見出し画像

オーディション動画の撮り方について

コロナ禍になり、オーディション動画の提出が多くなりました。

事務所のボーカルレッスンを担当している関係で、
歌唱動画を見る機会が多いのですが、
なんでこの背景で、この服装で、いいと思ったんだろう。
そしてカラオケでの撮影。
隣の部屋の
音めっちゃ聞こえてるよーーーー。
と歌う前からネガティブキャンペーンが始まってしまっている方を
多々見かけます。
あと音源にガイドラインが入ってるものも
あんまりお勧めしません。

なのでレッスン中に何回も私はみんなに口酸っぱく
・曲と自分にあった服装、見た目を大切にしてね!!
・音源にもこだわりを持って
・無駄なところでマイナス面を作らないで
と伝えています。

歌い始めたらスーザンボイルみたいだった!!!(伝われ)
ならそれは演出としていいと思いますが、
そんなことは滅多にありません、

まぁ私も自分の動画過去の見返すと
全然魅力的じゃないものもたくさんあります。
「客観視すること」って大事です。


コロナ前は
書類審査→実技(ダンス、うた、たまに芝居)

※このたまに芝居 というのもミュージカル界の謎の一つかもしれない

コロナ禍になり
書類審査+歌唱動画、ダンス動画

が一般的になり、書類だけではわからなかった
その人の良さも悪さも
わかるようになりました。

今やアニーだって動画審査からです。
子役向けの記事はまた別に出します。

課題曲がある時はまぁそれを歌いこなせるのかという課題に向き合い
己の足りなさ、得意ならラッキーということでいいのですが、

問題は自由曲

自由曲ってめっちゃ難しい。
なんの作品のオーディションかわかっている時は
まだ選びやすい。

問題はなんの作品オーディションなのか
がわからない時。

そんな時は、募集要項を読み込んで
演出は誰なのか、振り付けは?歌唱指導は?
などとにかくできる限り
そのオーディションについての情報を
探ります。

ここでも情報が大事。
マネージャーさんがいたらどこの制作さんですか?
どんな作品か情報はありますか?
など聞いてみると答えてくれたり、情報を持っている場合もあります。
フリーランスの場合はまずいただいた情報の送り主から予想していき、
作品のテイストを探ります。

全くわからない時もあります。
でも演出や振付、歌唱指導などクリエイティブチームの
記載があればなんとなく傾向と対策は練っていける。

全くわからなければ、自分の一番勝負できる曲を選んで出します。
だたそれも人と被らないもののほうが良いです。

なので普段から自分の得意な曲を様々なジャンルで
用意しておく必要があります。

なぜか古の時代から
女性
「Someone Like You」ジキルとハイド
「Defyding Gravity」Wicked(これは映画公開されたらまた激増しそう)
「ダンス10 ルックス3」コーラスライン
ディズニープリンセス系

男性はなんだろう
「This is the Moment」ジキルとハイド
「日差しの中へ」ノートルダムの鐘
「カフェソング」レミゼラブル
あたりは多いような気がしています。

あんまりラインナップ変わっていかない印象。
オールドミュージカル強し。

出しやすいよね、めっちゃわかる。

私も困ったらこの曲歌うし
歌うなというわけではありませんが、
曲の幅を広げていきましょう!という提案です。

審査をする人の立場に立って考えてみる。
ということができるようになると
動画審査の突破率を上げられるんじゃないかな。

話を戻して・・・
オーディションを受ける作品の傾向が
分かればそれに寄せて曲を選びます。

レントのオーディションでオペラ座の怪人を出す
ということがないように。

ありえないっしょーーって思うけど
みんなそれに似たことを案外やっています笑

歌のレッスンをして、一緒に撮影することも多いです。

応募書類の添削もしてます。
・写真が古い
・表情が硬い
・本人の魅力が伝わりづらい
写真を多く見かけます。


宣材って撮るの高いけど
でもきちんと撮ってもらうことで受かる確率が上がります。
撮ってもらう時にも、宣材の用途を考えて、
・衣装を選び
・スタイルが見えるもの
・個性が出るもの
・ナチュラルに見えるもの
など目的を持って撮ってもらうと
その後使える写真が増えます。


動画もケチらず
・広い部屋を予約する
・レッスンで撮ってもらう
・後ろがガチャガチャしてないようにする(背景にこだわる)
・シワの目立たない服を着る
など細かいことを気にしてあげると

オーディションに行けるようになります。
書類で落ちないための努力をしないと
普通に凹みます。
そのうちこれ受かるなとか落ちるなってなんとなーく
肌感覚でわかるようになってきます。

そのためにも場数も必要だし、がむしゃら感も大切なんじゃなかろうか。

ここまで見た目のことをとやかく言ってきてなんですけど
もちろん日々のトレーニングを重ねていくことは大前提として


あと歌詞読んで!!
どんな歌か知ってる??
いい曲たちのメロディに騙されないように。
自分に酔わない。
没頭力は大切だけど
陶酔とはちょっと違う。

大変だけど、まずはこういう資料作りを丁寧にできるかって
すごく大切だと思う。

特に自分が地味だと感じてる人たちは特に。
私は自分地味だなぁって思いながら
踏ん張ってきたタイプです。

なんとか歌を武器にダンスも歌の足を引っ張らないように。
頑張る方向性を正してくれる師匠がたくさんいたことも恵まれていたなぁと
思います。

またこのあたりは別の記事で。

翔子



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?