動揺性肩関節
こんにちは!柔道整復師のしょーいちです。
今回の記事では動揺性肩関節について解説します。
どんな疾患?
骨、靭帯、関節など異常がないのにも関わらず肩関節に弛緩性がみられ脱臼した感じがあるもので20歳代の若者にみられやすくほとんどが両側性です。男女比では女性の方が見られやすいです。
原因
重いものを持つ、野球やバレーなどのオーバーアーム動作など肩関節の使いすぎが原因だと言われてます。
症状
肩関節の弛緩性による不安定感、運動制限、肩の外転外旋力の低下などがあります。また、肩のだるさ、重たい感じ、肩の抜ける感じなど不定主訴があります。
検査
サルカス徴候とロードアンドシフトテストがあります。
見た目上の変化は見られないため画像検査をする目的としては胸郭出口症候群などと鑑別するためです。
サルカス徴候:肩の力を抜き下方に牽引すると肩に陥凹がみられる。
ロードアンドシフトテスト:肩の力を抜き前方から後方に向かって圧迫を加えると亜脱臼が起きる。
これらの検査をするときは必ず両側行い左右の違いを確認することが大事です。
治療
オーバーアーム動作、重いものを持つなど原因となってる動作の制限、肩や胸筋などの筋肉のストレッチ、トレーニングがあります。
肩の動かし方の改善をすることも効果があります。
日常生活指導として鞄の掛け方を見直すことで症状軽減を図ります。
症状が軽いものに対しては上記のような保存療法で改善できますが症状が重いものは手術を行います。