特異点から読み解く「20th BEST MACHINE」という物語
私の大好きなバンド、UNISON SQUARE GARDENのツアー「20th BEST MACHINE」がとてもよかったので、勝手気ままに感想文を書く。それだけである。
相変わらず音楽の知識はまるでないのでそのへんのことは薄いし、割と新米なので過去についての記述に信憑性はない。
約9000文字ある。草。暇なときにどうぞ。
最初に言っておくが、今までのセットリスト感想文の中で、書いていてダントツに楽しかった。
はじめに
やはりツアーが好きだ。
何回かお邪魔し、そのたびに同じセトリを味わうことで、そのセットリストを深掘っていくことができるから。1回目の味と、n回目の味と、n+1回目の味は、すべて違うんだよ(nは2以上の任意の整数)。
「セトリでプレイリストを組んでそれ聴きまくればよくね?」という意見もあるだろうが、「360度UNISON SQUARE GARDEN」という贅沢極まりない空間は、やはり「ワンマンライブ」でしか体験できないものだ。
UNISON SQUARE GARDENだけに浸り、歌詞に思いを巡らせ、存分にセットリストのことを考えられる時間は、私にとってかけがえのないものである。
それが何回もある! 幸せ! 生きがい!
そう感じたツアーだった。
ロックバンドは今回も楽しい。
序章:特異点とは何か?
今回のツアー、課題曲が多い。「SUB MACHINE, BEST MACHINE」のDisc2,3にある曲の全部と、アナザーワールドエンド、計23曲。まずもって全部は無理だ。だが8割はやるだろう。だってこう言ってるし。
ゆえにセトリ解剖も簡単だ。課題曲以外がミソである。
どうせ田淵のことだからとんでもねえ曲を中盤~終盤に1~2曲差し込んでくるだろうが(大信頼)、それこそが今の彼らの「思想」なのだ。
それではセットリストを眺めてみよう。
したがって「特異点」はこの4曲である。
10. Numbness like a ginger
18. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
20. crazy birthday
21. スペースシャトル・ララバイ
このうち、最も特異なものは何か? これも簡単である。
Numbness like a gingerはシングルではないもののMVがあるしタイアップだし、何よりUNISON SQUARE GARDENのシングルにこのようなミドルバラードはないので、選曲に至るのは想像に難くない。びっくりしたけど。
徹頭徹尾夜な夜なドライブもシングルではないもののMVがあるし、シングルにはこういう爆竹のようなただただ狂った曲もない。これも想像に易いね。
crazy birthday。20周年だもんね。20曲目に来るよね。知ってた。
スペースシャトル・ララバイ、おまえなんなんだよ初日に大号泣したわ。
……というわけで、「スペースシャトル・ララバイ」、これが最たる特異点であり、今現在の彼らの「思想」であろう。
はい、セットリスト解剖終了。
とはいかないのが、20周年を迎えたバンドの深さである。
このセットリストは、「物語」である。
数多くの課題曲たちを組み合わせ、特異点を差し込みながらも、ひとつのまとまった「物語」を創る。課題曲がここまで多いのは珍しいけれど、それでもきれいにまとめきっちゃうんだからすごいよね。セトリおじさん、あんた最高だよ。
ちなみに、UNISON SQUARE GARDENのセットリスト及びアルバムはいつも物語だ。だからこういうセットリスト好き勝手解剖お気持ち長文厄介オタクが生まれてしまったのである。
本論:「それでも彼らは」
この章では、特異点となる先の4曲を中心に語ったり、語らなかったりしながら、今セットリストを勝手気ままに深掘りしていく。
⓪:当ツアーは、武道館と地続きである
今セットリストを、勝手に分けてみた。
まずは以下の画像をご覧ください。
1曲目とラストが武道館初日の逆なのは、すぐに分かる。画像内水色。
なんなら、「センチメンタルピリオド」で始まった時点で、終わりは「Catch up, latency」だろうなあと予想ができた。
これは、このセットリストが武道館初日公演と地続きであることを示しているんじゃないかと思う。つまりは、珍しく「本当の気持ち」を伝えてくれた彼らと地続きであることを。
武道館という本当に小さな会場でしか(直接)伝えられなかったことを、今度は「君の街まで」届けに行くよ、と、暗に示しているのだろう。「アナザーワールドエンド」にも「なるべく近くに行くからね」という歌詞があるし。今回は私の地元にまで来てくれてありがとう。
(そういう意味では、武道館でアナザーワールドエンドを演奏しなかったのは当然のことだろうなと書いていて思った。当落のたびに阿鼻叫喚だったし。20年のお祝いだしなんでも好きにして、と思うと同時に、もう二度とこんなキャパでやるな……と疲れ切ってしまったのも事実である)
そして「敬具、結んでくれ 僕たちが正しくなくても」でライブが締めくくられる通り、これで終わりなのだ。
「本当の気持ち」を伝えるのは、これで終わり。次からはいつも通りのUNISON SQUARE GARDENに戻るよ、ということだろう。Charisma & Princessもワクワクだよね。
①:自己紹介
01. センチメンタルピリオド~04. オリオンをなぞる、この4曲は言ってしまえば「つかみ」である。オーディエンスのテンションを一気に上げ、「UNISON SQUARE GARDENの20周年ライブツアーに来たぞ!」と強く感じてもらうための最適な4曲だ。
今か今かと待ちわびた先にある1曲目は、まるで武道館初日のラストを彷彿とさせるセッションから入るデビュー曲「センチメンタルピリオド」。そして流れるように続いた「Invisible Sensation」は、「咲き誇れ、美しい人よ!」「生きてほしい!」とオーディエンスに訴えかけるような歌詞を持つ。これはUNISON SQUARE GARDENというバンドが「君」にどうしても伝えたいメッセージであるように思う。
その次に繰り出されるのは、もはやお馴染みの同期音と、まさかの炎! ギターボーカルの斎藤宏介氏がどこかで「バンドも20年続けると炎が上げられるようになります!」みたいなことを言っていたね。このタイトル通りのカオスさも、立派にUNISON SQUARE GARDENの一面である。
極まってしまったその次は、彼らの代表曲のうちひとつ、「オリオンをなぞる」。王道からの狂騒からの王道、その乱高下なテンションこそがこのバンドの醍醐味だ! と実感させられたところで、起承転結の「起」が終わりを告げる。
②:夜明けと快進撃
「今回はシングルとMVがある有名な曲しかやらないぞ。初見さんには優しいけど『任意のマイナー曲』でしか満足できない方には物足りないライブかもね。でもそれこそがUNISON SQUARE GARDENの最も濃い足跡だから、着いてきたり着いてこなかったりしてね」という旨のMCから、このパートは幕を開ける。私は久々にクローバーを聴きたい。あとセレナーデは止まらない、UNOストーリー。
前パートのラスト「オリオンをなぞる」の次シングルであり、「星」という共通点を持つ「流星のスコール」が会場を切なく幻想的な空気で包む。この曲は照明やバックの映像も込みで本当に綺麗だった(私はこの曲を晩夏~初秋に聴きたいと常日頃から思っていたので、今ツアーで演奏してくれて本当に嬉しかった)。
「オリオンをなぞるこんな深い夜」が「想いが届いてやがて来る朝」に近づけば、「自分に問いかける夜を抜け」る。リニアブルーの登場だ。これもリリース順だね。
「リニアブルー」と聞いてどんな青を思い浮かべるかは人それぞれだと思うが、私は、照明でも表現されている通り、ペールブルーを想像する。夜明け・朝焼けのような、すっきりとした、始まりと希望を予感させる色。
オリオンをなぞる~kaleido proud fiestaまでの5曲は、そんな「青」が連想される曲たちだ、と私は思う。
その「青」は、言い換えれば、UNISON SQUARE GARDEN流の「希望」や「夢」だろう。
つまり、彼ら流の「希望」と「夢」が矢継ぎ早に演奏されるのがこのパートである。
「リニアブルーを聴きながら」の眩しい朝日のようなアウトロを抜けて、間髪入れずに始まるのがテンポの鬼、「10% roll, 10% romance」。「お手をどうぞ」「奏でたまえ!」「僥倖なリズムをお目に掛けましょう」「金輪際追いつけないところまで行きましょう」と、夜明けの勢いをそのままにハイテンポで駆け抜けていく。
その先にあるのが「kaleido proud fiesta」。この曲は「快進撃」そのものだ。ここまでの「青」を連想させる曲たちの集大成、つまりUNISON SQUARE GARDEN流の「希望」や「夢」の集大成が鳴り響き、会場を祝福一色に染め上げるのだ。
③:くじけて、それから
「kaleido proud fiesta」ののち、しばらく静寂が会場を包む。ここまでは曲間がかなり詰まっていたので、この間が「あ、空気を変えるんだな」という予感を想起させる。
そんな予感が生まれたころに、「春が来てぼくら」のイントロが流れ、我々は思い出す。
UNISON SQUARE GARDENは、希望だの夢だの祝福だの、それだけを歌ってきたわけではないのだ。
軽く図解しよう。
図解を見ればだいたい分かることだが、少し文章で解説する。
武道館で珍しく長めに話した鈴木貴雄氏、田淵智也氏のMCは、物好きたちに相当な衝撃を与えたことだろう。
その後に演奏されたのがこの曲、「春が来てぼくら」だ。
この曲がこのセットリストの中でどんな意味を持つか、私の中に考えはあるけれど、明確には書かない。
でもさ、こんなクソ長Noteをわざわざこんなところまで読みにきた君ならきっと分かるでしょ。
「夢が叶う そんな運命が嘘だとしても」という歌詞を静かに置いたあと、また会場は静まり、聴き覚えのある小さなイントロで始まるのが、「Numbness like a ginger」。特異点その1だ。
采配権は握られて 誰かの都合に合わせられてる
実によくできすぎた箱庭ですこと
馬鹿らしいな もうどうでもよくなってきたから またあとでね
「箱庭」なんてバンド名に引っ掛けた歌詞を含むこの曲は、当ツアーにおいては、彼ら自身のことすら表しているように思う。
だから、この歌詞が沁みるのだ。
明けない夜があっても 叶わない夢があっても
いつかのどこかで答え合わせしようね
前曲の歌詞を優しく拾い上げるこの曲は、希望と夢ばかりに満ちた20年ではなかったらしいけれど、それでも奏で続けた彼らそのものだ。
何かに惑うたび、何かにつまづくたび、終着点はここじゃない、を繰り返してきた20年なのだろう。
「Numbness like a ginger」が終わるや否や流れ出すのは、久々の登場「Nihil Pip Viper」。ニュージャージーみたいなポーズだの耳からスパゲッティで肘で茶沸かすわだの、全体的に言葉遊び満載の曲であるが、後半に、驚くほどストレートで素直な歌詞が急に投げ込まれる。
大事なことはそう 自分で決めようぜ
カスタマイジー 愛を謳ってくれ 謳ってくれ!
「誰かの都合に合わせられてる」けれど、世界の摂理であるそれは変えられないけれど、「大事なことは自分で決めようぜ」。
それは、観客に投げかけるだけの歌詞ではない。UNISON SQUARE GARDEN自体が体現してきたことで、それは武道館のMCを経た今なら、明確に分かるだろう。
では、UNISON SQUARE GARDENが「自分で決めた」こととは何か?
それは、次の2曲、「いけない fool logic」と「Phantom Joke」にある。
君の心が必要で 僕の心は執拗だ
結局僕らが勝利しちゃうから狂奏をくれよ!
勇猛不断のストーリーに保証書はないけれど
Betしてくれ ありったけ!
晴天なり 曇天なり 荒天なり 結構決行
ノイズごときで屈服とか世話がないぜ
まだ世界は生きてる
まだまだ旅は終わらない 納得するまで終わらない だからその先を見たい
邪魔すぎる運命のターゲット睨みながら
言えそうで良かった 「まだ愛していたい」
武道館のMCを経た我々なら分かるだろう。
「熱の循環」とドラムが称したように、「後ろを向いたら君がいた」とベースが言ってくれたように、UNISON SQUARE GARDENはまだ進んでいくし、そのためには「君」が必要なんだ! と、そう彼らは決め、そして今回セットリストで全国の我々に伝えてくれたのだ。
そうそう、「愛を謳っていた道化師も自分が嘘つきって知ってた」けど、20年経ったら「愛を謳ってくれ!」とか「まだずっと愛していたい」とこちらに投げかけてくれるくらいにはなったみたいだ。こそばゆいよね。
④:答え
さて、「君が必要だ!」と伝えてくれたUNISON SQUARE GARDENは、満を持してこの曲を披露する。
「アナザーワールドエンド」、20周年を迎えた彼らの「本当の気持ち」そのものである。
もう少しこのペースで歩くよ
誰にも気づかれなくていいはずなのに
君もちょっとだけ同じ気持ちでいてくれたら嬉しいんだ
アナザーワールドエンド
「アナザーワールドエンド」に次ぐ各曲は、この曲の歌詞を丁寧にすくいながらも、「いや、しかし、それでも僕らはこんなことも信じている!」と綺麗に打ち返す。
ああ 歌が街を包んで
みんな幸せになるなんて 都合がいいよな
僕がいることで ここにいることで
世界はきっとひとつにならない
↓
愛が世界救うだなんて僕は信じてないけどね
今 目の前の君が明日を生きれるくらいには
ありえない不条理も吹き飛ばしていけ
&
人一人を笑顔にするくらいはできるよ、存外に
今の世界を少しだけ楽しくできるよ、存外に
&
愛してる この街をまだ 愛してる
生きるsession もう当分は 飽きる気配がない
……と、まあ、武道館のMCを経た我々なら分かるだろう(再)。
「熱の循環」とドラムが称したように、「後ろを向いたら君がいた」とベースが言ってくれたように、UNISON SQUARE GARDENはまだまだ進んでいくし、そのためには「君」が必要なんだ!(再)
……とのことだが、そんな「君」に向けて、自分たちはこんな気持ちで進んでいくんだぜ、と宣言してくれたのが、このパートである。
そんなセットリストも、そろそろ終盤。
Hello me, hello you time to Rock'n'roll! というフレーズ通りに会場のテンションを高めながら、次のブロックに移る。
⑤:爆発
酸いも甘いも噛み分けて、本当の気持ちまで話してくれたこのセットリストに残された、最後の役目である。いますべてを伝え尽くしたから、あとはもう踊り狂うだけなのだ!
というわけで、前パート最後の「fake town baby」は「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」という爆竹の如き曲にバトンタッチする。アリーナ公演では炎、ホール公演では花火が上がり、観客のボルテージも最高潮であろう。
ここまで来たら歌詞の意味とかそんなのあんまり考えずに暴れればいいのだ、だってもうすべて伝わっているから、それに「存在で10点満点!」なのだから!
本編(敢えてこう呼ぶ)の最後は、お待たせしましたUNISON SQUARE GARDENといえばこの1曲、「シュガーソングとビターステップ」。
キラーチューンの名に相応しい代表曲がここで披露されたとあれば、テンションも嬉しさも楽しさもすべてが最高潮だ。
生きてく理由をそこに映し出せ、世界中を驚かせ続けよう!と改めてUNISON SQUARE GARDENの快進撃が宣言されたところでライブ本編は有終の美を飾る。
そして、ギターボーカルが「アンコールなしなのでもうちょっとだけ」と告げる。
⑥:答え合わせ
その言葉通り、ここからはアンコールではないし、これも本編だ、というのが正しいのだろう。
しかし、ここ最近の彼らは「ハケる→手拍子(それなりの時間)→また出てくる」という型にはまった流れからの脱却を試みているように思う。「おまけ!」って言うこともあるよね。
ということで、かつてアンコールだったもの=おまけ=本編ではない、という意味で、次の3曲を取り扱う。
ドラムが着ていたロングシャツを投げたりギタボにあげたり椅子を倒したりすると、crazy birthdayが始まる。タイトル通り誕生日ソングだ。20周年ツアーの20曲目に、crazy birthday。なんともまあ彼ららしい。バカー!
そして、「おしまい」という言葉の一拍後に、最大の特異点が流れ始める。
忘れたくても忘れない 今を繋いでいく
僕たちのスピードで
「スペースシャトル・ララバイ」だ。
希望だらけのスペースシャトル 遠くで見上げてる僕ら
1サビでこう言ったあと、スペースシャトル=希望はどうなる?
青すぎる空を泳ぐ希望みたいなもの
小さくなってくスペースシャトル
さよなら この瞬間が答えなんだろ?
忘れたくても忘れない 今を繋いでいく
もう帰らないスペースシャトル 見上げて手を振ってる僕ら
そう、希望は消えた。「青すぎる空」の彼方に、消えていった。もう帰らないそうだ。
けれど、「青い」希望が消えた彼らは、単に絶望するわけではない。
ありがとう 君を乗せて 地球は今日も回るんだよ
どうしようもなく どうしようもなく 息をしたくなって
どうしようもなく どうしようもなく 生きてみたくなった!
さあ、武道館のMCを経た我々なら分かるだろう。
夢は叶わなかったし、希望もさすがに消えていった。
けれど、君がいることに気づいて、息をしたくなった。生きてみたくなった。
ここまで飽きずに読んでくれた君なら、さらにわかってくれると思う。
この曲は、このセットリストそのもので、つまりは、20周年のUNISON SQUARE GARDENそのものである。
他にもいろいろあるよ。読みづらい? ……頑張って読んでください。
生きてみたくなった! と告げた彼らは、武道館の1曲目に披露した曲をアンカーとし、バトンを託す。
「Catch up, latency」。
「采配権は握られて」いたけれど、最後の最後に、彼らは「決定権はこっちにあるから!」と高らかに叫ぶ(画像内青字)。
これが今の、20周年を迎えたUNISON SQUARE GARDENの決意だ。
さらに注目すべきは、画像内蛍光グリーンの歌詞だ。「風なんかは吹いていないのに」という、曲内で何度か繰り返される印象的なフレーズである。
夢が叶う そんな運命が嘘だとしても
また違う色混ぜてまた違う未来を作ろう
神様がほら呆れるころ きっと 温かな風が吹く
↓
神様はいない 要らない いても 要らない
このように神様は要らないのが今のUNISON SQUARE GARDENで、だから風なんかは吹かない。
でも、風は吹かなくても、こんなことはあるんだそうだ。
風なんかは吹いていないのに 何かが頬を通過したのは
風なんかは吹いていないのに 君の心に追いついたせいかな
ね、もう何も言わなくても分かるでしょう。
UNISON SQUARE GARDENが主人公であるこの物語は、そうして幕を閉じる。
終章:最も濃い足跡が向かう先
「20th BEST MACHINE」。
「本当の気持ちを話すのは 今日くらいしかありえないだろう」と歌った武道館0724と地続きであるこのライブは、ギターボーカルが「最も濃い足跡」と称した曲たちが揃ったこのライブは、彼らの歩んだ20年そのものだった。
それが、やっぱり「君」に向いてるっていうんだから、どうしようもなく嬉しいなと思った。
私はあなたたちと出会って息をしたくなったよ、あなたたちがいるから生きていて楽しいんだよ、という至極個人的な小さい想いが、彼らにとってプラスなものであること。
そんな「本当の気持ち」をなるべく近くで話そうとしてくれたこのツアーのことが大好きだ。
クリスマスのお祭り騒ぎを経て、来年からは、元のUNISON SQUARE GARDENに戻るだろう。
私はシングルツアーが好きで好きでたまらないので、来年からのUNISON SQUARE GARDENにもワクワクが止まらない。
彼らの言葉で、今日も命が温まり、心臓がちょっとだけ活発になる。
ではまた次のセトリ解剖で。
↓私にしか見えないコメント欄
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