Mac Studio に負荷をかけてリソース状況を眺めてみた
今回の実測対象となった Mac Studio のスペックはこちらです。
16の高性能コアと4つの高効率コアを搭載した20コアCPU
48コアGPU
32コアNeural Engine
CPU に負荷をかけてみた
原則、CPU の全体使用率(CPU LOAD)は「凪」です。底を這い続けています。Many Core CPU は本当に素晴らしい。今まで4coreだったので、何もかもが信じられない世界です。
動画系アプリで負荷をかけてみた
TV.app で 4K 30fps の動画を再生しても数%しか利用されません。他の作業をしながらでも、動画や音声の乱れはありません。一切ありません。
次に、エンコードです。
ffmpeg で h264_videotoolbox を使って動画のトランスコーディングを行っ手見ました。CPU 使用率は 200% 程度は行くものの、全体で見ると「凪」そのもの。なにをやっても CPU 使用率を上げることができません。
ffmpeg で 2つ同時エンコ、TV.appで Perfume 2K HD サイズ動画再生して、ようやく 50% 近くのCPUリソースを使い切ってくれるレベルです。わざとやらないとここまで来ない。
高効率コアが System 系の CPU をうまく使ってくれて、一般的なアプリが大量にある高性能コアを利用するような使い方になっていて、CPUの使い分けがなされている気がします。
20個のCPUを完全に使いきるようなことにならないと、多分遅延を感じないでしょう。また ffmpeg のエンコで GPU 使ってますが、GPU自体も半分も使っていません。48GPU ヤバい。
CPU を全部使ってみるようなエンコードを実施してみる
ということでHandbrake でエンコードして 20CORE全部使ってみました。
SuperHQ 4K でエンコードしてるのに、iMac 5K 27" 2017 i5 4core でSuperHQ 2K をエンコしていた時代よりも4倍以上速い。
性能がよすぎます。これなら、安心して気軽にエンコードできます。
しかも、全コア使っていても利用者への影響が皆無なので、エンコードしながら普通にPCが利用できるのは、とてもありがたい。
アプリ系での CPU 使用率
わたしが普段使っているアプリでCPUの使用率を見てみました。
わたしの使っているものでCPU使用率の高いものは二つ。
1つはVisual Studio Code です。これは Code Helper で常に 40% 程度を使用しているものが2つあります。これはちょっとおかしいので、プラグインに問題があるのではと考えています。もう一つのLINE WORKS も上位に上がってくるケースが多いです。とは言ってもこちらは 5% 前後です。
なお 40% や 5% といっているのは 1core に対する使用率ですから、全体のCPU workload としては 2% や 0.25% です。少なっ。
ブラウザ系のCPU使用率
Obsidian と Vivaldi の Renderer Helper の使用率が高まる傾向があります。これらは宿命みたいなものですが、使ってもたいていが 20%前後です。
常駐系のCPU使用率
Sophos が重いです。1CPU で 50% くらい使用すること多いけれども、全体の使用率で見たら「凪」そのものです。むしろ Sophos を止めてしまったら CPU 使用率見えないのではないかというくらいには、他のアプリが全然使っていません。
ストレージに負荷をかけてみた
Sequential で 7GB/s 弱ですね。意味がよく分かりません。NVMe なら妥当な数字だと思いますけれども、知らぬ間にこんなにストレージも早くなったんですね。
CPU にどんなに負荷をかけても、文字入力に遅延が発生するような出来事は起きません。どんな作業をしていても動画の瞬停も発生しません。
これなら5年は戦える。戦ってほしい。頼む。