中学生でもわかるPlasmとShiden
PlasmはAstarに置き換えてください!(後日追加)
はじめまして、ShunPです。
自分たちが開発運営に携わっているパブリックブロックチェーン「Plasm」に関して中2でもわかるようにしてよ、とdouble jump.tokyoのたまやさんにご依頼いただいたので、早速やっていこうと思います。
この記事では、プラズム(Plasm)と紫電(Shiden)に関して、その概要を誰でもわかるように解説します。
なお、この記事はminicooheiさんの中学生でもわかるイーサリアムのこれからという記事からインスピレーションを多分に受けております。
*投資助言ではありません。投資をする際は自己の責任でお願いいたします。
Plasmってなに
・Polkadotのパラチェーン - いろいろなブロックチェーンに対応している
・dAppsハブ - イーサリアムのように、スマートコントラクトを作ったり動かしたりできる
大きく言うとこの2つですが、これから中学生でもわかるように噛み砕きます。
一言でいうと、いろんなブロックチェーンに対応できるスマートコントラクト特化ブロックチェーンです。
(*注:なお、筆者はPlasm開発コアチームの一人なので、ポジトークです。ご了承ください)
Polkadotのパラチェーン - いろいろなブロックチェーンに対応している
Polkadotとは
一昔前まで(といっても1年も経っていないですが)、なにかサービス(dApps)を作るためのブロックチェーンといえばイーサリアム一択でした。
ところが2020年末からBSC、Solana、Avalancheといったいくつかのブロックチェーンが台頭しています。
この流れは今後も加速し、異なる特性/強み/コミュニティを持つブロックチェーンが数多く乱立するでしょう。
そこで注目されているのが、異なるブロックチェーン同士をつなぐブロックチェーン「Polkadot」です。
旅行といえばExpedia一択だったけど、じゃらん、楽天トラベル、Agoda、Booking.comたくさんあるからトリバゴが出てくるような
アパレルといえばユニクロ一択だったけど、United Arrows、Paul Smith、H&Mたくさんあるからショッピングモールで買い物をするような...
たとえが下手で申し訳ないですが、将来的に様々な種類のブロックチェーンが存在する世界で、それらをつなぎ合わせるブロックチェーンがPolkadotです(よくPolkadotのことをレイヤー0、つまり一番下の層に位置するブロックチェーンと表現する人もいます。)
Polkadotのパラチェーン?
Polkadotは大まかにいうと、リレーチェーンと呼ばれる心臓部分と、パラチェーンと呼ばれるリレーチェーンにつながるブロックチェーンの2つによって構成されています。
リレーチェーンが心臓で、パラチェーンが脚や手、胃、肺、眼といった他の臓器みたいに考えてもいいかもしれません。(人体に欠けてはいけない部分はないですが、イメージ共有のため)
パラチェーンのつなぎ口(スロット)は約100個しかなく、そのスロットを獲得すべく、オークションが行われます。オークションで1位になった候補者だけが、無事パラチェーンになることができます。
100席しかない国会の議席を巡って、数週間おきに小選挙区の選挙を行い、見事1位になるとしばらくの間議席獲得できるみたいな感じです。
パラチェーンになるメリットはいくつかあります。
・Polkadotのセキュリティを享受できる(攻撃コストが非常に高くなり、より堅牢になる)
・他のパラチェーンとの通信が簡単にできる
Plasm NetworkはこのPolkadotのパラチェーンです。
※正確にいうと、まだPolkadotがパラチェーンに対応していないので、パラチェーン(候補)です。
dAppsハブ - イーサリアムのように、スマートコントラクトを作ったり動かしたりできる
心臓は血を身体中に送ることしかできず、食べ物を消化したり、光を認識したりできません。
これと同じように、Polkadot(リレーチェーン)はブロックチェーン同士をつなげることはできるのですが、それ以外ができません。スマートコントラクトや、秘匿化、Defiといったことは各パラチェーンが担います。
Plasm Networkはスマートコントラクトをサポートしており、DefiやNFTなどのdAppsのハブになることに特化したパラチェーンです。
様々なブロックチェーンを用いたアプリケーションを作るにあたって、スマートコントラクトは必須ですので、王道中の王道と言えるでしょう。
他のパラチェーン、特にスマートコントラクトをサポートするパラチェーンとどう違うのか、Plasm Networkの特徴をまとめました。
(「中学生でもわかる」はどこへいってしまったのか。。)
要するに、
・速い
・イーサリアムに慣れている開発者が使いやすい
・いろんなブロックチェーンにつながっている
・dApps開発者が経済的にも報われやすい
の4つが特徴です。
約2年間NFTゲームの開発運営に携わった人間としては、特に、dApps報酬の仕組みが好きです。人気な、社会に使われるdAppsを作ることで報われるというのは至極当然な話だと思います。
Plasm Network上に、より多くの、ユーザに使いやすいdAppsができるといいなと思っています。
Shiden Networkとは?
Shiden Networkの話をようやくできます。
筆者はShiden Networkの話がしたくてこの記事を書いたといっても過言ではありません。なぜなら、Shiden Networkはローンチ目前だからです。
しかし、すぐにShiden Networkの話はできません。その前にKusamaの話をさせてください。
KusamaはPolkadotのR&Dチェーンです。つまりPolkadotの研究開発を目的とした独自のブロックチェーンです。(姉妹チェーンやカナリアチェーンという言い方もします)
よく勘違いされるのですが、テストネットではありません。KusamaのネイティブトークンであるKSMは実際に価値付けがなされています。Kusamaの方がPolkadotよりもはやく、手数料も安いです。そのため、より挑戦的でイノベーティブなユースケースがKusama上で展開されると言われています。
Shiden Networkの話に戻ると、
Shiden NetworkはKusamaのパラチェーン(候補)です。
以下に関係図を書きました。ご参考まで
(パラチェーン名) - (リレーチェーン名)
Plasm Network - Polkadot
Shiden Network - Kusama
Kusamaパラチェーンオークションがもうすぐ!
記事中段にて、「パラチェーンのつなぎ口(スロット)は約100個しかなく、そのスロットを獲得すべく、オークションが行われます。オークションで1位になった候補者だけが、無事パラチェーンになることができます。」と書きました。
このKusamaパラチェーンオークションがまもなく始まります。
Plasm Network/ Shiden Networkがマルチチェーン時代のdAppsハブになるための挑戦の第一歩がもうすぐはじまる、そんなイベントです。
オークションの詳細はPlasm Network/ Shiden NetworkのファウンダーであるSota Watanabeが記事をまとめてくれています。ご一読ください。
また、オークションでShiden Networkの応援をする方法もnoteにまとめていただいているようです。(ありがとうございます!)
Shiden NetworkやKusamaのパラチェーンオークションに関する質問はこちらにて、いつでも受け付けております。(URL)
オークションに先立って、これからニュースも目白押し(!?)なので、是非Twitterフォロー等お願いします。
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「中学生でもわかる」といいながら、「イーサリアムを知っている高校生でもわかる」くらいになっちゃいましたね。
これまでの実績(Polkadotの開発等を行っている財団から世界最多の助成金を獲得している)とか、どんなサポートを得ているのかとか(Binanceから資金調達している)、もっと書きたかったのですが、また機会があれば書きたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。
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