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いいよ、のおうち。

わが家の間取りは2DK(5畳6畳6畳)です。

夫、わたし、息子。
3人で暮らすには、小さめ。

おまけに築35年。
床や壁紙は、リフォームが入っているそうな。

自分で、住む場所を選べるなら
絶対選ばなかったであろう形式の家です。
(お風呂がホテルのような小さな水道付きで
洗面台無。キッチンもお風呂も蛇口捻るタイプ。)

玄関は鉄のドアで、
結露するし冷たい風がひゅーひゅー。

外の玄関は、海風で錆がバラバラ出てきます。


でもね、このおうちに
なんだか愛着が湧いているのです。

なぜでしょう。

好きな家具に囲まれているから?

20歳の時に一人暮らしを始める時に
貯金をここぞとばかりに使って
大きな家具は全部無印良品で揃えました。
その大切な家具たちは、今も現役です。

ものが少ないから?

今住んでいる部屋が狭すぎて、
引越しの際にいろいろ手離しました。
生活を見直して、テレビと炊飯器を手離したのは
我が家にとって プラスの出来事でした。


あ、わかった。

小さな部屋で、あちこち動き回る息子に
あれだめ、これだめ、って言わないからだ。

きっと、それが心地よいのです。大人も。

あれだめ、これだめ、って
いろんなもの触ったり出したりする度に
言われるよりも、

何してもいいよ、ご自由にどうぞ、の方が

子どもも安心して過ごせる環境だし
大人も注意疲れしなくていいんですよね。

触られて困るもの(キッチン)は
扉にストッパーを付けています。

ガスコンロは
チャイルドロックが無いタイプだったので
調理が終わると元栓を閉めるようになりました。

ベランダは
裸足で歩いてもなんとかなるように
掃き掃除をしたりサッシの拭き掃除をするのが
日課になりました。

お風呂場は、入る時以外は水を張りません。

玄関は、鍵をかけておきます。

息子が手に取るもの(おもちゃや工作等の道具)は
息子が使いやすいように、片付けやすいように、収納をこまめに見直します。

電子ピアノは床に置いてあります。
ホコリが入りやすかったり、
壊れるリスクはありますが、
息子の手が届くところにあるお陰で
息子の気分によって、
すぐピアノを触れるようになりました。
息子が踊りたい時やうたの絵本を読んだときは
ピアノを触っています。

ほかにもあるかもしれないけれど
わが家は、ぜんぶいいよ、のおうちです。

(もちろん、危険が伴うときには声をかけます。)

今、1番の悩みどころは 
冷凍庫を勝手に開けて、
息子のおままごとキッチンに付いている
魚焼きグリルのところに隠して
食品を自然解凍しているところです...笑

こないだに至っては、
豆腐が半パックでてきました。
息子が悪いのではありません。


普段の生活で できるだけ

『見ていなかった』『知らなかった』がないよう
心がけていますが、やっぱり
子どもは遊びの達人です。

息子が寝静まったあと、
生活を整えているときに見つける
ふふっと笑顔にしてくれるもの探しが好きです。


「それは無理でしょう」と言って
子どもの好奇心を止めない家づくり(環境)と
声かけ(人間関係や言葉、表現)。

ものが壊れるかもしれないけど、
命に関わらないなら 目の届くところで
新たな挑戦を見守ってみればいい。

壊れてしまったら、
ものは壊れてしまうことや
悲しい気持ちになること を子どもは学びます。
それを一緒に共感して、
どうすればいいのか、考えたら良いのです。

いいよ、のおうち。

それは、

子どもも大人も、過ごしやすい環境になること。

子どもが生きるために必要な知恵をつける場所。

保育が行われる施設とは使い勝手が違うので、
環境づくりが難しいです。
それでも、試行錯誤していきます。
わたしたちは、暮らしを創っている。

自然と生活が整ってくると
気持ちもゆたかになるのでしょうか。
穏やかな気持ちでいられることが
増えたように思います。

古ーい雰囲気だけど、
ちょっと自分たち色に染まっている。
このちょっと愛おしい空間を
家族と一緒に 育んでいきます。


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