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なかなかたどり着けない福岡

2月10日早朝

夏から楽しみにしていた福岡旅当日。
早朝4時半ころ、羽田空港に友達と待ち合わせ。
当時友達は地方に住んでいたため前日の夜から羽田空港にいた。わたしは、母に車で送ってもらった。

久々に友達会ったので30分程度椅子に座っておしゃべり。今年入って初めて会ったので、積もり積もった話をする。

その後、化粧をしていなかったわたしたちは、化粧してから飛行機に乗ろうということでトイレへ。
ここで、だらだらと化粧しのんびり歯も磨く。
この時点でちょっと時間がかかりすぎてしまったので、急いで保安検査場に向かう。その途中、お笑いライブのチケットも発券していなかったので、ファミマで発券。
保安検査場が地味に遠い。

なんとか、ギリギリで保安検査場に着いたわたしたち。
まさかの行列。3連休ということを忘れていた。
かなり焦るわたしたち。
わたしたちの順番が来た時、ほっとしたのも束の間、友達の荷物がサイズオーバーで機内持ち込みできない。隣を見ると友達が見たことのないくらいに焦っていた。時間もないので急いで手荷物カウンターの列に並ぶ。早く早くと思いながら行列に並らんだとき、保安検査場が締め切られてしまった。

あ、終わった。
飛行機の出発時間2時間前に空港いたのに、飛行機に乗り遅れた。
わたしたちのことだから、何かトラブルは起こるとは思っていたけど、予想もしていなかった展開。

あれ、福岡行ける?
ちょっと笑ってしまったわたしと、今まで見たことのないくらいにさらに焦る友達。
中学からの友達だけど、初めて見た表情。
近くにいた係の人に、「乗り遅れちゃったのですが空いてる便ありますかね?」と聞くと、「3連休初日なんで、満席ですね、、、あちらの列に並んで確認してください」と言われた。
あちらの列は空席待ちの列なのだろうか、この時はなんの列かわからないがとにかく行列。

絶望的である。
昨年の夏から計画をたて、高めのお笑いライブのチケット代、、飛行機代、、、ホテル代、、、このまま福岡へ行けなければ水の泡。

とりあえず、2人して肩を落として言われた通りあちらの列に並ぶ。
受付カウンターまでが遠い。並んでいる途中にいた係の人にも、空いている便があるか聞いたが、みんな口を揃えて「3連休なので本日は満席ですね」と一言。

友達は新幹線を調べたり、どうにかして福岡に行く方法を検索。仮に空いている便があったとして、追加料金はいくらかかるのかとか不安と焦りが出てきていた。
友達がひやひやしている横で、わたしはなぜかわからないけど大丈夫だと思っていた。全く根拠はないけど、この友達といつもいるとき、頻繁にありえないことが起こったりするが、毎回運良くことが済んだりしている。だから、なんとなく今回もきっと大丈夫だろうと、わたしはへらへらしていた。

そして、やっと受付カウンターに辿り着きわたしたちの番。ヒヤヒヤしながら友達が状況を説明する。ここではわたしもドキドキしていた。

ドキドキ。

乗る予定だった次の便は満席だったのだけど、奇跡的に1時間遅延している便が空いていたのだ。
福岡に到着予定時刻は10時半。思った以上に早く到着できそうだ。席は隣同士ではなかったが、福岡に行ければそれでいい。

ほっと一安心。

恐る恐る追加料金を確認する。すると、受付の人が「出発時刻が1時間遅れている便なので、今回は料金はいらないです。」とのこと。

ありがとうANA。

遅延している便がなかったら、わたしたちは福岡に行けなかっただろう。
予定していた飛行機から2時間遅れでやっと乗れる。

そして、無事に新たな飛行機のチケットをゲットしたので、手荷物も預けすぐに保安検査場へ。
無事に通過し、あとは出発時間まで待機するのみ。

待っている間、ふと窓を見ると陽が出てきた。眩しいはずなのに、なぜか今は愛おしく感じる。
やっと福岡に行ける。
目がうるうるした。

福岡でのお笑いライブは11時開演で、オープニング間に合わないけど、お昼に着くなんて奇跡である。お目当ての芸人のネタは見れなないが、、、

そして、やっと搭乗時間。
何やら、搭乗口で封筒を配っている。なにかわからないが受け取ると、窓付きの封筒から顔を出していたのは野口英世だった。
遅延しているからということで、配っていたみたいだ。

ありがとうANA。
この野口英世は使えないと、この時は思っていた。

飛行機の席に着くと、お互いの席は前後だった。
わたしが前の席にいる友達に声をかけていたところ、隣の席の女性が「席、変わりましょうか?」と声をかけてきた。

本当に運がいい日である。
このあと、また何か起こるのではないかと少し思ったり。

お言葉に甘えて、席を交換してもらい隣同士で仲良く出発。
飛行機に乗り遅れたことを忘れるくらい、快適な空の旅が始まる予感がした。

福岡まであと少し。
旅の始まりに、最悪な出来事を上回る最高の出来事の連続だった。
いいことが続いたから、なぜか飛行機に乗り遅れたこともいい思い出になっている。

このくらいのトラブルががないと、旅は面白くないよね?(トラブルというか自分たちが全部悪い。笑)

でも、もう飛行機に乗り遅れることはないよ。
絶対に。



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