米国市場環境（2021年9月）

＜定点観測＞

• 米国株式市場：2021年9月はS&P500が4.7％下落、DJIが4.3％下落、NASDAQが5.3％下落；S&P500とNASDAQは月初に史上最高値を更新したが大幅調整

• 背景として、長期金利の上昇、景気回復の鈍化（デルタ株感染拡大、サプライチェーン問題、労働力不足）、債務上限引き上げ問題など

• IPO： 7月55社 → 8月9社 → 9月34社（2021年累計313社；年417社ペース）

• 米10年国債：7月末1.24％（20bp低下）→8月末1.30％（6bp上昇）→9月末1.53％（23bp上昇）

• 米ドル（JPY/USD）：7月末109.65（1%円高）→ 8月末110.25（0.5%円安）→ 9月末111.94（1.5%円安）

• 原油（WTI先物；$/バレル）：7月末74 → 8月末69（7％下落）→ 9月末75（9％上昇）

• Bitcoin（$）：7月末41,626（21％上昇）→ 8月末47,250（14％上昇）→ 9月末43,791（7％下落）

• 失業率：6月5.9％（微増）→ 7月5.4％（着実に改善）→ 8月5.2％（若干改善）

• 物価上昇率（CPI；前月比）：6月0.9％ → 7月0.5％ → 8月0.3％（前年同期比5.3％）

• ベンチャー資金調達（米国IPO週報の集計）：9月は227社（前年同月比14％増）、$21B（同53％増）

○ ICTインフラ/エンタプライズ/マーケティングが25％、フィンテックが19％、ライフサイエンス/ヘルスケアが18％、メディア/コンシューマが18％を占めた（金額ベース）

○ $500Mを超える大型資金調達は、Sorare（ファンタジーサッカー）、Thrasio（コンシューマ製品；Amazonセラーを買収）、Fivetran（データ統合）、Mirakl（B2Bマーケットプレース）、Snyk（オープンソース/コンテナ脆弱性検知）、Varo（モバイル銀行）、Discord（チャットアプリ）など

＜その他＞

• COVID-19：米国の感染者数43百万人、死者数70万人超（累計）；デルタ株の感染拡大、ワクチン接種を義務付ける動き（現在の2回目接種率は59％）；65才以上の3回目接種開始（Pfizerのみ）；経口治療薬の開発進む（Merck）

• 中国TPP参加

• 中国Evergrande問題

• DOE、太陽光発電4％→45％計画発表

• 価格下落傾向：パラジウム/プラチナ（中国自動車販売減、排ガス触媒需要減）、鉄鉱石、ゴム、木材

• 価格上昇傾向：コーヒー豆（霜害）、アルミ（電力不足による減産）、金（米金利低下）、銅（脱炭素）、水道料金、食糧品価格、航空券価格

• DollarTree値上げ$1.00→$1.50

• Epic vs Apple、アプリ課金訴訟判決

• SpaceX、Inspiration 4宇宙観光成功