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#1_Gen Hoshino presents "Reassembly"千穐楽@横浜アリーナ  感想多めのライブレポート

 彼はスポットライトに照らされながら、ゆっくりとステージへの階段を一歩一歩を登った。ステージ上に立つと同時にライトに反射したサングラスがキラッと光った。普段から彼の音楽やラジオを聴き、演技を観、本を読んでいるからか初めて見たような気がせず、遠い憧れの人というより、ただただかっこいい先輩、的な、そんな距離感だった。本当はめちゃくちゃすごい人なのにそう感じさせない。壁を作らない。だから彼はポップスターなのだな。そんな彼が今、自分の目の前にいる。それだけでもうウルウルきてしまった。

1曲目は化物。この曲は聴くだけで泣きそうになるので、生で観たらもちろん泣いてしまった。あー、こんな調子で大丈夫かな〜と心配していたが、感情は徐々に興奮へとグラデーションしていった。続いて桜の森、この曲はイントロとアウトロのライブアレンジが楽しい。気づいたら涙も収まって素直な気持ちでライブに入っていけた。次のミスユーはまさかライブで聴けると思ってなかったし、その次のPresentは曲だけじゃなくライトの演出がめちゃくちゃかっこよかった。これからPresentを聴くたびにあの光景を思い出すと思う。そして続いての不思議は音源で聴くより音の厚みや存在感が際立って聞こえて、しみじみといい曲だなと感じた。

 そして不思議のあとにMCが入るのだが、そこでちょうど今日から自治体からライブでの声出しが許可されたことが明かされ、みんなが堰を切ったようにフゥゥゥーーーーとか、イェーーーーーーとか思い思いに叫び始める。
この規模での声出しOKは本当にコロナ前以来だったので、うぉぉぉぉすげぇぇぇぇ、としびれていたら、彼もステージ上で目頭を抑えていた。そういえば以前ラジオで「今度声出してライブできたら、どんな風に感じるのかな?、今まで我慢しすぎて泣いちゃうかもしれないな」と言っていたのを思い出した。そう、彼が会場の中の誰よりもあの瞬間を待ち望んでいたのだ。「これは一生忘れられない誕生日だわ」と彼が言うと、そこから会場のボルテージはさらに上がり、そのまま次の曲へと。
 「うちで踊ろう」だ。この曲のイントロのハンドクラップは、僕が生涯聴いたハンドクラップの中でダントツですごかった。彼が言うところのみんなの自意識が消え、アメーバみたいになって、一緒になれた瞬間だった。音に1万3000人の思いが乗り、地鳴りのように会場に響き渡り、アリーナが震えているようだった。
「うちで踊ろう」では「生きてまた会おう」の部分を「生きて会えたね!!!!!!!」とアレンジしてくれた。この時にハッとした。彼はあの、コロナの感染が拡大していた頃、コロナが何なのかすらも分からなかったあの頃にきっとこうしてまた会えると信じて「生きてまた会おう」と書いたのだと。安い励ましではなく、絶対にこれを乗り越えられると信じて書いたのだと。あんな絶望的な状況でだ。
なんたる精神力だろうか。そしてその言葉にどれほどのエネルギーを込めて、世間に解き放ったのだろうか。これまでいろんな絶望的な状況を乗り越えてきた彼だからこそ書けた歌詞なのだろうし、僕はその歌詞の意味を本当の意味でその時に知ったような気がした。
 続くContinuesは人生を歌った曲だ。あのゆるやかな曲調の中に彼の人生に対する思いが入っている曲だと思っている。「うちで踊ろう」で涙腺が緩んでいた僕の涙腺はこの曲で再び崩壊。間違いなく今までの人生で一番情緒不安定なライブだ。彼はその後「SUN 」を歌い、会場の熱気をさらに上げてMCへ。
MCでリクエスト曲にたくさんの応募があったことに感謝を述べてその曲を披露。「ある車掌」と「日常」だ。どちらも今はなかなかライブで聴けない曲だったし、どちらも歌詞が素晴らしいので、ここでも感動しっぱなしだった。
そして世間からご褒美みたいな反応が返ってきたという「喜劇」へ。僕はこの曲が大好きだ。星野源の中で家族や愛を歌った曲は何曲かあるけど、今はこれが一番好きだ。そんな曲が聴けてもちろん泣いて、最後の「Hello Song」の「笑顔で会いましょう」でまた泣いて。泣いて泣いて泣いてライブパートは終了。なんか泣いてばっかりだったな、、、

幕間の上白石萌音、宮野真守、ハマ・オカモト、水谷千恵子のコメントの後は聖太さんと寺ちゃんが司会のトークパートが始まった。
ここからのトークパートは多分、台本ないよね、、と思うくらいゆるく、1万人3000人の前で雑談してると思うとクレイジーすぎたけど、その雑談が聴いていてめちゃくちゃ楽しかったし、聴き入った。
そしてトークパートの途中から彼がニセさんを呼びに行くと言って一旦ステージを降り、武嶋さんとジャンボさんがみんなの質問に答えるコーナーがスタート。その途中でニセさんが登場。登場して割とすぐにジャンボさんにちょっかいをかけ始めて、徐々に会場はニセムードへ。
その頃には僕の涙はどこかへ行き、ただただ楽しい〜〜〜〜〜いう気持ちになっていた。武嶋さんとジャンボさんの降壇、そして幕間の映像後、ニセさんのライブが始まる。寺ちゃん素晴らしいの口上の後、ステージのせりあがりで登場。
なんかせりあがり、めちゃくちゃ上まで行きませんでした?もう少しで上の照明にぶつかりそうな、それだけでもう笑っちゃったし、ニセさんの衣装がギンギラでそれでも笑っちゃったし、ねぇ。笑


ディスプレイの映像には歌詞も出る丁寧さ。行ったことは無いけど、これがコンサートなんだなぁと分からされました。ニセさんは前日の人が疲れていたと言っていましたが、そのはず。だってこの後3曲もやるんだもん笑。しかも「薔薇より美しい」のあとは4通しかリクエストの来てない「夏のクラクション」。
これは彼がこの夏によく聴いたとラジオで言っていて、自分もどハマりしてよく聴いていた曲だったので、個人的にはめちゃくちゃ盛り上がりました。そして唯一の持ち曲「REAL」を披露。羊羹、緑茶、ガトーショコラ(ガッショコラ)、ブラックコーヒー(ブラッコーヒー)の大合唱、最高に気持ち良かったです。
ラストは異世界混合大舞踏会feat.ニセ明。ニセさんの格好で彼が歌うというある意味激レアな演出で、映画館では聴けなかった爆音の異世界、最高のダンスチューンでした。
この曲で全曲終了し、エンドクレジットが流れた後に源ちゃんが再びステージへ。スタッフのみなさんにお礼と僕たちにもまた来てくれてありがとう、そしてまた会おうと伝えてくれた。

 言葉を大切にする彼がそう言って感謝と次に会う約束をしてくれた。僕たちはその言葉からまた一つ生きる希望をもらった。お礼を言いたいのはこっちの方なんだけどな、、、
星野源さん、本当にありがとうございました。
とても素晴らしいライブでした。僕たちも一生忘れないと思います。
また会えるを楽しみにしています。
それではまた。



※終演後の興奮に身を任せて書いたので、事実と多少違う箇所があるかもしれません、、、ご容赦ください、、、


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