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SMAP解散と彼らが守ったもの
SMAPについて、ずっと書きたいと思っていた。
ので、この場を借りて…。
私は、高校生のときからSMAPのファンである。「ものすごく熱心な」とは言えないかもしれないけど、ファンクラブに入ったこともあるし、コンサートに行ったこともある。
SMAP解散のニュースを聞いた日、文字通り家事が手につかなかった。いつも頭からSMAPのことが離れなくて、ネットニュースばかり見て、少しでも情報を掴もうとしていた。
当時、どうしてメンバーは何も言ってくれないんだろうと思っていた。いつだってSMAPはファンに向けてちゃんと想いを伝えてくれた。なのになぜ、会見も何もないんだろう。こんなのSMAPらしくないじゃないか、と。
(彼らは説明したかったけどさせてもらえなかったんだという意見もある。でも真相は分からないので、とりあえずこの場では置いておく)
でもその後「SMAP×SMAP」の最終回を見て、気づいたことがある。
彼らは守ったんじゃないか。エンターテインメントを。最もSMAPらしいやり方で。
事の真相は分からないけど、もし解散の経緯や理由について説明しようとすれば、きっと誰かを傷つけたり、誰かが悪く言われたりすることになる。少なくとも、本来テレビに出すべきではない「裏側」の部分が見えてしまう。SMAPはそれを懸念したのではないだろうか。
スマスマ最終回の総集編には、彼らがつくり出したエンターテインメントが詰まっていた。最終回で悲しいはずなのに、すごく笑った。ワクワクした。
そして最後に心の底からの歌のパフォーマンスをして、義捐金を募り、頭を下げ、そのまま幕が下りた。
これがSMAPなんだ。そう思ったら涙が止まらなかった。たくさんの報道が流れる中で、本当は言いたいことがあったのかもしれない。反論したいこともあったかもしれない。でもメンバーは誰の悪口も言わず、誰も傷つけず、最高の笑顔とパフォーマンスで締めくくった。これがエンターテインメントのプロフェッショナル、SMAPのやり方なんだ。
いつかまた、5人(もしかしたら6人)が集まる姿が見られたらと思っている。それはずっとずっと先かもしれない。でも諦めないで待ちたい。今でもSMAPに、勇気とワクワクする気持ちをもらっている。