオッケーです。我が校のPTAでは、原本が電子化されているので印刷して持って行ってそのまま渡して帰ってきました。
必要書類の明記
必要書類の確認で5〜10分程度かかりますが、そこで必要な書類の見聞がすむと、ようやく「口座開設書類の記入」が始まります。
次の項目の入力が必要になりますから、事前に決めておくか、他の通帳と同じ名前にしましょう。
通帳に記載する団体名
PTA 活動場所の住所と電話番号 (通常は学校でしょう)
前年度の入金金額と、現在の貯蓄金額
口座開設の理由 (PTA運営用とか、行事の積み立て用とか、引き落とし用とか使い道、用途に合わせて)
窓口の人が「ここはこれ」「ここはこう書いて」と指示してくださると思いますからその通りに記入しましょう。沢山あります。へこたれないでください。まちがえても他の用紙を準備してくださると思いますが、何度も書きたくないのできちんと気をつけて。
反社チェックとかもありますが、ほとんどは気にしなくて良いはずです。
口座開設まで待つ
ここまでで最短でも30分以上はかかるでしょう。この後からが長いです。
先ほどせっせと記入した書類を元に、職員の方が口座開設の入力業務を行います。俺に入力させろとか思いますが、本でも読みながら待ちましょう。
書類に不備・不足があれば入力担当者の方から確認がありますので、真摯に応えましょう。
1時間弱は待ちます。わたしは30〜40分くらい待ちました。
口座が開設されると通帳を受け取ります。なんと、今は通帳は有料(MUFGは年額550円)です。
オンラインだけでいいやと思っていたのですが、三菱UFJの場合、法人向けの口座は全てオンラインでもやりとりが可能です。
オンラインでの取引、入金や振込だけなら無料で利用できます。が、明細の詳細確認をするためには無料アカウントではなく有料アカウントが必要です。PTAの作る任意団体の口座利用料は「月額 1,760円」です。年額じゃないです。月額です。いやムリ。
ということで通帳です。年額550円です。「ただで使えそう」とか言ってごめんなさい、会計さん。
と言うことで、各銀行で「有料となる場合」については事前によくよく調べておいた方が良いです。今時は、どうがんばっても有料になると思いますので、運用方法を会計とよくよく相談ください。
キャッシュカードは後々送られてきますので、学校の主事さんなどに事前に連絡しておきましょう。
抜け漏れないと思う。多分。