Partner 第四章~記憶~ 後編
「陽一!早くしなさい!ご飯が出来てるわよ!」
いつも通りの母、恭子の声が相沢家の朝の食卓に鳴り響く。
「ごめんごめん!」
陽一の慌てた声とドタドタドタという階段を下りる足音。デジャブかというくらいに同じ光景が毎朝、繰り広げられている。
「いや~、今日が本番だっていうのに支度がギリギリになっちゃったよ」
そう言って頭を掻きながら部屋に入ってきた陽一を見て家族全員が一時停止のボタンを押されたかのように固まった。
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