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マネージャーの仕事は、組織で成果を出すこと
こんにちは。
社内で新任マネージャーという役割を受け取っていただいたヒトに対して、伝えたことをログとして残しておきます。
伝えた背景や狙いを詳細化することで、期待する役割の組織におけるシンクロ率を向上を期待して筆を取りました。
組織で成果を出すこと
マネージャーの期待役割として、「組織で成果を出すこと。手段(山の登り方)は何でもいい」と話しました。
1プレイヤーとして成果出して引っ張る/メンバーのモチベーションマネジメントに注力するなど、得意なorやりやすいアプローチは任せる。一定数のメンバーの総和で、課せられた成果を出してくれればいい。
ただ、前提として2つを守ってほしい(山の登り方で例えると、登り始めは定めたルートを通って欲しい)と伝えました。
【1】倫理と論理
まず、「倫理」と「論理」の意味合いgoo辞書に書いてあった表現を貼っておきます。
■りん‐り【倫理】 の解説
人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル。「倫理にもとる行為」「倫理観」「政治倫理」
■ろん‐り【論理】 の解説
考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。「論理に飛躍がある」
「倫理」はマストで求めたい。倫理的によろしくない手段(法に触れる行為も勿論NG)で組織で成果を出すことはあってはならないため。全従業員に求めますが、マネージャーという役割にはより求める要素かなと思います。
「論理」は考えていなかったのですが、下記sem_masterさんのツイートを見て組み込みました。論理を求める/論理が担保されることで、無駄な思考を減らす/意思決定プロセスを早く短くすることが期待出来るな、と思ったためです。
命令を減らすのが目的というのは、命令をする方も、される方も嫌な気持ちなんですね。なので、なるべく減らす方がよい。じゃあ、どうやって減らすか。それは、やはりルールや価値観を定義、共有する事なんですね。1つ1つの行動や判断に目が付き、指示をするのでは無く、指針を共有し、評価するんです
— SHINJI KIMURA (@shinzizm2) May 29, 2016
文脈や意図は異なるツイートですが、「確認」や「命令(指示)」を減らすという焦点は似ているツイート
>同じ会社で働いている皆さまへ
「確認」や「命令(指示)」を減らすことで、事業の前進が少しでもしやすい環境を作ることにエネルギーを割いています。足元は、「①会社の方針」「②大切にする価値観」「③組織図に紐づく役割(権限)」のアップデート〜明文化〜浸透をおこなっています。
①〜③いずれも適切にアップデート〜明文化〜浸透ができていません。順次対応中なのでもうしばらくお待ち下さい。ごめんなさい。
【2】バリュー/行動指針(way)
行動指針とは、組織・企業が持つ独自の行動ルールや行動規範です。ぼくらの会社で掲げたバリュー/行動指針(way)を前提として全うしてくれ、全うした上で組織で成果を出して下さいと伝えました。
マネージャーが全うしようしてなかったら、それを見ている他メンバーはしらける・全うしなくてもいいか、と思ってしまうため。
期待役割を果たした先のゴール
2020年夏〜秋頃に、株式会社EVeMの長村さんにお願いして、マネージャーの期待役割を、当時のマネージャー陣でみんなで定義しました。
その際に定義した、期待役割を果たした先のゴールについてもすこし触れておきます。
■期待役割を果たした先のゴール
メンバーが自らの役割を把握し自分事化して、結果会社としての価値提供の総量が最大になるようにする
議論の末に追加したニュアンスとして、「メンバーが自らの役割を把握し自分事化」という一文を加えました。マネージャーの役割としてメンバーに対して「①自らの役割を把握」と「②役割の自分事化」の2点をした上で、成果を出すことが期待役割を果たした先のゴールにしました。
極論、「①自らの役割を把握」と「②役割の自分事化」をしなくても成果を出すことは出来ます。ただ、僕たちの会社としては中長期で会社が伸び続けるためには必要な要素として、この一文を加えよう、となった次第です。
結節点として、双方に届ける/受け取ること
言いたいことは過去に書いたnoteの抜粋です。
マネージャーに伝えた役割部分は下記2つのキャプチャーです。
会社から発せられた、方針・戦略・新たに設定した制度や業務フローの意図や背景を、レポートラインとなるマネージャーが受け取る。理解/咀嚼ができていなければ、自ら上長や経営陣に聞きに行く。理解/咀嚼ができていれば、翻訳者としてメンバーに伝えることが結節点としての役割。
または、メンバーが持つ想いや課題を適切に把握および理解し、上長や経営陣に伝えたほうが良いと感じることは伝達すること。
最近は「代弁者」ではなく、「翻訳者」という言葉を使っています。代わりに同じ内容を伝えるのではなく、自分なりに解釈して受け手が受け取りやすいように伝えるというニュアンスとして、翻訳の方が適切だなと。
まとめ
この内容は2021年1月に全社mtgで話した内容です。
マネージャー向けに再掲というよりも、それ以外の全従業員で改めて認識して欲しいなと思ってnoteに記しました。「マネージャーって何が期待されているの、何故存在しているの。」と思ったらこのnote見ておいてくれ。
マネージャーが「倫理と論理」が欠けているな、「バリュー/行動指針(way)」に沿っていないかも、と思ったら、こそっとマネージャーに伝えてあげてください。
当人も悪気がなく実行出来ていないケースも多分にあるので。足りていない部分を認識した上でより良くなっていこう。愛し合っていこう。わかりあう願いを繋ごう。組織で成果を出そう。
おわり。