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[FM24]Atalantaで偽センターバックを試してみた
昨シーズン後半からManchester Cityが使った戦術である偽センターバック(以下「偽CB」)。
Football Manager2024では、サイドバックに新しい役割であるインバーテッドサイドバック(以下「IFB」)が追加され、また、センターバックの役割であるリベロに調整が入ったことで再現可能になりました。
今回は偽CBが強い戦術なのか、中堅クラブであるAtalantaで試してみました。
そもそも偽CBって何よ?
この記事が比較的分かりやすいかと。
FM的にざっくり説明すると、基本陣形4-3-3DMから、攻撃時にはDF(C)の内1人がDMの位置に上がり、両サイドバックは内側に絞って残ったDF(C)と3バックを形成します。
その結果、攻撃時のフォーメーションは3-2-2-3になります。
(上記の記事では守備時4-4-2ですが、そこまでの再現はできませんでした)
DMの位置に上がるDF(C)が通常のセンターバックとは異なる役割を担うため「偽」センターバックと呼ばれます。
この動きを、DF(C)の片方にサポートタスクのリベロを、両サイドバックにIFBを採用することで再現します。
何故偽CBを使うの?
端的に言えば、中盤より後ろでピッチ中央の人数を増やすことで、ポゼッションの質の向上を図るためです。
ディフェンスラインからのビルドアップ時には下図のように3-2のブロックを形成します。
![](https://assets.st-note.com/img/1701614745283-k8pXZkXSTo.png)
これによって、相手がハイプレスをかけてきても数的有利を作りやすくなり、スムーズなボール回しが可能になります。
また、攻撃時には3バックを形成することから、両サイドバックには、通常とは異なり、センターバック的な資質が必要になります。
そのため、両サイドバックにセンターバックとしてもプレイできる選手を配置することになります。
すると、攻撃時にはセンターバック3名が後ろに残ることになり、相手にボールを奪われた際のネガティブトランジションにおいて、高い守備力を発揮します。
更に言えば、中盤に上がったDF(C)がディフェンスラインに戻れば、センターバック4名で4バックを形成するので、通常の戦術よりも高い守備力が期待できます。
これは、最初から3バックを形成した場合に比べて大きなメリットです。
偽CBの弱点は何?
こちらも端的に言えば、攻撃力が低下します。
通常の戦術と異なり、サイドバックが上がらないため、特にサイド攻撃において、攻撃に参加する人数が少ないことが原因です。
これを解消するためには、前線に質の高い選手を配置したり、FM的に言えばメンタリティを攻撃寄りにする、などの対策を打つ必要があります。
何故Atalanta?
偽CBを実践するための条件としては、①リベロに適性のあるセンターバック、②IFBに適性のあるサイドバック、という比較的希少性の高い選手が必要です。
①関しては、生え抜きのScalviniが、
![](https://assets.st-note.com/img/1701615833081-pJRuNZ1kN7.png?width=1200)
②に関しては新加入のKolasinacがいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1701615988939-TMODROSrmV.png?width=1200)
実際に偽CB戦術を組んでみた
そんなわけでAtalantaの初期メンバーで組んだ戦術がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1701616141436-MFyXBoNQG1.png?width=1200)
ただ、いくつか選手層に問題がありまして、①ウィングとしてプレイできる選手が少ない、②契約残り1年のベテランが多い、③ゴールキーパーとセンターバックにボールスキルがいまいちな選手が多い、という点です。
そんなわけで、②③の選手や、他クラブから興味を持たれていて、代えの効く選手を売却して、選手の入れ替えを行いました。
また、親善試合やリーグ戦序盤を戦った結果、戦術の微調整を行い、以下のようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701616554093-ztCrud5hUM.png?width=1200)
ポイントとしては、STをコンプリートFWからアドバンストFWに、両ウィングを共に攻撃タスクのインサイドFWにしたことです。
前述した通り、偽CB戦術の弱点は攻撃力の低下ですので、それを少しでもフォローできるように、前線には攻撃に重点を置く役割の選手を配置しました。
1シーズン戦ってみた
1シーズン戦ってみた結果がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1701617024113-AqWrJAA3Mj.png?width=1200)
ご覧の通り、18失点という圧倒的な失点の少なさでの優勝です。
一方で得点は66と他の上位陣と比べるとやや物足りません。
もう少し詳しくチームパフォーマンスを見ると、下図のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1701618256798-edoRlZIaNf.png)
守備はかなり優秀ですが、攻撃は平均よりやや上といったところです。
結論
偽CBは、グアルディオラ監督のイメージとは少し異なり、(少なくともFMでは)やや守備的な戦術でした。
安定したポゼッションと堅い守備が魅力の戦術ですので、前線に強力なアタッカーがいるチームだとかなり強い戦術に化けそうですが、少なくとも中堅クラブだと、そこまで強いという印象はなかったです。
MF(C)の片方を1列上げるなど、もう少しフォーメーションを攻撃的にするなどすれば、より良い戦術になりそうです。