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2025/2/3週|マーケティングにとってのAI ~ 戦略・組織・キャリアをどう変えるかのmemo ~
Xのタイムラインを見ているとAI関連についてアップデートや活用方法が頻繁に目に入ってきます。
検索AIのPerplexityが最強になりつつある。
— チャエン デジライズ CEO (@masahirochaen) February 8, 2025
なんと無料で資料や画像もアップできて、コンテキストウィンドは100万トークンに。ChatGPT無料版の125倍の容量。一気にハリーポッター全7巻読み込めるぐらい。
使い方⬇️ pic.twitter.com/EqPpi8NOqu
📝たぶんGensparkで無料で画像生成できることがあまり知られてなくて、過小評価されている気がする、、、
— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) February 7, 2025
実は、プロンプトも不要で、画像を2枚用意するだけで画像生成ができる「リミックス機能」が便利すぎです♪
しかも商用利用可能って凄い https://t.co/8AjG5z0hv5 pic.twitter.com/wg6SSXL8Tw
今まで幾度となく、ビジョンを伝えるスライドや文章を作ってきたが、今回はzoomで録画→録画したものをnotebooklmにくわす→要約付きnotebookを共有という方法をとってみた。これなら小一時間で終わる。
— 福島良典 | LayerX (@fukkyy) February 7, 2025
1日かけても整理できなかった情報、ChatGPTにこのプロンプトを入れたら一瞬で整理し終わった。 pic.twitter.com/mqp2Aaldy8
— 木内翔大@SHIFT AI代表「日本をAI先進国に」𝕏 (@shota7180) February 5, 2025
マーケターのためのAI活用術:戦略・組織・キャリアをどう変えるか
個人的な関心事は、こうした大きな変化の中でマーケティングの戦略構築や組織のあり方、マーケティング職のキャリアがどう変わるのか、です。
特に、時間がかかっていた業務を劇的に改善できる点や、今までにないユニークな活用方法に注目すると、AIは単なる効率化ツールにとどまらず、戦略やキャリアのあり方そのものを変える可能性も秘めているのではないでしょうか。
1. AIが変えるマーケティング業務の実態
まず、マーケターの業務の中でAIが特に影響を与える領域をいくつかピックアップしてみます。
(1) 市場リサーチの爆速化
従来、ターゲットユーザーのペルソナ設計や市場リサーチには相当な時間がかかっていました。しかし、生成AIを活用すれば、ユーザーの行動データやトレンド情報を自動で収集・整理し、数時間以内にリサーチを完了させることが可能になるのではないでしょうか。
例えば、ChatGPTに「この商品カテゴリーの主要ペルソナを教えて」と尋ねると、詳細な顧客像が即座に提示されます。また、ソーシャルリスニングAIを活用すれば、SNS上でどのような話題が盛り上がっているかをリアルタイムで把握できる。これにより、市場調査にかける時間を大幅に削減しつつ、より精度の高いインサイトを得ることができるようになっていくものと思われます。
(2) コンテンツ制作の効率化
コンテンツマーケティングの世界では、AIによる記事のドラフト作成や広告コピーの生成が広まりつつあるようです。例えば、ブログ記事を作成する際、キーワードを入力するだけで、AIが自動で記事の構成案や見出しを提案し、文章のたたき台を作ってくれ、編集者はそれをブラッシュアップするだけで済むため、コンテンツ制作のスピードが飛躍的に向上します。
広告運用でも、AIが過去のデータをもとに最適なクリエイティブやキャッチコピーを自動で生成し、パフォーマンスの高い広告を短時間で作ることができるようになっています。従来はA/Bテストを手動で繰り返しながら最適化していたが、AIがリアルタイムでPDCAを回すことで、より効率的に成果を最大化できるということです。
(3) ソーシャルメディア運用の自動化
SNS運用においてもAIの影響は大きそうです。例えば、SNS投稿のスケジューリングやエンゲージメント分析、コメント返信の自動化などもどんどん進んでいくでしょう。
AIが投稿内容を自動生成し、最適な投稿時間を計算してスケジューリング
寄せられたコメントに対してAIが一次対応し、エンゲージメントを高める
投稿のパフォーマンスをリアルタイムで分析し、次の施策に活かすレポートを自動作成
2. マーケティング戦略・組織に与える影響
AIが業務効率を向上させるのはなんとなくイメージがつく部分だと思います。加えて、マーケティング戦略や組織のあり方自体も変化していくことになりそうです。
(1) 戦略のアップデート
AIを活用することで、これまで以上にデータドリブンなアプローチが標準化し、「素早く実験し、効果を測定し、最適化する」という手法が加速していくことになりそうです。戦略 ~ 実行、そしてフィードバックのサイクルが速くなりそうです。
また、パーソナライズ技術の発展にも拍車がかかることでユーザーごとに最適なコンテンツを提供することが容易になり、従来の「セグメントマーケティング」から「個別最適化マーケティング」へと移行が進んでいる。
(2) マーケティング組織の再構築
マーケティング組織の役割についてはどうでしょうか?以下はいくつかのアイディアですが、今後こうしたテーマの重要性が高まるかもしれません。
「AIを活用する人材」の育成が急務:全員がAIツールを使いこなせる環境を整え、定期的なトレーニングを実施するなど
組織のフラット化:AIによってスピードが求められるため、意思決定プロセスを簡略化し、現場レベルで施策を動かせる体制
3. マーケターのキャリア構築に必要な視点
マーケターに求められるスキルセットも少し変化することになると思われます。
(1) AIリテラシーの獲得
AIを使いこなす力は今後のマーケターにとって必須スキルとなる。具体的には、
生成AIの活用(ChatGPT、Claudeなど)
データ分析ツールの使い方(Google Analytics、BIツール)
オートメーションツールの運用(HubSpot、Salesforceなど)
これらを実務レベルで活用できるマーケターが重宝されるようになる、、のはこれまで以上に重要度が増すということですね。中でもAIに適切な指示や課題設定をする能力(正しく言語化する力)はマーケティング職のみならず必要ですね。
(2) クリエイティビティと戦略思考の強化
AIが効率化できるのはあくまで定型業務であり、「何をすべきか」「どう差別化するか」といった大きな戦略設計やクリエイティブな発想は引き続きマーケターの重要な役割であると思われます。そのため、この種の感性を磨くための時間投資(本を読むとか絵を見にいくとかなんでも良い)が重要そうで、自分なりの抽象化された信念・価値観などがその源泉になりそうです。
(3) 学び続ける姿勢
どんなことでもそうですが、AI技術の進化は文字通り日進月歩に感じます、、常に最新のツールやトレンドをキャッチアップし、自分のスキルをアップデートし続けることが求められるのではないでしょうか。
今週はこの辺りで。お読みいただきありがとうございました🙇♂️
📓この記事について
株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
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