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2021上半期ベストトラック(18曲)
上半期が終わるので、曲数は決めずに、ベストトラックを選んで、まとめてみました。
毎月のベストをブログでやっているので、基本的にはそこから特に印象深かったものを選んでいます。プレイリストの曲順は、ランキングではなく、なんとなく自分が聴きたい流れで作ってみました。
以下、簡単にコメントと、関連している記事を貼っておきます。
星野源「創造」
「僕は生まれ変わった」という歌詞から始まって、明らかにこれまでとは違う次元の音楽を創りあげたように思います。その気概とクオリティが、1曲目にふさわしいかなと。あと、この曲を導入にジェットコースターのように話が展開していく♨さんのブログも面白かったです。
NOT WONK「spirit in the sun」
この自由さ、カオスさを、音でここまで表現できるバンドは、今他にいない気がします。今後どうなっていくのか、きっと本人たちも含めて誰も想像できないような音像になっている点もとても面白いです。
underscores「Spoiled little brat」
hyperpopが話題になりつつありますが、まさにという曲です。序盤と終盤でのギャップにやられました。
RYUTist「mizugarasu - ウ山あまねremix-」
RYUTistを、君島大空がプロデュースして、ウ山あまねがリミックスするという、なんとも豪華な曲です。hyperpopとも通ずるところのある、ウ山あまねの音使いで、曲が彼の色に塗りたくられているのが面白いです。それもRYUTistの透明感のなせる業だと思います。
RYUTist「水硝子」
こちらが原曲バージョン。こっちは君島大空色が素晴らしいです。RYUTistがある面で相当複雑な様相を持つこの曲を、ここまで表現し切った点にも驚きでした。
君島大空「光暈(halo)」
プロデュース曲とは一転して、君島大空本人は、歌とガットギターのみで勝負するという作品をリリースしました。この純度の高い音楽の中にも、彼の彼たる所以が存分に詰まっているように思います。
adieu「ダリア」
上白石 萌歌のアーティスト活動について、ほぼ知らなかったのですが、この曲を聴いて、プロデュースの小袋成彬らしさがめちゃくちゃ感じられて、これはこれでとても良いと感じました。女優だからこそ、プロデューサーの意向を最大限に汲み取って表現するということに、自信と矜持があるのかもしれないと思いました。
Awesome City Club「勿忘」
メンバー脱退が続いたACCがまさかこんな形でブレイクするとは夢にも思っていませんでした。変化をプラスに捉えて、とても良い曲を作ったと思います。
Porter Robinson「do-re-mi-fa-so-la-ti-do」
今まで聴いた「ドレミファソラシド」の中で、最も綺麗な音かもしれないと思いました。自らが主催したオンライン・フェスティバル"Secret Sky Festival"でのアクト動画も最高でした。
長谷川白紙, 諭吉佳作/men「巣食いのて」
比較的穏やかな前半戦を終えて、ここから後半戦。
長谷川白紙は、BRAINFEEDERのライブ配信番組『THE HIT』に出演したりと、どんどんと活躍の場を広げている印象です。この曲は、長谷川白紙らしいカオスなトラックの上で、白紙と諭吉のボーカルが、綺麗に響いていることに驚きました。二人とも癖の強い声だとは思っていなかったですが、ある意味、相当強靭の歌の力を持っているのだと思い知らされた気がします。
(sic)boy, KM「social phobia」
この二人の曲は本当に外れがないですね。終盤の熱量には、もう言うことがないです。それにしても、KMの無双具合も凄いです。AL「EVERYTHING INSIDE」も素晴らしかったです。
Isagen「Shoot you with my love」
"いま"のエレクトロという感じが、終始感じられて最高でした。
Kabanagu「いいだけ」
この音割れ、この言葉の強さ。Kabanagu半端ないなとなりました。
tofubeats「SMILE」
tofubeatsのこういうモード、大好きです。
KID FRESINO「No Sun」
正直、アルバム自体はそこまでハマらなかったのですが、シブヤノオトでのパフォーマンスが最高すぎたので、フレシノの曲は入れなければと思いました。彼を軸に、ヒップホップシーンがどんどん面白い方向に進んでいくことを期待しています。
STUTS, 松たか子, T-Pablow, Daichi Yamamoto, NENE, BIM, KID FRESINO, 3exes「Presence Remix」
そんなフレシノも参加して話題になったプロジェクトですね。もう松たか子のフックが凄すぎるという話もあるのですが、多様なラッパーがフィーチャーされたことがとても良いし、曲自体のクオリティも素晴らしかったので、流石STUTSとbutajiという感じです。
lyrical school「SEE THE LIGHT」
本編最後は、リリスクのアルバム「Wonderland」の最終曲からです。リリスクの"らしさ"を感じさせるキャッチーさはそのままに、ゴスペルの匂いも感じさせる曲。「Wonderland」というアルバムの着地点として、これ以上の曲はないと思っています。「Wonderland」については、以下でたくさん書きました。
宇多田ヒカル「PINK BLOOD」
本編はリリスクで終わりなのですが、最後にもう1曲です。この曲は、もう次元が違いすぎると感じました。トラックも、リリックも、歌も、つやちゃんによるインタビューも、何もかもが凄すぎます。王座に座る資格がある人なんて、今、この人ぐらいだろうと思うのですが、その人が、この最後のパンチラインを歌ってしまったら、もう何も言うことがないです。
王座になんて座ってらんねぇ
自分で選んだ椅子じゃなきゃダメ