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エンジニア小噺

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しょっさんの書いたエンジニア向けのエッセイ集
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2019年7月の記事一覧

仕事で一番大切にしていること

仕事をする上で、とても大切にしていることは「Accountability」です。 日本語では「説明責任」と言われていて、個人的にはもにょんとするあれです。わたしがITアーキテクト(エンジニアもか)として伝えておきたい "Accountability" は、ある結果の事実に対して、なぜその決断をしたのか、なぜそのアクションを取ったのか、その正当性を証明できること。「責任」ってのが曖昧なのであれですけど、決断について責任をもつことと言われれば、まぁ理解できます。報告義務があると

「かんがえる」と「かんがるー」って似てる

アウトプットは、自分の考えをまとめる最良の道具。 わたし、自分がどんだけバカなのかを理解しているので、ホーキンス先生のように頭の中だけで物事を考えることが全くできません。そもそも「考える」ということが未だによく理解できていなくて、なにか課題を放り込まれても瞬時に回答が出てきてしまうので、いつも考えることなく結論に結びついてしまう。もし、そのときに答えが出ないときには、いくら考えても、自分ひとりではどうにもならない問題です。 すぐに答えが出るなんて、チョーええやんけ。と思わ

話せるエンジニアになりたい

とある会社のCTOから「話せるエンジニアですね」と言われ、とても嬉しかったのでそのことを記しておきます。 話のわかるエンジニアですねという文脈ではなく、対話やうまく説明のできる、という文意での「話せるエンジニア」というように言われました。本人としては、どの程度の気持ちでいったかまではわかりませんが、私自身としては最上の褒め言葉です。 わたしの目指すエンジニア像は、エヴァンジェリストにずいぶんと近い立場です。ただ、特定固有のサービスを伝導することを目的としているのではなく、

いつも独りで海外へ

何度も海外へ行くことになるなんて...梅雨。 前職も外資系でしたが、TOEICも抜群に低かったし、お仕事で行く機会というのも少なく、20年いて 2度の渡航経験しかありませんでした。 1度目は、もう20年以上も前のことです。当時はLotus Notesエンジニアも少なく、たまたま社内で管理していたことをきっかけにNYのプレ支店展開へと参画できました。TOEIC 3x0点時代です。2週間弱行ってきましたが、NY凄いとこですね、ホントびっくりしました。海外での生活で体験できるほ

プログラミングは写経と実験の繰り返しだ

プログラミングは、難しいかもしれないけど、試行錯誤を繰り返せば道は開ける。 ずいぶんと長い間、プログラミングとは縁を切っていた私ですが、シェルスクリプトマガジンで Vol.29 からずっとプログラミングについて連載を持っている程度には、プログラムがちょっと分かる私です。もうすぐ Vol.61 が発刊されるので、30回くらいですね。2回くらいお休みいただいた気がしますが、4年くらい連載を続けさせていただいています。しばらくずっとプログラムと無縁でも、連載をかけてしまうほどに私

できるエンジニアがいつもしていること

「この人はすごい」というエンジニアは「実験」しています。 実験とか言うと重々しいのですが、とりあえず手を動かしてみるエンジニアは、話が早いです。わたし自身が、他人に誇れるほどすぐれたエンジニアであるとはいいませんが、少なくとも技術に責任を持つプロダクトのバックエンドエンジニアとして、必ず手を動かして検証しています。 私個人の立場としての実験弊社の製品は、ほとんど大抵のことは文書として外部に公開されています。「こんなことできますか?」「これを試してみたら、動かなくなったけど

クラウドでもインフラスキルが重要なわけ

分かっている人には言わずもがな、だけどインフラスキルをないがしろにするエンジニアもお偉い方もいるわけで。 ずっと、インフラのエンジニアをやってきて、PaaS/SaaS エンジニアになったということは、インフラを見限ったんじゃないかと思われがちですが。IaaS はもとより、PaaS/SaaS だってインフラのスキルは重要なのです。とくにネットワークを中心に。今でもインフラのスキルをフル活用です。インフラを知っているエンジニアが少ないところにいることもあって、むしろ活躍の場が広

エンジニアが孤独でもするべきこと

孤独が好きです。嫌いだけど。 ITのエンジニアしかやってきていないので、「エンジニア」で一括りにすると、トマホークを投げてくる人がいるかも知れませんが、気にしないで書いてみます。 知り合いの工業・グラフィックデザイナー幾名かは、自分の実力を示すためのポートフォリオを準備しています。それは、社内だけで使うわけではなく、とくに社会に向けて作っているように見受けられます。デザイナーは特定の場所に所属してデザインを続けるではなく、個人でもデザインを引き受けているケースもあります。