2022.8④ Weekly Music Log ~鋭児、ASP、パスピエ、江沼郁弥、「Aug. 2022 Monthly Playback」の話~

架空対談方式で、主にその週の新譜を中心に、音楽についてゆるく書く週刊記事。

Playlist ※毎週、最新の曲に更新されます

――今週はどうでしたか?

最近はてなブログのほうで書けていないので、そちらで上半期のベストを書きたいと思っていて、そこで選曲した曲を結構聴いていた気がします。

――新譜はあまり聴いていなかったということですか?

一応いつも通りの感じでは新譜は聴いているのですが、やっぱり新譜ばっかり聴いていると、一つの曲を聴き込むことが疎かになりがちだなぁみたいなことを思ったって感じです。

――その辺は、時間の使い方ですかね。

そうですね。他にもやりたいこともたくさんあるので、優先度付けてやっていくしかないかなぁと。
今のところは、音楽に関しては新譜中心のこのリズムで行きたいと思っています。

――なるほど。では、今週の選曲に行きましょう。まずはなんでしょうか?

1曲目は鋭児の「World is Mine」です。

――最近よく名前を見かけるアーティストですね。

SXSW 2022や、今年のフジロックのROOKIE A GO GOにも出たみたいですね。自分は、名前はなんとなく見かけていたものの、Spincoasterが毎年活躍するであろうアーティストを選出する企画『BREAKOUT 2022』でちゃんと認識した気がします。

――今年の頭にメンバーが1人抜けて、現在は5人組のバンドみたいですね。

そうみたいですね。6人の時のアー写をそのまま使っているっぽい?ですが、このアー写みるだけでも、なんかヤバそう感が凄いです。

――曲はどうでしたか?

荒い音像の中を高速ラップとビートで疾走するイントロからの流れがカッコ良すぎました。この勢いと迫力。泥臭く駆け抜けていくこの疾走感こそ、きっと彼ららしい音楽なのだろうと思います。

――ライブ映えが凄そうな曲だと思いました。

自分もそう思います。これ爆音で聴いたらテンション上がるに決まってるよなって曲ですね。このアグレッシブなスタイルは、ライブを観てこそという気がしますので、どこかで見てみたいですね。
今後益々活躍していくことは間違いないバンドだろうと思います。

――名前を見かける機会も多くなりそうですね。では、次の曲はなんでしょうか?

ASPの「Hyper Cracker」です。

――今週の新譜ではなさそうですね。

そうなんですが、今週知ったので、入れちゃいました。めちゃくちゃ良くてびっくりしたので。8/31にEPとして出るみたいなので、来週にすればよかったとは思いましたが、まぁ良いかと。

――細かいことは気にしないのがこの企画の趣旨ですからね。ASPは、WACK所属の7人グループアイドルとのことで、そのEP「Hyper Cracker」でメジャーデビューとなるんですね。

WACK系のアイドルって、特別避けているわけでもないんですが、あまり通ってこなかったので、この曲も引っかかってなかったみたいです。Twiterで見かけて、なんとなく聴いてみたら、めっちゃ良いなとなりました。

――どんなところが良かったんですか?

とりあえず印象深いのは、サビのHyperpop的な音色ですよね。ここまで分かりやすく作り上げるのが、逆に潔くて面白かったです。

――全体的にはHyperpop感があるわけではないですよね。

そこが面白いですよね。明らかに異物をぶち込んでいる。
誰が作っているんだろうと思ったら、daokoともやっていたYohji Igarashiが楽曲プロデュースとサウンドメイクをして、ODD Foot WorksのPecoriが作詞作曲してると知って、そりゃ良いわけだとなりました。

――気合入った座組ですね。力を入れているんだろうなというのが良く分かる本気具合です。

そう思いました。
この曲、Pecoriのリリックも良いなと思っています。結構ストレートなリリックが多い中で、いきなり耳を引くような言葉が散りばめられているような気がするんですよね。そのバランスが、トラックのHyperpopをぶち込んでいるバランス感ともシンクロしているように思えて、曲全体として、良い出来だなと思っています。

――歌も普通に良いですしね。では次に行きましょう。

パスピエの「スピカ」です。

――パスピエの新曲ですね。今年3作目だそうです。

そうなんですね。パスピエは大好きなバンドなのですが、正直なところ、最近の新曲とあまりバイブスが合ってないなぁという感覚でした。
でも、この曲はめちゃくちゃ良かったですね。

――どんなところが良かったですか?

まずもって、イントロからの変なシンセの音が最高過ぎます。そしてヴァースへの入り方も、そう入るのか!と良い意味で期待を裏切られた感じがして、ここだけでも十分満足という感じです。

――印象的なシンセの音ですよね。

そうですね。かなり曲を印象付けていると思います。
曲全体的に、音はかなり少なめで構成されていると思うのですが、このシンセが強烈なので、これぐらいがちょうど良いよなという感覚です。

――"「スピカ」は、パスピエならではのニューウェーブ感をまとい、儚い夏の終わりの瞬間を淡いトーンで描いたようなポップチューン」"とのことです。

なるほど。このシンセの響きは確かにそんな感じもあるかもですね。
パスピエってこういうシンプルなフレーズでも、リスナーを刺せる強度があるバンドなんだよなということを改めて思った曲でした。

――2021年末にアルバム出したばかりですが、すでにシングルが積み重なっているので、すでにまとめたリリースも見据えているかもですね。では、今週最後の曲に行きましょう。

江沼郁弥の「夏をあきらめきれなくて」です。

――元plentyの方ですね。

plentyはあまり聴いたことなかったんですが、シンガーソングライターのこの方はどの曲も面白いなと思っていました。
2019年にここでも「偽善からはじめよう」について書いていました

――トラックはシンプルで、歌が印象的です。

あまりちゃんと聴けてはいなかったようで、自分はもうちょっとトラックの面白さが際立つアーティストかなと思っていたのですが、こういった歌の強さが真髄のようです。
正直言って、ここまで歌に推進力を持たせられるとは思っていなかったです。良い曲です。

――ご本人のnoteをいると、もともとCMのために書かれた曲のようですね。

そうなんですね。ジャケットもめちゃくちゃ良いのですが、こういう雰囲気のCMにぴったりの曲だと思いました。
良い音楽は、着実にやっているアーティストだと思うので、引き続き応援したいですね。

――良いと思ったものは良いと言っていかないとですからね。ありがとうございました。では最後におまけをお願いします。

今回は、8/24に配信されたblkswn jukeboxの「Aug. 2022 Monthly Playback」です。

――小熊さんと若林さんによる音楽トークを配信するYoutube番組ですね。

そうですね。
今回はタイミング的に、サマソニであった諸々の話にもがっつり触れていましたが、個人的には非常に納得のいく話の展開がされていたので、挙げてみました。

――どんな感じだったんですか?

あまり切り取りたくないので、詳細は避けますが、炎上案件について、それってそもそもどういう話なんだろうね?というところから入ろうというところがとても良かったです。
気になる部分がある方は是非見てみていただければ。

――なるほど。見てみます。

あと、これは大して関係ないんですが、たまたま入った店で、あーこれきっとそうだなと思って、Shazamしてみたら、マネスキンの「SUPERMODEL」だったということもありました。
マネスキン、あんまり聴いたことないんですが、めちゃくちゃ評判良かったので、結構気になりますね。改めてチェックしてみたいと思いました。

――色々ありましたが、サマソニは楽しそうでしたね。

そうですね、来年は行きたいなと思いました。

――もっと状況が落ち着いていると良いですね。では、今週はこんなところでしょうか。

はい、今週もお読みいただき、ありがとうございました。

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