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Run with Techプロジェクトはどのように始まったか

こんにちは、CTOの永井です!

この記事は、コネヒト生成AIアドベントカレンダー 2日目の記事です。

今回は、「Run with Tech」という全社での生成AIを中心としたテクノロジー推進を行っているプロジェクトの生い立ちについて書いていきます。

プロジェクトの背景

コネヒトでは、「Beyond a Tech Company」というテックビジョンを掲げています。その中で、私が一番気に入っているのが「従来の「DevとBiz」という垣根を越えて、それぞれが専門領域を持ちつつも、全員がそれらの思考を適切に組み合わせ、自由自在に使いこなしていくことが必要がある」という一文です。

元々コネヒトは職域を超えた距離の近さがある組織でDev/Biz交流は比較的活発であり、職域による壁は薄いほうだと感じています。ただ、先に紹介した世界観が実現出来ているかで言うとそこにはギャップがあります。
非エンジニアのテクノロジー活用に関しては、データの民主化あたりで推進の動きが止まっており組織として中々アプローチが出来ていない状態でした。

そんな中、2023年の7,8月頃Biz部門でBPR(Business Process Reengineering、業務プロセス改革)をより推進する動きが高まってきました。ちょうど良いタイミングだったので、BPR推進を主導しているメンバーとテクノロジー推進を掲げているエンジニアでチームを組み全社での取り組みにつながるこのプロジェクトはスタートしました。

これが後の「Run with Tech」になります。このプロジェクトの発足においてテックビジョンの存在は大きく、共通のありたい姿(羅針盤)があることで点の施策を線で捉えることが出来てその部分で大きな役割を果たしてくれました。

全社プロジェクトの始動: 経営承認を得るまでの道のり

最終的には6名で推進するプロジェクトとなるのですが、全社プロジェクトとして進めるためにまずは3名で戦略作りや経営承認にむけた準備を始めました。ボトムアップ有志でやるのも時には効果的ですが、今回においては全社として重要なプロジェクトという立て付けで推進したほうが得られる効果が大きいと判断してこのようなアプローチを取りました。

初期のメンバーで作ったプロジェクトのロードマップ

当時のロードマップと現在地を比較すると、実現出来てないことが多いのですが、短期だけでなく中期的なありたい姿を掲げるのはロードマップ作りにおいてすごく大切だと思っていて、特に「コネヒトで働くのってイケてる、楽しい」という部分が今回のプロジェクトにおいては一番のお気に入りポイントです。

テックビジョン実現を最上位として、議論を重ねた上で戦術は大きく3つのパートに分けました。狙いとして、もともと関心が高いBPR領域の「何時間削減出来たのか?」という部分は大事にしつつ、プロジェクトに取り組む意義を増やす目的で「社員一人ひとりのスキル拡張」「業務効率化」「付加価値を生み出す」という3つの大枠を作ることで関わるメンバーそれぞれがワクワク感と自分ごと化を少しでも生み出せるような構造にすることを意識しました。

  • Basic

    • 社員のリスキリングとエンゲージメント向上

  • Advanced

    • 業務負荷軽減・削減(いわゆるBPR領域)

  • Surprise

    • バリューを増やす

    • 当初Advanced2という名前だったのですが、コネヒトにはSurprise(驚かせよう)というバリューがありより実現したいことに近い&イメージも湧きやすいということで変更

説明資料においてBPR的な部分を目的からは外して手段としているのがポイントで、テックビジョンとのつながりを意識して短期的な点の取り組みや成果にフォーカスが当たらないように工夫しました。

プロジェクトの説明資料の一部抜粋

経営会議での承認をとり、全社プロジェクトとしていよいよ走り出した「Run with Tech」。次回は、Basicでどのようなアプローチを取っていったのかについて書いていこうと思います。

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