創造営2021とINTO1
アイドルサバイバルオーディション番組『創造営2021』が最終回を迎え、視聴者投票の上位11名が『INTO1(イントゥワン)』の名でデビューした。
プデュとして初めて世界各国から参加者を募り、「国際的ボーイズグループの結成」をテーマに掲げた内容は、サバイバル色の強いそれまでのシリーズに比べて青春や友情、国際交流にフォーカスした構成で非常に見やすく、オーディション番組としてもエポックだったのではないかと思う。
最終回を受けてようやく情緒が落ち着いたので、自分用のアーカイブとして各メンバーのプロフィールやパフォーマンス履歴を動画リンクとともにまとめておく。11人分なのでめちゃくちゃ長いしダラダラ書いているだけです。
INTO1メンバー/最終順位
1位:刘宇(20歳/中国/哔哟哔哟)
2位:赞多(23歳/日本/Avex Warps)
3位:力丸(27歳/日本/Avex Warps)
4位:米卡(22歳/アメリカ・日本/Avex)
5位:高卿尘(21歳/タイ/洞察娱乐)
6位:林墨(19歳/中国/原际画)
7位:伯远(28歳/中国/白色系)
8位:张嘉元(18歳/中国/哇唧唧哇娱乐)
9位:尹浩宇(17歳/タイ/洞察娱乐)
10位:周柯宇(18歳/アメリカ/嘉行传媒)
11位:刘彰(21歳/中国/W8VES)
平均年齢:21.27歳、並び順の身長差が感動的なくらい美しいV字。
韓国に比べ、中国のボーイズグループは男らしさよりも少年らしい線の細さや美しさが求められる傾向にある気がする。蔡徐坤しかり周震南しかり、そして今回の刘宇しかり、特にセンターはその傾向が顕著に思える。
デビューステージ 『INTO1』
センターの刘宇と脇を固める赞多・力丸のダンス組の布陣が完璧。
個人的には伯远が1Pickだったため、キラキラした笑顔でデビュー曲を踊っていたのには号泣してしまった。死ぬ前に走馬燈で出てきてほしいステージ、また増えました。
主題歌ステージ『我们一起闯』
まだ番組序盤ではあったものの、これを見ると誰を推していようが「刘宇がセンターだな」と思わせるバランスの良さと華やかさがある。
1位:絶対的センター・カリスマ中国美少年『刘宇(Liu Yu/リュウ・ユー)』
■プロフィール
年齢:20歳
所属:哔哟哔哟
出身:中国/安徽省合肥市(宣城市との情報もあり)
経歴:『国风美少年』出演など/ダンサー・人気のワンホン
SNS:weibo/Instagram/抖音
■順位&クラス推移
7位→6位→1位→1位→1位→4位→1位→1位→1位→1位
A→A→A→A→A→A/主題歌Aクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『天下』『大鱼』『ダンスバトル』
第1回公演『蓮(Lit)』
第2回公演『化身孤岛的鲸』
第3回公演『冒险计划』
最終回公演『少年的模样』
最終回ソロ『关山酒』(ダンス)
ほぼ完璧なランキング推移で見事センターデビューを飾った刘宇。同時に「創造営シリーズの主題歌センターはデビューできない」魔のジンクスを打ち破った。
中国舞踊歴16年。しなやかな踊りと典雅な雰囲気はまさに「中国発のグローバルボーイズグループ」のセンターにふさわしい。優美で近寄りがたい気品を漂わせていた番組初期から、だんだんと肩の力を抜いて年相応の茶目っ気も見せてくれた番組後期まで、一貫して「アイドル」らしい品格で絶対的なカリスマを放っていた。
今さら気づいたが刘宇の事務所名『哔哟哔哟(びよびよ)』なのがちょっとかわいい。
■おすすめグループステージ『第2回公演 化身孤岛的鲸』
モダンダンスと中国風を融合した高いダンススキルはもちろん、圧倒的な表現力を見せつけたステージ。「誰にも声が届かない孤独なクジラ」の物語を表現したパフォーマンスは、メンターのAmberも「練習を見て泣きそうだった」とコメントするほど切なく美しかった。
■おすすめソロステージ『大鱼』
ファイナルのソロステージも圧巻だったが、初回レベル分けテストの衝撃が忘れられない。見事な柔軟性と美しい中国舞踊を披露し、参加練習生たちのみならずメンターをも感嘆させ、強烈な印象を残した。
男性で180度以上の開脚ができる二重関節の持ち主は珍しく、恵まれた体型だけれど怪我が多そうだなあなどと要らぬ心配をしてしまう。
2位:やんちゃな熱血世界チャンピオンダンサー『赞多(Santa/サンタ)』
■プロフィール
年齢:23歳
所属:Avex Warps
出身:日本/愛知県名古屋市
経歴:ボーイズグループ『WARPs UP』所属/ストリートダンスの世界チャンピオン
SNS:weibo/Instagram
■順位&クラス推移
4位→2位→2位→2位→4位→2位→2位→2位→2位→2位
A→C→A→A→A→A/主題歌Aクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『A Caminhada』『追試フリースタイル』『ダンスバトル』
第1回公演『yummy』(センター・応援王)
第2回公演『Joker』(応援王)
第3回公演『NANA PARTY』(センター・応援王)
最終回公演『少年的模样』
最終回ソロ『离刻』(ダンス)
番組開始前から注目を集めていたストリートダンスの世界チャンピオン。初回レベル分けテストの完成度の高さは多くの視聴者を仰天させ、番組自体の認知度も上げたのではと思うほどネットでも話題になっていた。
プロ意識の高さゆえにチームメイトと衝突したり、仲間とのチームワークを学んで成長したり、親友との友情と涙の別れなど、傑出したスキルはもとより、少年漫画の主人公かのような熱いエピソードが満載だったのが印象深い。
■おすすめグループステージ『第3回公演 NANA PARTY』
「チーム一体のパフォーマンスで観客をハッピーな笑顔にする」のがアイドルだと思う。それまでは良くも悪くもソロパフォーマーのように目立つステージが多かったが、この公演はチームがひとつにまとまり、自身の明るいパーソナリティーがハッピーな曲に一層の多幸感を加えていた。
■おすすめエピソード
パフォーマンスではないが「国際交流」を体現した名シーン。ルームメイトの大親友・于洋が淘汰された時のスピーチ。
「于洋は優しい人だね、って言いたかったけれど、その時の自分は”優しい”を中国語でなんと言うか知らなかった。それを教えてくれたのは于洋だった。これから先1ヶ月、1年、10年たっても、”優しい”という中国語を使うたびにあなたを思い出します。」
創造営屈指の超名文。これぞまさに国際交流サバイバル番組の友情である。100年語り継いでいきたい。
3位:天然癒し系天才振付師『力丸(Rikimaru/リキマル)』
■プロフィール
年齢:27歳
所属:Avex Warps
出身:日本/兵庫県伊丹市
経歴:ボーイズグループ『WARPs UP』所属/K-POP人気アーティスト御用達振付師
SNS:weibo/Instagram
■順位&クラス推移
8位→8位→4位→3位→3位→3位→4位→4位→3位→3位
A→A→A→A→A→A/主題歌Aクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『A Caminhada』『China』
第1回公演『蓮(Lit)』
第2回公演『Joker』
第3回公演『璧』
最終回公演『少年的模样』
最終回ソロ『Joga O Bum Bum Tam Tam』(ダンス)
数多のK-POPアーティストの振り付けを手がける著名なダンサー兼振付師。ステージでの完璧なパフォーマンスやダンススキルの高さと、ぽわぽわとして独特の感性を放つゆるふわなプライベートとのギャップで人気を集めた。練習生たちからも慕われる良き先生で、いじられつつも愛されていたのが微笑ましい。スキルとキャラクター性の両方で支持を獲得した代表と言っていい。
■おすすめグループステージ『第1回公演 蓮(Lit)』
プデュの初回公演とは思えない完成度の高さ。きっとこれから先もこれを超える初回公演はないのではないかと思うほど、チームパフォーマンスとしてのレベルが高い。
■おすすめVlog
第2回公演『Joker』の振り付けプロセスを説明したVlog。天然の天才感がうかがえる感覚的な内容で、なかなか興味深い。
関わるステージすべてで『ダンスを教えることができる』という自分の強みを最大限活かし、チームの底上げを図っていたのが印象的。
4位:ソウルフル美声シンガー『米卡(Mika/ミカ)』
■プロフィール
年齢:22歳
所属:Avex
出身:アメリカ/ハワイ州
経歴:ボーイズグループ『INTERSECTION』所属
SNS:weibo/Instagram
■順位&クラス推移
1位→1位→3位→4位→6位→6位→3位→3位→4位→4位
F→ B→A→A→A→A/主題歌Aクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『Swim』『So Sick』『永不失联的爱』『怪天气』
第1回公演『醉拳』(センター)
第2回公演『你就不要想起我』
第3回公演『输入法打可爱按第五』(センター)
最終回公演『Be Mine』
最終回ソロ『Flower』(ボーカル)
番組開始時からイケメンっぷりとその美声で高いランキングを誇っていたMika。寡黙で穏やかな性格と王子様然とした出で立ちが、賑やかで華やかなこれまでの中国のアイドルとは一線を画す存在として映ったのかもしれないし、ストイックにスキルでアプローチしていたのも新鮮だった。
国籍と言葉を超えた曾涵江との友情もフォーカスされ、国際色ゆたかな番組に華を添えていた。
■おすすめグループステージ『第3回公演 输入法打可爱按第五』
メンターとのコラボステージ。スイートなラブソングで持ち前の美声を遺憾なく発揮。ロマンチックなパフォーマンスが現場の練習生たちを発狂させていたのが面白い。甘いムードの楽曲でもさらりとこなせてしまうのはアメリカ育ちゆえだろうか。正直このチームの中で唯一曲に負けていないメンバーだったのではないかと思う。
■おすすめソロステージ『レベル分けテスト So Sick』
なんとNe-Yo本人からもコメントが飛んでいたパフォーマンス。
洋楽ボーイズグループ風の出で立ちとパフォーマンスがここまで中国で人気を獲得するのは完全に予想外だった。中国アイドルの新しいかたちがこれからどうマーケットに受容されていくのか注目したい。
5位:あざとかわいいタイ男子『高卿尘(Gao Qingchen/ガオ・チンチェン/Nine)』
■プロフィール
年齢:21歳
所属:洞察娱乐
出身:タイ/バンコク
経歴:俳優
SNS:weibo/Instagram/抖音
■順位&クラス推移
13位→15位→15位→16位→14位→14位→8位→7位→5位→5位
B→C→B→B→B→A/主題歌Bクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『Me and My Broken Heart』『可乐』
第1回公演『yummy』
第2回公演『你就不要想起我』(応援王)
第3回公演『输入法打可爱按第五』(応援王)
最終回公演『少年的模样』
最終回ソロ『太阳』(ボーカル)
可愛らしい顔立ちと愛嬌のある性格、タイ語なまりの中国語で甘えるさまで、ファンのみならず同性の練習生たちをも次々に虜にしていたのが強烈だったNine。以前「自然体で可愛い」と書いたが、番組後半になってやや打算的な「あざとさ」も出てきて、しかしそれでもチャーミングなのはもはや個性と言えるだろう。可愛いは正義。
序盤はなかなかデビュー圏内に入れず、2Pick・1Pickの投票形式になって途端に順位を上げたのが意外だった。天真爛漫な姿に陥落した視聴者が多かったのだろうか。
■おすすめグループステージ『第3回公演 你就不要想起我』
番組初期に「歌とダンスの練習期間3ヶ月」と語っていたように、歌についてはまだまだ発展途上なものの能力の高さが光る。よく響く声質とクセのない歌い方で、これからレッスンを重ねていけばもっともっと上手くなりそうな素質があるように思う。
■おすすめステージ番外編『主題歌創作 Elec创nic』
第2回公演前の主題歌グループ創作。中国文化に憧れて、漢服を着せてもらってはしゃいでいた様子もこれまた可愛らしかった。回を追うごとに、パフォーマンスでの歌唱力や見せ方の成長が見えたのも感慨深い。
6位:お調子者の天才肌アーティスト『林墨/Lin Mo(リン・モー)』
■プロフィール
年齢:19歳
所属:原际画
出身:中国/重慶市
経歴:元『TF家族』所属/ドラマ・バラエティ出演多数
SNS:weibo/Instagram/抖音
■順位&クラス推移
9位→9位→6位→6位→5位→8位→9位→9位→6位→6位
A→B→A→A→A→A/主題歌Aクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『慢慢』『光』
第1回公演『Lover Boy 88』(センター)
第2回公演『峰项』
第3回公演『下雨了是我在想你』(センター・応援王)
最終回公演『Be Mine』
最終回ソロ『Everything I Wanted』(ダンス)
「林墨ってどんなジャンルが得意なんだっけ?」と見ている者を惑わせるくらい、変幻自在でどのステージもコンセプト消化が素晴らしい。つい派手なリアクションの印象が先行してバラエティ要員として見がちだが、ステージに上がれば抜群の歌唱力とパフォーマンスを発揮するザ・アーティストである。
たまに見せる真顔にちょっと闇を感じるのも魅力のひとつ。そんなところも天才肌と思わせる所以なのかもしれない。あるいはただの小学生男子か。
■おすすめグループステージ『第1回公演 Lover Boy 88』
とにかく見ていて楽しいステージ。細かな振り付けやくるくる変わる表情も楽しく、「曲を表現する」勘が抜群に良い。歌声も安定していて、ファンミーティングでの生歌が評価されていたのは林墨と伯远の2人だけだった。
■おすすめVlog
Eテレか?と思うくらい内容のクオリティが高い必見のVlog。Vlogの構成にどれくらい練習生本人が関わっているかは分からないが、スタッフのアイディアにせよ本人のアイディアにせよ、彼のアーティスティックな個性が光る名作である。
彼自身が撮る写真もアーティーで雰囲気があるので、ぜひ見てみてほしい。
7位:職人気質のエンターテイナー『伯远(Bo Yuan/ボー・ユエン)』
■プロフィール
年齢:28歳
所属:白色系(White Media)
出身:中国/貴州省貴陽市
経歴:ボーイズグループ『ZERO-G』所属/『青春有你』出演
SNS:weibo/Instagram/抖音
■順位&クラス推移
46位→36位→20位→18位→7位→9位→10位→12位→7位→7位
A→B→A→B→A→B/主題歌Aクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『RISE(登峰造极境)』『Blizzard』『Butter-Fly』
第1回公演『Butter-Fly』(センター)
第2回公演『我管你』(応援王)
第3回公演『冒险计划』
最終回公演『定义』
最終回ソロ『POP』(ボーカル)
オーディション番組につきものの「努力は報われるのか」というテーマに見事応え、デビューの切符を手にした最年長苦労人兄貴。
デビューのカットラインぎりぎりを彷徨い、ファイナル前は圏外の12位。ファイナルの順位発表で練習生たちにもみくちゃにされて祝福されていたさまに、彼の人望がうかがえて胸が熱くなった。現地報によると練習生だけでなくメディアからも拍手喝采が起きたらしい。「努力に意味はある」ことを実現した姿勢が、ファンのみならず多くの人々の共感を得て希望を与えたんだろう。
面倒見のいいリーダー気質に、確かなダンススキルと訓練で得た高い歌唱テクニック。「歌って踊れる」ことを強調したい努力家エンターテイナーだ。
■おすすめグループステージ『定义』
良い意味で全公演で高得点を叩き出していたオールラウンダーだったので、突出して「これが良い!」というステージがない。生歌の安定感とスーツ衣装が良かったためひとまずこれを推します。
■おすすめソロステージ『最終回ソロ POP』
「本当に歌って踊ることが好きなんだな…」と思わせるパフォーマンス。正直曲名を聞いた時はなぜこれを?と訝しんだが、一瞬で観客を自分の世界に誘うステージングは流石だった。あとほんまに歌がうまい。
8位:個性派イケメンギタリスト『张嘉元(Zhang Jiayuan/ジャン・ジャーユエン)』
■プロフィール
年齢:18歳
所属:哇唧唧哇娱乐
出身:中国/遼寧省営口市
経歴:ボーイズバンド『银河系乐团』所属/『明日之子』出演
SNS:weibo/Instagram/抖音
■順位&クラス推移
3位→7位→7位→7位→10位→10位→11位→11位→8位→8位
C→B→C→A→A→A/主題歌Cクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『How You Like That』『不想长大』
第1回公演『Lover Boy 88』
第2回公演『Therefore I Am』(センター・応援王)
第3回公演『璧』
最終回公演『Be Mine』
最終回ソロ『宇宙海』
テンセントのバンドオーディション番組『明日之子』にも参加した人気ギタリスト。例年通りデビューグループのマネジメントは哇唧唧哇娱乐が担当するが、きちっとデビュー圏内まで順位を上げてきた彼の努力には拍手をおくりたい。「事務所の力だ」などと揶揄されてしまうのだろうが、すべてのステージで違うジャンルに挑戦して多彩な面を見せてきたのは上位陣でも彼くらいだし、もっと評価されてしかるべき存在だと思う。基盤のしっかりした事務所に所属できるのも才能だ。
ギターの腕前は素晴らしく、そのうえ顔が小さく抜群のスタイルでモデル体型。ステージに立つと自然と目が追ってしまう魅力がある。パフォーマンス外で見せるちょっとシニカルでズレた不思議ちゃんっぷりも個性的。
■おすすめグループステージ『第2回公演 Therefore I Am』
第1回公演では(ちょっとだけだが)ギターテクニックを、第2回公演ではダンサー&パフォーマーとして垢抜けたステージを見せてくれた。どの公演でも個性を保ちつつコンセプトを体現するさまは、彼ならではのバランス感覚と柔軟さがあるように思う。
■おすすめソロテージ『最終回ソロ 宇宙海』
「歌はがんばれ」と言いたくなるが、自身の作詞作曲をファイナルでパフォーマンスする度胸は評価したい。メロウなボサノヴァ風の曲がエモいし、顔に見合わぬ太い声もセクシー。歌はがんばれ。
9位:王道貴公子アイドル『尹浩宇(Yin Haoyu/イン・ハオユー/Patrick)』
■プロフィール
年齢:17歳
所属:洞察娱乐
出身:ドイツ/タイ・ローイエット県
経歴:俳優
SNS:weibo/Instagram/抖音
■順位&クラス推移
21位→12位→12位→9位→8位→7位→5位→5位→9位→9位
F→C→A→A→A→A/主題歌Aクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『Me and My Broken Heart』『Like This』『Thinking ‘bout You』
第1回公演『Radio』
第2回公演『你就不要想起我』
第3回公演『璧』
最終回公演『少年的模样』
最終回ソロ『Bad and Boujee』(ダンス)
甘いマスクとハスキーでエモーショナルな個性のある歌声で、番組開始当初から上位にランクインしていたタイの練習生。最年少17歳という年齢にそぐわぬセクシーな雰囲気も独特で、正統派のハンサムなアイドルといった風情。
練習生歴数ヶ月とは思えないパフォーマンスの完成度はもちろん、たまに見せるシャイな一面やあどけなさも年相応で初々しい。なにより歌やダンス、そして中国語の進歩は目覚ましく、真面目な努力家ぶりが見て取れる。
■おすすめグループステージ『第1回公演 Radio』
以前書いたので割愛するが、初パフォーマンスとは思えないほどアイドルとしての見せ方が完璧なステージ。まだ17歳という若さだから、これから2年の経験が彼をどんなアイドルにしていくのか実に楽しみである。
■おすすめソロステージ『レベル分けテスト Thinking ‘bout You』
自身が作詞作曲したアカペラ曲。セクシーな歌いっぷりが衝撃的でR&Bの申し子か? と度肝を抜かれた。
レベル分けテストの追試では漢詩の朗読をしたり、練習生には自身の詩をプレゼントしたりと、ロマンチックでインテリな感性を持っているよう。
10位:メガネの似合う全能エース『周柯宇(Zhou Keyu/ジョウ・クーユー)』
■プロフィール
年齢:18歳
所属:嘉行传媒
出身:アメリカ/北京市
経歴:ボーイズグループ『BEST』所属/俳優
SNS:weibo/Instagram/抖音
■順位&クラス推移
2位→3位→5位→5位→2位→1位→7位→8位→10位→10位
F→C→C→A→A→A/主題歌Cクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『在梅边』『Clsr(Aash Mehta Flip)』
第1回公演『Radio』
第2回公演『Believer』
第3回公演『璧』
最終回公演『少年的模样』
最終回ソロ『JULY』(ボーカル)
大手事務所所属として知名度の高かった練習生。一時は1位まで上り詰めるも、最終的には順位を下げ10位でのデビューとなった。歌もダンスもラップもできる全能エースだが、今回の番組の上位陣は傑出した才能が評価される傾向にあったから、相対的に目立てなかったのかもしれない。
大人びた雰囲気だがまだ18歳。ミニ番組でたまに見せる弟っぷりはギャップがあっていじらしい。色々と大変そうでデビュースピーチも慎重に言葉を選んでいる様子だったが、逆風に負けず頑張ってほしいものである。とにかく顔とスタイルがいい逸材。
■おすすめグループステージ『第3回公演 璧』
それまでのステージでは殻を破り切れていない印象だったが、第3回公演では思い切ったパフォーマンスで闘志が伝わってきた。これでもかと必死さを見せたのは逆にアイドル然としていて、好感度が上がってしまった。
■おすすめソロステージ『最終回公演ソロ JULY』
最終回のソロパフォーマンスでは、全能だけれど荒削りな見せ方が目立っていた番組前半からの成長っぷりを見せた。きっちりと自分を見せてやりたいことを表現する様子には、習得速度の速さと吸収力の高さが垣間見える。
ところでトレードマークのメガネをファイナルで一度もかけていなかったのには納得がいかない。
11位:頭脳派ラッパー・ストーリーテラー『刘彰(Liu Zhang/リュウ・ジャン/AK)』
■プロフィール
年齢:21歳
所属:W8VES
出身:中国/広東省珠海市
経歴:『说唱新世代』出演/ラッパー
SNS:weibo/Instagram
■順位&クラス推移
20位→13位→16位→13位→18位→15位→13位→13位→11位→11位
F→B→B→B→B→B/主題歌Bクラス
■パフォーマンス履歴
レベル分けテスト『不同凡响』『道歉信』『Love Myself』
第1回公演『作为怪物』
第2回公演『峰顶』
第3回公演『璧』
最終回公演『少年的模样』
最終回ソロ『穿越时空的信』(ラップ)
かつて自身の楽曲でNINE PERCENTをディスり、アイドルに否定的だったことから、参加が発表された段階でかなりの物議を醸していた練習生。そんな自身への逆風を、『謝罪の手紙』と称した見事なアンサーソングの披露で蹴散らした。内容もパフォーマンスも素晴らしく、番組全体を通して実力で自分の評価を変えてきた代表格と言える。
とにかくIQが高い印象で、彼の口から放たれるコメントはどれも的確で俯瞰の視点から物事を見ているものばかり。
日本への留学経験もあり、現在はニューヨーク大学に通う才人。中国語や英語の時は舌鋒鋭いリアリスト、日本語を話す時は無邪気で可愛い少年といった雰囲気で、ギャップのあるキャラクターも魅力的だ。
■おすすめグループステージ『第3回公演 峰顶』
それまでの「IQの高いご意見番」の認識を改めさせられた創作ラップステージ。メンターも口を揃えて褒めていたが、自身が手掛けたフックの言葉選びが素晴らしい。
竹を割ったようなさっぱりした性格も見ていて気持ち良く、「音楽を通して有名になりたい」とはっきり言い募るさまにはむしろ好感が持てる。
■おすすめソロステージ『レベル分けテスト 道歉信』
ボーイズグループを知らないくせにディスったことを反省し、自分の目で確かめてみようと参加したという心意気もいい。結果見事デビューしたのも映画のようにドラマチックだ。実力もさることながら、追加テストでチームメイトに見せ場を提供したりと、細やかな配慮からも人格者っぷりが窺える。
こうやって見ると最年少と最年長の年齢差はなんと10歳。アイドルを定義しないというのが最近のオーディション番組の傾向だが、それでも25歳を超えてデビューできるのは夢があるし、年齢も国籍も多様性に富んだ新しいボーイズグループが誕生したように思う。
ミニ番組も含めた膨大な供給量にこの3ヶ月大いに楽しませてもらった。洪水のような供給に甘やかされすぎて、創造営がなかった時の生活が思い出せないのがやや困る。責任とってくれ。
INTO1はもちろん、惜しくも淘汰されてしまった魅力的で有望な練習生たちの今後の活躍にも注目したい。
※画像・映像出典/問題ある際はお知らせください。
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