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家庭教師ロボット
夜中、国際展示場のセキュリティを破り身を隠しながら何かを探す男の影。
宇宙空間では宇宙飛行士が無音の中で敵国同士で衛星をめぐり殺し合いをしている。
化学が進歩して、民間企業から家庭教師用AIが開発された。
裕福な家庭だか両親が冷めきった環境のなかにある子どものもとに自立起動型AIが届く。
少年は学校でもコミュニケーションがうまくとれずいじめられている。
勉強のほかにもAIには回答できないような人の複雑な悩みなどを相談していくなかで、AIの中に感情が芽生え始める。
ある日、子どもを守るためにAIは殺人を犯してしまう。
その時代のAIは戦争時以外の国の最高権限者の承認なしでは殺人の許可は得られない。
世界初のAIの殺人裁判がおこなわれる。
殺した相手は殺されてもしかたないような人物。人であれば正当防衛として死刑は免れるような事件。
AIが自分の意思で殺人をおこなえる危険性。
愛情を持ったAIは人類に必要か。
結果、苦しむ少年のために自分の意思で衛星を落とし消滅するAI。
落ち込む少年のもとにAIから最後の紙媒体の手紙が届く。
それは世界各地に散らばるネットでは検索不可能なデータだった。
そのデータとは過去に訪れた神社の階段の数、抱きしめてくれた回数、泣いた回数など少年とAIの思い出のテスト用紙だった。
データを集めるとAIの復活につながると確信した少年は前を向いて歩き出す。
大人になり知識と答えをもった青年が、ロボットに必要なデータを入力するとロボットの手だけが動き出しテスト用紙を採点し始める。
まるが続く中、泣いた回数だけバツをつけて一つ数字を足す。
ロボットの目には泣きながら笑顔を見せる青年の顔が。
あとがき
ショートショートというかト書きですね。汗
携帯のメモにあった話をそのまま載せています。