ベネット損傷
こんにちは!柔道整復師のしょーいちです。
今回の記事ではベネット損傷について解説します。
どんな疾患?
ベネット損傷とはクアドリラテラルスペースと呼ばれる場所に炎症が起こり骨棘が形成されてしまう骨膜反応です。
クアドリラテラルスペースとは大円筋、小円筋、上腕骨内側縁、上腕三頭筋で形成されこの中に腋窩神経や後上腕回旋動脈などが通ります。
原因
野球歴の長い人、特に投手に多いです。
他のスポーツではテニスやバレーボールをしてる人にも頻度が高いです。
症状
肩の後ろに痛みがあります。
投球動作ではフォロースルー期に肩関節後方が伸ばされ痛みが強くなります。
肩の外転外旋でも痛みが出ます。また、肩の内旋可動域が減少します。
上腕三頭筋や後方関節包の拘縮を合併することが多いです。
検査
炎症所見の有無や主訴をしっかりと聞いた上で画像検査を行い棘があるかを確認します。
治療
まずはスポーツの活動を制限します。
炎症が強いときはアイシングをします。
制限中に体全体のストレッチ、筋トレを行い肩の負担を下げます。またフォーム改善も行います。これらを行い怪我のない体作りをしてきます。
筋肉の拘縮がある場合はマッサージなどもします。
棘が大きい場合や痛みが強い場合は手術も考慮します。