2021.12.18 フラチナリズム エスフォルタアリーナ八王子 無料ワンマンライブ
「ホールの次はアリーナでライブやりたくて…」
そんな話をしてから約2年を迎えようとしていた。
未来への「すごろく」の1歩。
2020.01.18 当時オリンパスホールで行われた無料ワンマンライブで
その「すごろく」の目がお披露目された。
ついにそれが実現する同年10月13日を前に、状況が一変する。
……
お互いに待って、待って、待ちわびて
その日がついに実現した。
2021.12.18(土)エスフォルタアリーナ八王子
また、無料ワンマンライブ。
しかも「ザ ベスト」と銘打って集大成を観られると。
結成10年の全部は知り得ないが
この初のアリーナワンマンライブ当日を迎えるまでに、
奔走し歌って弾いて創って
どれだけのスタッフと仲間とファンと時間を費やしてきたか。
その一部を垣間見られたこともこのライブに対する思い入れが自然と高まる一因だった。
全方向巻き込み型バンドって呼びたい。
そしていよいよ当日。
会場に入ると既に 巻き込まれている ファン達を目の当たりにする。
彼ら曰く、「一度でも顔を合わせたことがあるファン」達がアリーナフロアを埋め尽くしていた。
ピンク色のハンドバルーンを掲げて。
まさに老若男女。
きっとサポート出演者の旦那様。
そのご家族。ちびっこ。
きっと久しぶりにライブに足を運んだフラチナリズムを懐かしがる若い女性。そのライブ仲間。
再会を笑ってる。
コアなファンがいつも集まるライブハウスでは見られない光景。
でもほぼ全員がフラチナリズムと
「一度でも顔を合わせたことがあるファン」。
これがフラチナリズムの類まれなるすごいところ。
17時。開演。
フロアを横に使った広いステージは定刻通りにメンバーが登場するとなおさら大きく遠くに見えた。
両サイドに配したモニターでしか表情がわからないくらい。
客席は2階関係者席を含めて全員がハンドバルーンを掲げてメンバー登場に沸いた。
とにかく笑顔だった。会場もメンバーも。
私が気になっていたのは、思ったより音も鮮明で細かい音まで聴きやすいこと。
だってフラチナリズムはモリナオフミの歌唱力と
楽器隊の細かいアレンジまで聴ける生の音を楽しみたいバンドだから
アリーナと言えども音響は譲れない。
LIVE盤も欲しいくらいにどのライブも生音のクオリティは最高。
天井にはミラーボール。
曲調で変化するライティングに目を奪われながら
冒頭からどんどん一体感が増した。
なんと特効もバシバシに使ってくる。
舞台を彩るファイヤーボールの演出にお決まりの「熱い熱い!」も聞かせてもらった。満足。笑。
ブチアガルDANCEナンバーからBALLADEセクションに続いていく。
柔らかな音階もボーカルのテクニックもライティングの効果で
増し増しにうっとり。
インクを彩る繊細な青。
帰っておいでを彩る温かいオレンジ。
大きい会場ならではの演出で空気を創り出す。
大きい会場ならでは…と言えば。
そして何ならメインイベントだったんじゃないか というはしゃぎようの
トロッコ。
アリーナライブで楽器置いてトロッコ走りだすバンドマン観たことあります?
それだけでも気になりません?フラチナリズム。
しかも、ヒトの曲で。
しかも、某国民的グループの。
ここで、「小5の時に勝手にJ事務所に落選していた」をというモリナオフミのエピソードも飛び出し、一層に笑いを誘う。
モリナオフミの夢を会場全員で叶え、
メインステージに戻ったのもつかの間。
一度楽器を手にしたギター ベースがアンププラグを抜いた・・・。
まさかです。
2周目です。
抱きしめてWonderland フラチナリズムの夏ナンバーで再び。
トロッコを抱き合わせた即席センターステージに
モリ・タケウチ・田村が集い会場も夏真っ盛りの盛り上がり。
根っからのエンタメバンド。
いや…これで満足するわけがない。
ライブお決まりのモリタケMCからタケウチセンステ生着替えの
サンバタイム。
サンバ? は? バンドでしょ?なんて質問は
フラチナリズムには通用しません。
楽器置いて、スタンドマイクでダンスもしますし。
全身タイツも着ますし。
棟梁も居ますし、デザイナーもいます。
とにかく、フラチナリズムは生きてるだけでエンタメなんです。
その周りを囲むのはもちろんエンタメ好きが集まるわけで。
レインボーズ・ちびっこダンサーズ・田中聖&お姉ちゃんダンサーズ…
各ナンバーで大きいステージを所狭しと使って仲間が彩る。
なんかあったかかったな。
そしてフラチナリズムを語る上で、もう外せないのがよさこい。
各よさこいチームが集結してフラチナリズムの生演奏で踊る姿は圧巻。
センターステージから踊り子に歌を届けるモリナオフミは
本当にかっこよかった。
ボーカルとして というより、
1人の高知人として 踊り子を牽引する迫力はぜひ生で感じて欲しい。
ライブは終盤。
今回の「ザ ベスト」に準えてFesRockナンバーが続く。
あっという間に最後には絶対にこれで〆るしかないビートが響いてきた。
あ…もう終わっちゃうんだ。
そう思うと全力で親指と小指を立てなくては!と
右手が降り飛ぶくらいに
KAN&PAIを踊っていた。
モニターの歌詞テロップの演出も可愛かったな。
そしてフィナーレを飾る銀テープ。
綺麗だった。
最高潮の盛り上がりで幕を閉じる。
ステージを降りた直後からアンコールを求める手拍子が沸く。
2時間も過ごしたのに名残惜しいって何だろう。
本当に飽きさせない。
ライトが焚かれメンバーが戻ってくる。
なんだか清々しくて温かい面持ち。
本当のラストは事ある毎に、繋がる景色を作り出してきたメジャーデビュー曲
幸せのキセキ。
ファンのご家族のちびっこ達は華やかに散った銀テをハチマキにして
両手にはハンドバルーンを掲げながら飛び跳ねている。楽しそう。
銀テをかき集めて、枯葉と戯れるみたいに兄弟でワイワイしてる。
本来ならせっかくのライブにちょっと気が散ってしまいそうなちびっこ達のお遊びも、それすら演出のひとつみたいに見えてしまう。
その前で、きっと舞台上にいる奥様かお孫さんを写真に納めようとスマホを掲げる老齢の男性。
幸せなBGMがぴったり。
舞台上の彼らには見えなかった純粋な景色を伝えたい。
私はそう思って舞台よりもアリーナフロアの光景を眺めていた。
生きてりゃまた会えます。
その言葉を叶えてくれる。
私達もその言葉を叶えるために動く。
また「すごろく」を進めよう。
サイコロは6が出なくても、
前に進むことに変わりはない。
初アリーナワンマンライブ成功おめでとうございます。
素敵な景色をありがとうございました。
【セットリスト】
単純にイエイ
やってらんねぇ
なんてファンタスティック
プラネタガール
大江戸ディスコ
アイアイアイラブユー
タダオドレ
圧倒的なベイベー
インク
帰っておいで
いただきます~八王子市食育ソング〜
Don't Stop My Love~あいつはドスマラ〜
Love so sweet(嵐)
抱きしめてWonderland
タケちゃんサンバ
ひな壇芸人行進曲
男は皆馬鹿ばっか
ズコ☆バコ
HEY∞WA!
KAN&PAI
(AC)幸せのキセキ
special thx まみぃ★ エンジョイ勢
【フラチナリズム ザ・ベスト 3枚組】