ヨーロッパ一人旅 Vol.2 〜ロンドン二日目〜
こんにちは。
今日はロンドン滞在二日目のことについて書いていこうと思います。二日目はとにかく歩きました。この日は一日で15.3kmも歩いたとgoogle mapのタイムラインが記録しています、すごい。
早朝のカムデン
この日はまずヘアドライヤーと朝ごはんを買いに行きました。日本からドライヤーを持ってこようとしましたが、変換器などが必要でめんどくさかったため現地で買おうと思いました。でもまず思ったのが、「どこに売ってるんだろう?」ということです。日本であれば家電量販店や無印良品、その他雑貨屋さんとかでも手に入れることはできますが、海外だとなかなかそうはいきません。そもそも家電量販店という業務形態自体、珍しいものであるそうなのです。ネットで調べてみると、日本人駐在員の方がそれについて書いている記事を発見し、どうやら「Argos」というお店に売っているそうです。Argosはオンラインで注文するか、実際に店舗に行って注文して、その場で受け取るという面白いサービスを取り入れているお店でロンドンだと何店舗か存在するようです。実際に行ってみました。
そこのお店の開店は9時、あと30分くらいあったのでお店の前で待っていて自分の他にもうひとり女性も開店を待っていました。少しすると従業員の方が「今日のロンドンは寒いよ〜!中入りな!」と入れてくれました。こういうちょっとの親切心も疲れ切っていて、なおかつ遠く日本から離れた国まで来た自分にとってはとてもうれしくて、なんだかこれだけでイギリス、そしてロンドンが好きになりました。そこでやっと、ドライヤーを手に入れるのですが、今考えるとそのホステルのシャワーにはドライヤーが備え付けられており、イギリスだとアダプターの形状も他のヨーロッパ諸国と違ったものです。ここで買った意味はあまりなかったような気がします。それでもイギリス人のちょっとした親切心を垣間見れただけでも、まあいいかっていう気持ちになりました。
そして帰り道にTESCO EXPRESSで自炊用の食材を買って、ホステルに戻ってシャワーを浴びました。まだ時差ボケが残っていて、疲れていたのにも関わらず朝7時に目を覚ましてしまい、なんだか完全に疲れが取れているというわけでもなかったのですが、眠れる気もしなかったのでとりあえず起きました。
ここのホステルのシャワーは汚いというわけではないのですが、あまり裸足では歩きたくないようなタイルだったので、つま先立ちしてシャワーを浴びました。シャワー室には6個のシャワーがありますが、自分が使ったところが偶然冷水しか出ないところだったらしく、それを勘違いし「(ここのホステルは冷水しか出ないのか〜やばいな)」とか思い不本意ながらもコールドシャワーを絶叫で浴び、同じくここのシャワーを使ったイタリア人も絶叫していました。
ホルボーンからトッテナムコートロードへ
一通り準備も終わったところで、やっとちゃんとした観光がスタートです。最初は近くにあったコヴェントガーデンに行きました。クリスマスシーズンだとすごい綺麗だそうですが、あいにくこのときは2月の上旬。とくに催し物などもなく、観光客がいるだけでした。
そしてそこからレスタースクエアを通り、トッテナムコートロードまで行きます。理由はお腹が空いたのでイタリアンが食べたいと思い探したら、Vapianoというリーズナブルなレストランがここにあるそうなんです。私が大好きなペペロンチーノを注文しました。食べてみると、驚くほど塩味が薄いです。本場のアーリオオーリオは味が薄いとは知ってはいたものの、いざ食べてみると虚無です。
ただまあお腹は満たされたので、大丈夫だと思います。多分。
そういえばそこに行く途中にマクドナルドがあって、窓の方を信号待ちの間に眺めているとこんな光景が目に飛び込んできました。
ハッピーミールの箱を被っています。めちゃくちゃかわいいです。曇天続きのロンドンで気持ちが落ちていましたが、この光景を見たあとは元気が出ました。ここからは一気にテムズ川沿いのザ・ロンドンとも言えるエリアまで地下鉄で行きました。
ウェストミンスター
ついにやってきました、ウォータールー駅。もういろいろな映画でこの場所を観ました、やっと来ることができました。通行人は様々な表情をしながら私の目の前を通り過ぎていきます。私も歩き始めると健康食品の構内販売をしていたお兄さんに声をかけられます。私のつたない英語で会話をしていると「ロンドンに住んでいるの?」と聞かれたので、「旅行で来ているよ、だから買えないんだごめんね。」と伝えます。そもそもなんでこんな旅行客とすぐわかりそうな自分に声をかけたのかとても不思議ではありました。「おけおけ、大丈夫!!」と気さくに話を中断しその人は見送ってくれました。今思えばめちゃくちゃクレバーな感じでした。
そしてそこから数分歩くとテムズ川にたどり着き、横にはロンドン・アイがそびえます。
私は立ち止まり、しばらくそこで曇天のもとでゆっくりと回るロンドン・アイを眺めてしまいました。横にあるミレニアム・ブリッジとともに2000年記念事業として建設されたこの巨大観覧車。建設当時は東京・お台場にあったパレットタウン大観覧車を抜き、世界最大の観覧車としてギネス世界記録に登録されていたそうです。高さはなんと135m、デカすぎる。
しかしながら入場料がそこそこする上、曇りで眺めもあまり良くないかなあなんて考えてたら乗る気が失せてしまいました。一人っていうのも少しありました。。。
そこからまた数分歩き、ついに念願のビッグベンとのご対面です。
くらーい街なかで、ビッグベンとウェストミンスター宮殿だけはキラキラと輝いていました。これが、ロンドンでありイギリスであると。自分はいまイギリスに来ているという現実味がここにきてやっと湧いてきました。対岸へ渡る橋の上では観光客向けの商売をする人と、それに興味を持つ人、煩わしそうにただただ通り過ぎるロンドナー、写真を撮る観光客でごった返していました。ちなみに私もたくさん写真を撮りました。
ビッグベンを左に曲がるとまたまた大きい建物が見えてきます。ウェストミンスター寺院です。
このすぐ近くにウェストミンスター大聖堂というものもあります。「何が違うの?」と無知な私は思いましたが、調べてみると系統が違うそうです、前者はイギリス国教会、後者はカトリック教会。こういうのって日本人にとっては関心が薄いものですけど、おそらくキリスト教を信仰する人々にとってはとても重要な一つの軸のようなものなのであると想像します。大学でも聖書について学びましたが、これっぽっちも理解できませんでした。その宗教を信仰するかどうかは別にして、キリスト教だったりイスラム教、仏教についての知識だったり理解はしなければならないと思いました。一つの国には多数派の宗教があり、それが秩序の国だって少なくありません。その国の文化や伝統と人の生活を結びつける宗教というものを理解することに大きな意味があると感じた有意義な時間でした。
以下、ウェストミンスター寺院の内部の写真です、私は言葉を失うほど感動しました。
バッキンガム宮殿前の動物たち
ウェストミンスター周辺を散策した後、バッキンガム宮殿へと足を進めます。そうするとバッキンガム宮殿前にはセント・ジェームズ・パークという開けた公園が現れます。足を踏み入れた途端、そこにはリスとアヒル(?)が。仲良しそうですが、本当はどうなんだろう。
こういう動物たちと距離が近い公園って楽しいですね。ただロンドンに住む人々はおそらくなんとも思っていないんでしょう。
衛兵さんたちが同じ場所を行ったり来たり、衛兵交代式は見ることができませんでしたが、あの衛兵の格好を見ることができただけでも大変満足です。やはり、ヨーロッパのかっこよさがあそこに現れていると思います。
ただ、これといって驚く要素はなかったように思います。ウェストミンスターが派手すぎたからかな。
ハロッズの草間彌生
今度はさすがに地下鉄を使い、ナイツブリッジ駅へ向かいます。そこはハイド・パークのすぐ近くで高級コンドミニアムやホテルが集うエリアです。バックパックで旅する私にとっては縁もないエリアであることは間違いないのですが、一つだけ観ておきたいものがありました。それはハロッズという百貨店です。
1834年にできたこのハロッズは長い間、イギリス王室を始め英国の上流階級の人々に愛されてきたそうです。そしてそのハロッズに今、日本の芸術家である草間彌生がいるそうなんです。どういうことなのか、見に行ってみました。
大きすぎる。どうやらルイ・ヴィトンの宣伝の一環でこのように草間彌生が街にそびえ立っているそうで、他にもパリやニューヨーク、東京の表参道などで展示されているそうです。あいにく、ルイ・ヴィトンを買う金も無いため、草間彌生を眺めながら帰りました。
今日は疲れたのでこんな感じで終わりたいと思います。次はロンドン三日目です。いよいよ大英博物館に行きます。