冒険家の夫を追いかけて行ったアメリカ旅行がめっちゃ楽しかった 〜アンテロープキャニオン編〜
新婚3ヶ月で旅に出てしまった夫を追ってアメリカに行った時の話、アンテロープキャニオン編(パウエル湖編はこちら)。
2017年8月1日
この日の目的地は、個人的にこの旅でいちばん行きたかったアンテロープキャニオン。数年前に友人のFacebook投稿で知って以来、いつかチャンスがあるなら行きたい…!と強く思っていたのだ。
強烈すぎるパウエル湖畔の日差しで早々に目を覚まし、クノールの即席リゾットとりんごで朝食。
余談だが、このクノールの即席リゾットは重宝した。長粒米と長粒米サイズに揃えたスパゲティの切れ端が入っていて、お湯を注いで混ぜるだけでリゾットができる。一袋で充分一人前あって1ドル。コスパ良。チェダー&ブロッコリーがおすすめである。
朝食後はふたたびPageに移動し、所定のツアー代理店に向かう。
アンテロープキャニオンにはUpperとLowerの2コースがあり、いずれも現地ツアー会社(たいてい原住民:ナバホ族が経営している)のアテンドの下でないと入場することができない。
ツアー料金はだいたいどこも似たり寄ったりで、我々はUpperに行ったのだが、ハイシーズンのためか一人80ドルぐらいした。特に真上からの日差しが峡谷内に差し込む10:00〜14:00のツアーは高額になる。
ツアーの集合時間まで待つ間、ナバホ族の男性陣によるダンスパフォーマンスを見たり美味しいタコスを食べたりして時間を潰す。
▼ダンスは軽快だけどチップ稼ぎ感がすごい
▼肉とアボカド以外はお好みで好きなだけ追加できる。3ドル
タコスってタンパク質もフレッシュな野菜も摂れて美味しいし最高じゃん…となる。
揃ったところで8人乗りトラック?に乗りアンテロープキャニオンへ。サファリパーク気分で楽しい。
▼ターコイズブルーが赤土に映える!
▼サングラスがないと砂埃で大変なことになるよ
見渡す限り赤茶けた砂漠。アンテロープキャニオンはこの赤土が鉄砲水によって削られることで、その独特な形が作られている。
▼パウエル湖からも見えた火力発電所(?)の巨大な煙突と送電線群を横目にズンドコ進む。
20分ほど走って峡谷入口に到着。他のツアー会社や団体ツアーの先客がたくさんいてディズニーランド状態だった。峡谷の広さ(狭さ?)に対して、見物客の数が完全にキャパオーバーである。
地元民のおばちゃんガイドさんによって「○号車のみんな、あたしに付いてきな!絶対にあたしを抜いて先に行くんじゃないよ!」とツアー開始。峡谷内のフォトスポットでこれでもかと力説してくれる。
いや、最初は良かった。楽しいガイドさんだな〜、ぐらいで。
しかし、おばちゃんは「ここは女の横顔!」「ここはドラゴンの眼!」「ここは砂が落ちると綺麗なのよ!」と分かりやすいモチーフまでどんどん進んで行ってしまい、気に入ったところで全然ゆっくり見れない(後ろからも他のグループにどんどん押される)。しかも「あんたたちこういう写真がほしいんでしょ!それには!はい!iPhoneの人!フィルターをchromeってやつにしなさい!」「こっから撮るのよ!」と撮影指定。挙句は「日本人!ほら日本人はドラゴンが好きでしょ(そうなの??)!!ここ、ドラゴンよ!!!」「日本人!カメラ好きでしょ!!撮ってあげるわ!!」「あんた本当にちゃんと撮った?貸しなさい!」とiPhoneを奪われ、おばちゃん的ベストショットを連写しまくって「ほら、良いのが撮れたわ」。
美術館でも何でも順路を指定されるのがすごく嫌な私には、正直最悪のガイドとなってしまった。おばちゃんは悪くない、それは分かる…でも自分のペースで見たいんや…。
▼期待値が高かっただけにテンションだだ下がり、夫とケンカまでしてしまった
▼たぶん世界で最もインスタにアップされる観光地の一つだけど、本当はこんな感じである
▼癪なのでノンフィルターで撮る(iPhoneSEの限界)
▼熱心におばちゃんの話を聞くグループの皆さん
▼砂がサラサラサラ…と落ちてきたところを撮るのが正攻法なんだけど、そう都合よく砂が落ちてくるわけもないので、おばちゃんが バサッッッ と巻き上げてくれる(ので、砂が下から上に向かっている)
▼無事“落ちる砂”を撮れたグループは速やかに次の人に場所を譲ろうね
なんだろう、
アンテロープキャニオン自体はとっても美しいところだった。でもすっかりテーマパーク化しているというか、観光地化しているというか…。美しいものを自分のペースでゆっくり楽しみたいという人には、ここは慌ただしすぎると思う。
憧れの場所にちょっと残念な思いを抱きながらふたたびPageへ。ツアー会社近くのSUBWAYで昼食をとり、次の目的地Sedonaへ向かった。
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